小さくかわいい赤い実が特徴のクランベリー。花の咲く様子が鶴(クラン)が飛ぶ姿に似ていることからクランベリーと呼ばれるようになったと言われています。秋になり気温が低くなると深紅から黒みを帯びた赤色に色づいて、熟すと柔らかくなります。実の中は空洞があり白い色をしています。クランベリーは酸味が強いため加工して食ベることが主流で、約95%がジュースやソースなどの原料になります。
クランベリージュースやソースなど甘酢っぱい味と香りが大好きな方も多いのではないでしょうか。そんな美味しくて人気のクランベリーは、愛犬にも食べさせて大丈夫なのでしょうか?
ANSWER クランベリーは愛犬に食べさせても大丈夫な果物です
「クランベリー」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。
ただし与える量は注意が必要です。クランベリーはごく少量なら与えてもかまいませんが、生だと酸味が大変強いので、犬用に加工されたものを与えるようにしましょう。
このページではそんなクランベリーについて、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
クランベリーの主な栄養素・成分
プロトアントシアニジン
白内障の予防作用があると言われています。
アントシアニン
の網膜に存在する光を感知するロドプシンという細胞を再生するサポートや、目の疲れの改善作用があるということが発表されています。
クランベリーを犬が食べた際の犬への効果・影響
- 抗酸化作用
- 疲労回復 など
クランベリーを犬に食べさせる際の注意点!
酸味が強いので犬用に加工されたものを与えましょう
クランベリーはごく少量なら与えてもかまいません。ただし生は酸味が大変強いので、犬用に加工されたものを与えるといいでしょう。
与えすぎには注意が必要
クランベリーに含まれるポリフェノール「プロアントシアニジン」が、尿路症や膀胱炎を予防すると言われていますが確証はありません。治療や予防の目的ではクランベリーを与えないでください。
クランベリーの食べ過ぎは、シュウ酸塩により尿路結石を招くという報告もあるのです。
持病のある犬は事前に獣医師に相談を
持病のある犬は、与える前に獣医師に相談しましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。