パイナップルは、熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草です。日本へは江戸末期に伝来しました。松かさ(パイン)のような形と、リンゴ(アップル)のような甘い風味が、名前の由来になったと言われています。トロピカルフルーツとして人気のパイナップルは、スーパーやコンビニエンスストアでカットされたものも売られ、手軽に食べられることも魅力の一つですが、実は栄養が豊富で食べると体やお肌にうれしい効果も。
トロピカルで甘い味と香りが大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気のパイナップルは、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか?
ANSWER パイナップルは愛犬に食べさせても大丈夫な果物です
「パイナップル」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。
パイナップルに限らずですが、もちろん与えすぎは禁物です、食べすぎは体に悪影響を及ぼします。芯は硬いので必ず取り除いてください。繊維が多い果物なので、愛犬の口の大きさに合わせて小さく切って与えるようにしましょう。
このページではそんなパイナップルについて、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
パイナップルの主な栄養素・成分
ビタミンC
粘膜の強化、体内組織の修復、ストレスの軽減、免疫力のアップ、コラーゲン生成の補助など多くの機能や効果があります。ただし大量に摂取することで軟便や下痢の原因になることがあるので、注意しましょう。
ペクチン
水溶性の食物繊維です。食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをします。
β-カロテン
βカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されて活用されます。ビタミンAは、おもに視力、皮膚、被毛を健康な状態に保つほか、丈夫な粘膜や歯をつくるのに役立ちます。
ブロメライン
ブロメライン(ブロメイン)は消化酵素で、お肉などのタンパク質を分解して柔らかくし、消化吸収しやすくしてくれます。
パイナップルを犬が食べた際の犬への効果・影響
- 疲労回復
- 抗酸化作用
- 整腸作用 など
パイナップルを犬に食べさせる際の注意点!
皮と芯をとり、小さくカットして与えましょう
パイナップルは皮と芯をとり、小さくカットしてから与えます。皮はトゲがあり、口や消化管を傷めるので与えないようにしましょう。芯は喉に詰まる恐れがあります。
舌や口の中を刺激されることも
パイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素プロメラインによって。口を気にしたり、よだれをたらしたりしている場合は動物病院を受診してください。
与えすぎには注意を
食べ過ぎるとお腹を壊す恐れがあります。与えるのはごく少量にしましょう。缶詰のパイナップルは甘すぎるので与えないでください。
持病のある犬は事前に獣医師に相談を
持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。

犬が食べられる果物
犬が食べられない果物
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