【ペット栄養管理士監修】犬は桃を食べても大丈夫?犬に桃は与えてもいいの?

【ペット栄養管理士監修】犬は桃を食べても大丈夫?犬に桃は与えてもいいの?

白桃・黄桃・ネクタリン。夏が旬の桃はその甘い香りと、柔らかくて甘くてジューシーな果肉が美味しい桃、大好きな方も多いのではないでしょうか。中国では、桃は神秘的、霊力のある果物と言われており、とても人気の果物です。

桃には、実を食べるために品種改良された食用桃と花の鑑賞用に品種改良された花桃があります。花桃には食べられる実はつきませんが、食用桃には大きく美味しい実がつきます。

美味しい桃を選ぶコツは、ふっくら綺麗な丸をしていて全体的に桃色や赤色が強いもの、そして皮の色は濃く、色の濃い部分に白い斑点が出ているもの、果皮全体に産毛があって香りの強いものが甘い桃の条件だと言われています。是非桃を選ぶ際にはこのポイントに着目して選んでみてください。

白桃は、日本の歴史ある品種の代表格で、食感は柔らかく、甘みたっぷりでジューシー。黄桃は、果肉が黄色く、白桃に比べ果肉は硬く、歯ごたえがあり缶詰に使われることも多い品種です。白鳳は、果汁が多く酸味が少なめで、濃厚な味わいが特徴です。お好みの品種の桃を選んで楽しんでみましょう。

甘くて美味しい桃を、愛犬にも食べさせてあげたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?

桃を犬に食べさせても大丈夫か、桃の栄養素や成分、愛犬に与える際の注意点や与える場合の量について、犬の管理栄養士マスターが解説しますので一緒に勉強していきましょう。

ANSWER 桃は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です

Photo by @morijun.0120

「桃」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。夏バテ時の脱水症状にも水分量の多い桃を与えるのも良いでしょう。

桃の約90%は水分のため、犬の水分補給にも最適で、体内の水分調整をしてくれるカリウムや腸内環境を整えてくれるペクチン、疲労回復や抗酸化作用もあるビタミンCも含まれており、食欲のない老犬の栄養補給にも有効です。

ただし栄養価の高い分、糖分も高いため、与え過ぎるとカロリーオーバーになり、肥満の原因にもつながることも。また、桃は水分や食物繊維が豊富なため、軟便や下痢を引き起こしてしまうこともありますので、最適な量を与えてあげるようにしましょう。

桃に限らずですが、頻度や量など与えすぎは禁物です。愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつあげるのもよいでしょう。

桃の主な栄養素・成分

カリウム

体内の水分調整を行い、ナトリウム(塩分)を体外に排出する働きがある成分。血圧を下げる効果や、腎臓病の予防効果が期待できます。

ペクチン

水溶性の食物繊維です。食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをします。

ビタミンC

コラーゲンを生成するはたらきを持ち、免疫機能のサポートに役立ちます。

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桃を犬が食べた際の犬への効果・影響

  • 抗酸化作用
  • 水分補給
  • 疲労回復
  • 整腸作用
  • 利尿作用 など

桃を犬に食べさせる際の注意点!

Photo by @minipin_paseri

桃は、皮を剥いて小さくカットしてから愛犬に与えましょう!

桃の果肉は柔らかく、生のまま愛犬に与えても問題ありません。与える際には桃の皮を剥いて、種を取り除き、食べやすい大きさにカットして与えましょう。通常の成犬であればざく切りにしてあげても問題ありませんが、小型犬や子犬には小さくカットして与えてあげると良いでしょう。桃の皮に中毒症状を起こす成分などは含まれていませんが、消化に良いわけではないので皮も剥いて与えてあげるとよいでしょう。

老犬や子犬はすり潰して与えるのもおすすめ!

シニア犬や子犬、また熱中症などで弱っている犬にはつぶしたものを与えると食べやすく、消化もしやすいのでおすすめです。

桃の加工品には注意!

生の桃は愛犬に与えても問題ありませんが、桃のジャム、ジュース、ゼリー、桃の缶詰やコンポートなど桃の加工品には注意が必要です。加工品には砂糖が多く含まれているため、肥満や病気につながる恐れもあるので、なるべく桃の加工品は与えなようにしましょう。

持病のある犬は事前に獣医師に相談を

持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。また桃でアレルギーを起こす人がいるように、犬も桃でアレルギー症状を引き起こす可能性があります。もし初めて桃を愛犬に与える際には、少しだけ与えて様子をみてみましょう。もしアレルギーのような症状が出た場合にはすぐにかかりつけの動物病院に診てもらいましょう。

与えすぎには注意!

桃は夏バテの犬や老犬の栄養補給にもおすすめの食ざですが、食べ過ぎは下痢を招きます。糖分も多いので、一度にたくさんの量を与えないようにしましょう。どの食材も与えすぎには注意が必要です。

桃の種は愛犬に与えなように気をつけましょう!

種には天然の有害物質シアン化合物である「アミグダリン」という成分が含まれています。このアミグダリンを犬が摂取した場合中毒症状を起こす可能性があるので、種は決して与えないように注意しましょう。また桃の種は、喉に詰まったり、腸閉塞を起こしたりする可能性もあり危険です。種は食べさせないように必ず取り除いてから与えてあげましょう!

Photo by @tigger_tj_

Adviser

伊藤 悦子さん

麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。

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