豊水などの和梨やラフランスなどの洋梨など種類も多く、甘くてみずみずしく喉越しも爽やかな梨は、大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気の梨は、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか?

ANSWER 梨は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です
基本的に「梨」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。梨には犬の健康に有益な栄養成分も含まれており、食べても問題はありません。
ただし、もちろん与えすぎは禁物です。梨はカリウムを多く含む果物です。 カリウムには利尿作用があるため、梨を食べた犬は普段よりおしっこの量が多くなる可能性があります。愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつあげるのもよいでしょう。
このページではそんな梨について、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
梨の主な栄養素・成分

食物繊維
梨は水に溶ける食物繊維を含みます。この水溶性食物繊維は、腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
アスパラギン酸
アミノ酸の一種で利尿作用があります。
クエン酸
クエン酸は体内に入ってきた糖分をエネルギーに代えて、カルシウムやミネラルを吸収しやすくする働きをもつ栄養素です。
リンゴ酸
有機酸であるリンゴ酸は、疲労回復をサポートする働きや、炎症を鎮める作用が認められています。
梨を犬が食べた際の犬への効果・影響
- 利尿作用
- 水分補給
- 整腸作用 など
梨を犬に食べさせる際の注意点!

小さくカットして果肉のみを与えましょう!
梨は犬が食べても大丈夫な果物です。
丸ごと食べると、喉に詰まって窒息する恐れがあります。皮と芯を取り除いて、小さくカットしたものを与えてください。
病気のある犬は要注意
持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。
子犬や老犬にはすりおろしたものを
子犬やシニア犬には、すりおろして与えるのがおすすめです。
与えすぎには注意を
シャリシャリした食感は、「石細胞」とよばれる食物繊維の一種によるものです。便秘気味の犬が食べると、便通の改善が期待できます。しかし食べ過ぎるとお腹を壊すので注意しましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。

犬が食べられる果物
犬が食べられない果物
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