プルーンは、バラ科サクラ属の西洋すももの果実を乾燥させたもので、栄養価も高く、甘酢っぱい味が大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな人気のプルーンは、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか?
ANSWER プルーンは犬に食べさせてはいけない果物です
基本的に「プルーン」は犬に食べさせてはいけない果物です。プルーンはご存知の通り鉄やカリウム、食物繊維など栄養が豊富ですが、このカリウムは犬にとって「高カリウム血症」につながる恐れがあります。
また、プルーンの種・茎・葉にはアミグダリンと言う物質が含まれており、これは犬にとって毒性のある物質なので、絶対に与えないようにしましょう。
このページではそんなプルーンについて、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
プルーンの主な栄養素・成分
アミグダリン
アミグダリンそのものには毒性はないものの、動物の体内に入ると、「シアン化水素」という物質が発生。シアン化水素によって犬が中毒を起こしてしまいます。
カリウム
プルーンに含まれるカリウムの量はフルーツの中でも多く、乾燥させるとカリウムの量はさらに多くなります。犬がカリウムを過剰に摂取すると高カリウム血症という病気につながる危険があります。
そのほか
α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、鉄ほか
プルーンを犬が食べた際の犬への効果・影響
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲低下 など
プルーンを犬に食べさせる際の注意点!
プルーンは犬に絶対に与えないでください!
プルーンは犬に食べさせないようにしましょう。プルーンの種には、「シアン化合物(アミグダリン)」が含まれています。シアン化合物は天然の有害物質で、青酸化合物とも呼ばれ、青酸中毒を起こすことで有名です。
シアン化合物は未熟な実にも含まれているので、犬が届かない場所に保管しましょう。丸ごと食べると、喉に詰まって窒息したり、腸閉塞を起こしたりする恐れもあるのです。プルーンジュースには種は入っていませんが、犬にとって糖分が多すぎます。飲ませないようにしてください。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。