犬は梨を食べても大丈夫?犬に梨は与えてもいいの?

犬は梨を食べても大丈夫?犬に梨は与えてもいいの?

梨は柿とともに、秋に食べたくなる果物で、日本の秋をあらわす風物詩でもあります。

日本の梨は、産出額・生産量・栽培面積ともにあのご当地キャラクター「ふなっしー」で有名な千葉県が全国第1位となっています。千葉の梨は8月から9月が旬の時期となっていますが、7月下旬から10月上旬まで時期により出回る梨の品種が変わりながら、様々な梨の味を楽しむことができます。

果物のなかでも歴史が古い梨は、「豊水」や「二十世紀梨」など品種がとても多くありますが、中でも有名なのは、「梨の三大品種」と呼ばれる「幸水」「豊水」「南水」です。
もっともポピュラーな「豊水」は程よく酸味がある、糖度以上の甘みを感じるのが特徴です。もっとも濃厚な甘さなのが「南水」。やわらかい果肉とみずみずしい食感が特徴的なのが「幸水」です。

ところでみなさんは、美味しい梨を選ぶコツをご存知ですか?

梨は、表面の皮の色が濃く黄色みがかったものが美味しいとはよく言われますが、それ以外にもポイントがあります。手触りは、表面につるつる感があるもの、軸がしっかりしていて干からびてないもの、梨の底辺のお尻部分は、ボテッとしており色付いているものが美味しい梨の特徴です。是非、梨を選ぶ際にはこのポイントに着目して選んでみてください。

種類も多く、甘くてみずみずしく喉越しも爽やかな梨は、大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気の梨を、愛犬にも食べさせてあげたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか?

梨を犬に食べさせても大丈夫か、梨の栄養素や成分、愛犬に与える際の注意点や与える場合の量について、犬のペット栄養管理士が解説しますので一緒に勉強していきましょう。

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ANSWER 梨は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です

基本的に「梨」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。梨には犬の健康に有益な栄養成分も含まれており、食べても問題はありません。

特に夏場などの暑い季節には良い水分の補給にもなり、犬の夏バテや脱水症状の予防にもおすすめです。
梨が市場に出回り始めるのは、7月ごろからになるため、ちょうど夏バテ気味の犬には役立つでしょう。

梨はそのほとんどが水分を占めているので、犬に食べさせても問題ありません。ただし、もちろん与えすぎは禁物です。梨はカリウムを多く含む果物です。 カリウムには利尿作用があるため、梨を食べた犬は普段よりおしっこの量が多くなる可能性があります。また梨の皮や芯は与えずに、取り除いてあげましょう。

また梨でアレルギーを起こす犬も稀にいますので、初めて愛犬に与える際には少しの量を与えて様子を見てからにしましょう。万が一アレルギーが出た場合にはすぐにかかりつけ動物病院に相談しましょう。

梨に限らずですが、もちろん与えすぎは禁物です、食べすぎは体に悪影響を及ぼします。愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつあげるのもよいでしょう。

梨の主な栄養素・成分

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食物繊維

梨は水に溶ける食物繊維を含みます。この水溶性食物繊維は、腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。

アスパラギン酸

アミノ酸の一種で利尿作用があります。

クエン酸

クエン酸は体内に入ってきた糖分をエネルギーに代えて、カルシウムやミネラルを吸収しやすくする働きをもつ栄養素です。

リンゴ酸

有機酸であるリンゴ酸は、疲労回復をサポートする働きや、炎症を鎮める作用が認められています。

梨を犬が食べた際の犬への効果・影響

  • 利尿作用
  • 水分補給
  • 整腸作用 など

梨を犬に食べさせる際の注意点!

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梨の皮や芯、種は与えすず、小さくカットして果肉のみを与えましょう!

梨は犬が食べても大丈夫な果物です。
ただし、皮や芯は消化しにくい上に、丸ごと食べると、喉に詰まって窒息する恐れがあります。
特に小型犬やシニア犬には皮と芯を取り除いて、小さくカットしたものを与えてください。する潰して与えるのもおすすめです。

また、梨の種には、わずかですがアミグダリンという犬の中毒を引き起こす成分が含まれていますので与えないように注意してあげてください。万が一、種を食べてしまい、様子がおかしい場合はすぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

犬の梨アレルギー

稀にですが梨でアレルギーを起こす犬もいます。食べた後に、下痢・嘔吐・食欲不振、また口周りなどのかゆみや違和感が出た場合は、アレルギーの可能性もあります。

初めて愛犬に梨を与える場合は、少量で様子をみながらにしましょう。万が一アレルギーが出た場合にはすぐにかかりつけ動物病院に相談しましょう。

腎臓に持病のある犬やシニア犬に与える場合は注意を!

梨はカリウムを多く含む果物です。 カリウムには利尿作用があるため、梨を食べた犬は普段よりおしっこの量が多くなる可能性があります。また、シニア犬や腎臓や心臓に持病を持つ犬がカリウムを多く摂取した場合、「高カリウム血症」になってしまう場合もあります。持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。

子犬や老犬にはすりおろした梨を与えましょう

丸ごと食べると、喉に詰まって窒息する恐れがありますので、子犬やシニア犬には、すりおろした梨を与えるのがおすすめです。

便通改善や夏バテの水分補給に!ただし与えすぎには注意を!

梨には食物繊維が多く含まれています。シャリシャリした食感は、「石細胞」とよばれる食物繊維の一種によるものです。これを便秘気味の犬が食べると、便通の改善が期待できます。しかし食べ過ぎるとお腹を壊すので注意しましょう。

また、夏バテの犬の水分補給にもおすすめですが、同様に与える量には注意が必要です。

Photo by @mei_nico_luu_090303

Adviser

伊藤 悦子さん

麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。

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