ココナッツミルクやココナッツオイル、ココナッツチップスなどの加工品が人気のココナッツ、大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気のココナッツは、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか?
ANSWER ココナッツの果肉は愛犬に食べさせても大丈夫です
あまり果物のままで口にすることは少ないココナッツですが、基本的に「ココナッツ」の果肉は愛犬に食べさせても大丈夫です。
ただし、食べ過ぎると果肉やココナッツミルクに含まれる油脂が原因で胃の不調、軟便、下痢などを引き起こすことがありますので、与える場合はあくまで愛犬のサイズに合わせながら、少量にしましょう。
このページではそんなココナッツについて、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
ココナッツの主な栄養素・成分
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
ラウリン酸
犬の免疫力をアップしてくれますし、犬の体に侵入してきた病原菌に対する抗菌作用や抗炎作用も期待できます。
カリウム
体内の水分調整を行い、ナトリウム(塩分)を体外に排出する働きがある成分。血圧を下げる効果や、腎臓病の予防効果が期待できます。
中鎖脂肪酸
栄養の吸収を良くして新陳代謝も活発にさせる働きがあるため、体に蓄積された脂肪の燃焼を促します。
ココナッツを犬が食べた際の犬への効果・影響
- 利尿作用
- 水分補給
- 整腸作用 など
ココナッツを犬に食べさせる際の注意点!
少量であれば与えても大丈夫ですが、持病のある犬は先に獣医師に相談を!
ココナッツの実はごく少量なら犬が食べても大丈夫です。持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。
ココナッツオイルも少量なら与えてもかまいません。市販の犬用ココナッツを利用するのもいいでしょう。
実を食べさせる際は、必ず殻を取って小さくカットしたものを与えてください。殻がついた状態では、食道などに詰まる恐れがあります。
脂質が多く、カロリーが高いので食べ過ぎに注意してください。ココナッツウォーターは、カリウムが非常に多いので与えないようにしましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。