ニュージーランドの国鳥キウイに似て、丸くて愛らしい形と果皮の表面の褐色の細かい毛が生えている特徴がニュージーランドの国鳥キウイに似ていることから、キウイフルーツと名付けられたというのは有名なお話です。一年を通してスーパーで手に入る「キウイ」。実はこのキウイを最も多く生産しているのはニュージーランドではなくイタリアで、ニュージーランド、は2位だそう。日本国内でも愛媛県や福岡県で生産されています。外国産のキウイフルーツは5～12月頃に、国内産は12～4月頃に市場に出回り、それぞれ時期がズレているため一年中気軽に楽しむことが可能です。時期により産地が異なるのは面白いですね。是非、国内・海外のキウイを食べ比べてみたいです。
キウイフルーツには、たんぱく質分解酵素であるアクチニジンやビタミンC、ビタミンE、体をつくることに欠かせないミネラルであるカリウム、食物繊維であるペクチン、クエン酸、リンゴ酸などが豊富に含まれており、女性の美容にも良いとされています。ビタミンCを手軽にとれるだけでなく、その瑞々しく甘酸っぱい味が、大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気のキウイ、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか？
ANSWER キウイは愛犬に食べさせても大丈夫な果物です
「キウイ」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。
犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。グリーンキウイやゴールデンキウイなどいくつかキウイにはいくつか種類がありますが、いずれのキウイも犬に食べさせても問題ありません。キウイには食物繊維、ビタミン、ミネラルなど愛犬の健康維持とアンチエイジングにも良い成分がたっぷり含まれています。その中でもタンパク質分解酵素の「アクチニジン」は、肉や魚などに多く含まれるタンパク質を分解し、犬の消化吸収を助けてくれます。
キウイに限らずですが、もちろん与えすぎは禁物です。またキウイの皮は消化に悪く農薬が残っている可能性もあるので、犬には与えないように皮を剥いて食べさせるようにしましょう。食べすぎに注意し、愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
このページではそんなキウイについて、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
キウイの主な栄養素・成分
ビタミンC
粘膜の強化、体内組織の修復、ストレスの軽減、免疫力のアップ、コラーゲン生成の補助など多くの機能や効果があります。ただし大量に摂取することで軟便や下痢の原因になることがあるので、注意しましょう。
カリウム
体内の水分調整を行い、ナトリウム（塩分）を体外に排出する働きがある成分。血圧を下げる効果や、腎臓病の予防効果が期待できます。
リンゴ酸
有機酸であるリンゴ酸は、疲労回復をサポートする働きや、炎症を鎮める作用が認められています。
ビタミンE
ビタミンEは細胞の酸化ストレスを抑えることで、老化が原因の疾病の予防と治療に役立つと考えられています。
キウイを犬が食べた際の犬への効果・影響
- 抗酸化作用
- 疲労回復
- 整腸作用
- たんぱく質の消化促進 など
キウイを犬に食べさせる際の注意点！
皮を剥いて小さくカットして与えましょう！
キウイフルーツは皮をむいて、食べやすい大きさにカットしてから与えましょう。丸のみすると、喉に詰まって窒息する恐れがあるので注意してください。
粘膜への刺激があるので変化があればすぐ病院へ！
たんぱく質分解酵素「アクチニジン」が含まれているので、肉などたんぱく質の消化を促進します。しかしアクチニジンは粘膜に刺激を与える場合もあるため、よだれをたらしたり口を気にしたりするなど異変が見られたら動物病院を受診してください。
よく熟したものを与えましょう
酸味が強すぎると、胃が荒れやすくなるのでよく熟したものを与えましょう。
持病のある犬は事前に獣医師に相談を
持病のある犬は、与える前に獣医師に相談してください。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科（現・動物応用科学科）出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師（牛）資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。
