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犬は桃を食べても大丈夫?正しい与え方や量は?

犬は桃を食べても大丈夫?正しい与え方や量は?

本記事はペット管理栄養士が執筆・監修を行っております。

ANSWER 桃は犬に食べさせても大丈夫。

「桃」は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。夏バテ時の脱水症状にも水分量の多い桃を与えるのも良いでしょう。

桃の約90%は水分のため、犬の水分補給にも最適で、体内の水分調整をしてくれるカリウムや腸内環境を整えてくれるペクチン、疲労回復や抗酸化作用もあるビタミンCも含まれており、食欲のない老犬の栄養補給にも有効です。

ただし栄養価の高い分、糖分も高いため、与え過ぎるとカロリーオーバーになり、肥満の原因にもつながることも。また、桃は水分や食物繊維が豊富なため、軟便や下痢を引き起こしてしまうこともありますので、最適な量を与えてあげるようにしましょう。

桃に限らずですが、頻度や量など与えすぎは禁物です。愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつあげるのもよいでしょう。

犬に与えてもよい桃の量は?

避妊・去勢手術済みの成犬の場合に与えて良い量の目安になります.

小型犬の場合(10kg未満) 1/4個以下
中型犬の場合(10kg以上~25kg未満) 1/2個以下
大型犬の場合(25kg以上) 1〜2個以下
子犬の場合 少量のみ愛犬の様子を見ながら与えましょう。
老犬の場合 少量のみ愛犬の様子を見ながら与えましょう。

犬に桃を与える際の注意点は?

Photo by @morijun.0120

桃は、皮を剥いて小さくカットしてから愛犬に与えましょう!

桃の果肉は柔らかく、生のまま愛犬に与えても問題ありません。与える際には桃の皮を剥いて、種を取り除き、食べやすい大きさにカットして与えましょう。桃の皮に中毒症状を起こす成分などは含まれていませんが、消化に良いわけではないので皮も剥いて与えてあげるとよいでしょう。

老犬や子犬には桃をすり潰して与えるのもおすすめ!

シニア犬や子犬、また熱中症などで弱っている犬にはつぶしたものを与えると食べやすく、消化もしやすいのでおすすめです。

Photo by @coooo0614

犬に桃の缶詰やゼリー、ジュースなど加工品を与えないようにしましょう。

桃のジャム、ジュース、ゼリー、桃の缶詰やコンポートなど桃の加工品には注意が必要です。人間用に加工された缶詰やゼリーなどには加工品には砂糖やシロップが多量に使用されているため、糖分が多く、カロリーオーバーで肥満の原因にもなるので犬に与えるのはやめましょう。また、桃のグミやガムなどの加工品には、犬が中毒を起こす成分であるキシリトールが配合されていることもありますので与えないよう注意しましょう。

犬の桃アレルギーに注意しましょう!

桃でアレルギーを起こす人がいるように、犬も桃でアレルギー症状を引き起こす可能性があります。桃を初めて与える場合は少量だけ与えて体調に変化がないかを注意深くチェックしてください。

もしも下痢や嘔吐、発疹やかゆみなどの症状があった場合は、すぐにかかりつけ動物病院に相談するようにしましょう。

Photo by @minipin_paseri

腎臓など持病のある犬は獣医師さんに相談を。

能が弱っている老犬の場合は、カリウムの排出がうまくできない場合があります。カリウム摂取すると血液中のカリウム濃度が上昇し、高カリウム血症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。必ずかかりつけの動物病院で一度相談してから与えるようにしましょう。

与えすぎには注意!

桃は夏バテの犬や老犬の栄養補給にもおすすめの食材ですが、食べ過ぎは下痢を招きます。糖分も多いので、一度にたくさんの量を与えないようにしましょう。どの食材も与えすぎには注意が必要です。

Photo by @tigger_tj_

桃の種は愛犬に与えないように気をつけましょう!

種には天然の有害物質シアン化合物である「アミグダリン」という成分が含まれています。このアミグダリンを犬が摂取した場合中毒症状を起こす可能性があるので、種は決して与えないように注意しましょう。また桃の種は、喉に詰まったり、腸閉塞を起こしたりする可能性もあり危険です。種は食べさせないように必ず取り除いてから与えてあげましょう!

Adviser

伊藤 悦子さん

麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。

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