【大型犬の種類】代表的な大型犬犬種の種類。飼いやすい大型犬はどんな犬種?

【大型犬の種類】代表的な大型犬犬種の種類。飼いやすい大型犬はどんな犬種?

甘えん坊で表情豊かで、時にヤンチャな大型犬の魅力を挙げだすとキリがありませんね。いつかは憧れの大型犬を家族に迎えたい、大型犬の多頭飼いを始めたいという方はまず自身の暮らし方に相性の良い大型犬種はどんなタイプかを知ることから始めていきましょう。

暮らし方や環境で評価が変わる大型犬の飼いやすさ

Photo by @ha_ya25

「飼いやすく、しつけがスムーズな大型犬は?」
この質問への答えは「どんな住宅で暮らしをしているか?」「家族構成は?」「飼い主さんのペット飼育歴は?」と様々な条件によって異なります。
つまり誰にでも、どんな環境でも飼いやすい犬は存在しません。飼いやすい犬とは自分の生活や経験にマッチしているかどうかで評価が異なります。

大型犬の種類 1同じレトリバーでも全く異なるレトリーバーの種類

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは飼いやすい?

大型犬人気NO.1といえばゴールデンレトリバーです。温厚で甘えん坊な性格でしつけの覚えもスムーズです。攻撃性も少なく、他犬とも仲良く遊ぶことが得意です。

ただその反面、寂しがり屋で留守番は苦手です。毎月のお手入れをトリミングサロンに依頼すると20,000円近くもかかります。もちろん自慢の被毛は抜け毛が多く、こまめなブラッシングも欠かせません。

高齢になってからは癌の発症率が他犬種に比べ高く、高額な治療や介護の覚悟も必要です。

ラブラドールレトリーバー

ラブラドールレトリーバー

同じく人気犬種のラブラドールレトリーバーは時間と体力が必要

ラブラドールレトリーバーは好奇心が旺盛でアジリティやスポーツ、トレッキングやサーフィンも得意です。つまり相当な運動量が毎日必要で運動不足は肥満や過度なストレス症、イタズラ行為を招きます。

ソファに座り、愛犬とのんびりまったり過ごしたいという暮らしには程遠いといえるでしょう。ラブラドールレトリーバーはたとえ雨でも雪でも元気いっぱいに外へ出かけたいのですから、愛犬のために十分な時間をさける環境が必須条件です。

フラットコーテッドレトリバー

フラットコーテッドレトリバー

スマートで艶のある漆黒の被毛が自慢のフラットコーテッドレトリバー

同じレトリバー種でもフラットコーテッドレトリバーは他2種のレトリバーとまるで異なります。フラットコーテッドレトリバーは「4本の足を同時に地面に着くことが苦手」と言われています。つまり家中でも落ち着くことが無く、常に動き回っているからです。
これは猟における自身の役割を果たす上で重要で、臆病で神経質な性格にも関係しています。

シャイで人見知りな性格が多く、家族以外には一定の距離を置く性格なので、その分家族への依存度が強いことを理解しておきましょう。

大型犬の種類 2のんびり、まったりなバーニーズ・マウンテンドッグ&グレート・ピレニーズ

バーニーズ・マウンテンドッグ&グレート・ピレニーズ

バーニーズ・マウンテンドッグ/グレート・ピレニーズ

無駄吠え少なめ!でもしつけの難易度は高め

のんびり、まったりな暮らしを送る大型犬の代表格といえばバーニーズ・マウンテンドッグやグレート・ピレニーズ、セントバーナードなど北欧の寒さ厳しい地域で誕生した犬達です。これらの犬種は極寒の環境で生き抜くために余分な体力を消耗しない習性があります。

無駄吠えや落ち着きのない動きはほぼ無く、必要最低限な行動のみに徹しています。一見すると扱いやすく、高齢者でも飼いやすいのではと勘違いされがちですが、実際には頑固でマイペース、体重は飼い主を軽く超えるほどに成長します。

日常生活では散歩や動物病院の通院などの際に安全に連れ歩き、周囲に危険を感じさせないために徹底したしつけや時には体力を必要とするコントロールが必要です。大型犬の飼育経験のある方かしつけ教室へ熱心に通い、しつけを徹底できる方に向いた犬種です。

大型犬の種類 3頑固で忠実な秋田犬

秋田犬

秋田犬

初心者には不向き!特定犬種条令の熟知を

秋田犬に代表される日本犬の大型犬は近年、海外でも人気が高まっています。忠実で落ち着きのある性格、素朴な外見が魅力的ですが、しつけの難易度は高く、家族以外には決して心を許さないので常に緊張感をもって飼育する必要があります。

秋田犬や土佐犬な一部の地域で特定犬種条令の対象に定められています。飼育環境や届け出など詳細を確認の上で家族に迎えてください。

その他の大型犬犬種のご紹介

上記でご紹介した大型犬以外にも、可愛くて魅力的な大型犬がたくさんいます。なかなか日常の中では目にする機会が少ない大型犬も多いかもしれません。

今回は大型犬を、JKC(ジャパンケネルクラブ)が定める、犬種をその生存目的や形態・用途によって10のグループに分類したグループごとにご紹介します。みなさんはどの犬種が好きですか?是非楽しみながら世界の様々な大型犬をご覧ください。

大型犬の種類 4牧羊犬・牧畜犬グループの大型犬犬種

ジャーマン・シェパード・ドッグ

ジャーマン・シェパード・ドッグ

飼いやすさ:上級者向け

ドイツの山岳地方の牧羊犬をもとに、軍隊などでも活用できる犬種を目指して作られたのがジャーマン・シェパード・ドッグは、コンパニオン・ドッグ、ガード・ドッグ、使役犬、ハーディング・ドッグ、防衛犬としての適性を持ち、勇気と闘志、タフさをもった犬種です。

忠誠心が高く、知能も高い分、パピー期から社会科やしつけをしっかり行う必要があります。

オールド・イングリッシュ・シープドッグ

飼いやすさ:中級者以上向け

顔まで長い毛で覆われているのが特徴のオールド・イングリッシュ・シープドッグは、基本的にはカントリー・ドッグのため、基本的には知的で、友好的な犬種です。

性格はとても陽気で、大型犬には珍しく常に活発に動き回る犬種です。顔が長い毛で覆われているため、急に触られると驚いてとても大きな声で吠えたりします。その鳴き声はとても大きく太いものです。

街で出会っても急に触れたりせずに、必ず様子を伺い声をかけてから触れるようにしましょう。

大型犬の種類 5使役犬の大型犬犬種

ドーベルマン

ドーベルマン

飼いやすさ:上級者向け

19世紀後半にドイツのフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって作られた犬種で、護衛犬・警備犬として改良されてきたため、訓練しやすく作業を楽しんでこなします。

勇敢であり強健さがある反面、警戒心が高く攻撃性も持っているため、パピーの頃からの社会科としつけは必須です。

グレート・デーン

グレート・デーン

飼いやすさ:中級者以上向け

ドイツで猪猟犬に使われていたグレート・デーンは超大型犬に分類されます。基本的には友好的で優しく、子供にも献身的に接することができます。

超大型犬のため落ち着いてゆっくりした性格と思われがちですが、意外と繊細な部分もあるため、パピーの頃からの社会科としつけは必須です。

体高が高く、力強さと気高さ、強健さと上品さが兼ね備えられたしっかりした体つきをしています。

また、飼育するにはしっかりと運動させてあげられる時間と環境も必要です。

セント・バーナード

セント・バーナード

飼いやすさ:中級者以上向け

映画「ベートーベン」などでもお馴染みのセント・バーナードにはショートヘアードとロングヘアードの2タイプがあり、どちらも暑さにとても弱いので注意が必要です。

元はアルプスのマウンテンドッグ・遭難救助犬で、とても優しくおっとり、堂々とした性格です。うごきもとてもゆっくりしていますので、コマンドを出してから少し待つ余裕を持ってあげましょう。

ニューファンドランド

ニューファンドランド

飼いやすさ:中級者以上向け

ニューファンの愛称でも親しまれている超大型犬のニューファンドランドは、カナダに存在する島「ニューファンドランド」が名前の由来になっています。

島の漁師の作業を手伝い、海難救助犬としても活躍していたニューファンドランドは、体頑丈で逞しく、泳ぎも得意です。

性格は穏やかで優しく見た目通りとても穏和な犬種です。ただ力はとても強いため、散歩中などの飼い主さんが引き倒されることもありますので、パピーの頃からの社会科としつけは必須です。

ボクサー

ボクサー

飼いやすさ:中級者以上向け

元は牛噛み犬や闘犬として活躍していたボクサーは、頑丈で筋肉の引き締まったがっちりとした体つきをしています。

主人や家族に対する敬愛と忠実が高く「誠実と忠実の鑑」と呼ばれることもある犬種です。家族とは愛情深く遊んだりしますが、家族以外には警戒して勇猛果敢に立ち向かうこともありますので、パピー期からしっかりと警戒すべき時と・しなくてよい場合をしつけることが必要です。

大型犬の種類 6原始的な犬・スピッツの大型犬犬種

シベリアン・ハスキー

シベリアン・ハスキー

飼いやすさ:上級者向け

シベリアン・ハスキーはスピッツの仲間で、サモエドやアラスカン・マラミュートが近縁となるシベリア原産の犬種です。

冬はそり犬として、夏はボートを引く犬として昔からイヌイットなどと一緒に暮らしていました。遠吠えの声がハスキーであるため、名前がハスキーになったと言われています。遊び好きでやんちゃ、エネルギーがとても高い犬のため、かなりの運動量が必要となります。

寒さには強いですが暑さにはとても弱いため、注意が必要です。換毛期には大量の毛が抜けるため、こまめなブラッシングも必要です。

チャウ・チャウ

チャウ・チャウ

飼いやすさ:上級者向け

チャウ・チャウの歴史は深く、3000年も前から中国で昔から優れた嗅覚を活かし、猟犬として活躍していました。

モコモコの毛と愛嬌のある表情で人気のチャウチャウですが、性格は警戒心が強く独立心も高い犬種です。そして実はかなりの面倒くさがりやだったり、マイペースな面もあるため、運動不足には気をつける必要があります。

また、短頭種で毛も密生しているため、特に夏場は温度管理に注意が必要です。

大型犬の種類 7嗅覚ハウンドの大型犬犬種

ダルメシアン

ダルメシアン

飼いやすさ:初心者もOK

ディズニー映画「101匹わんちゃん」でも有名なダルメシアンは、その斑点が特徴で、この斑点は年齢とともに増えていきます。

かつては『馬車犬』だったため、スマートで筋肉質な体、馬と並走するほどとてもパワフルで瞬発力もあります。散歩以外にも運動をたくさんさせてあげることが大切です。

家族には友好的で忠実で利口な犬種で、パピー期の社会科やしつけをすればとても良いパートナーとなってくれます。

大型犬の種類 8ポインター・セターの大型犬犬種

ワイマラナー

ワイマラナー

飼いやすさ:中級者以上向け

ワイマラナーはドイツ・ワイマール地方の貴族が狩猟犬として作った犬種で、約100年に渡って純粋犬として保たれているドイツのポインティング犬種としては最古の犬種です。

外見は美しく、丈夫で、非常に筋肉質です。とにかく並外れたスタミナがあるため、散歩以外にも運動をたくさんさせてあげられる方に向いている犬種です。

飼い主には従順で友好的な性格ですが、強い警戒心を備え、好戦的な面もあるためパピーの頃からの社会科としつけは必須です。

アイリッシュ・セター

アイリッシュ・セター

飼いやすさ:中級者以上向け

赤い毛並みが美しいアイリッシュ・セター。アイルランドで狩猟用のワークングドッグとして活躍していたアイリッシュ・セターは、大型犬ですが陽気でやんちゃ、そして実は甘えん坊です。

また学習能力がとても高く、トレーニングをしっかりするとどんどん学習していきます。その反面、利口でプライドが高い一面もあるため、飼い主の指示に従わず反抗的になる場合もあるため、パピーの頃からの社会科としつけが徹底しましょう。しつけをすれば、愛情深い犬種なので、とても良いパートナーとなってくれます。

大型犬の種類 9愛玩犬の大型犬犬種

プードル(スタンダード・プードル)

プードル(スタンダード・プードル)

飼いやすさ:初心者もOK

ジャパンケネルクラブの犬種標準では4つのサイズに分類されるプードル。この中で体高が45~60cmのものがスタンダードプードルと定義されています。プードルはとても学習能力が高く、教えるとなんでもどんどん覚えていきます。また運動能力も高くドッグスポーツでも活躍ししています。

とても利口で好奇心が強く、どんどん自主的に学習していくため、吠えたり、噛んだりという行動も出やすい犬種ですので、社会科やしつけはしっかりと行いましょう。プードルの中でもスタンダード・プードルは穏やかで落ち着いた性格のため、しつけをすればとても良いパートナーとなってくれます。

大型犬の種類 10視覚ハウンドの大型犬犬種

ボルゾイ

ボルゾイ

飼いやすさ:上級者向け

ボルゾイはロシア原産で、ロシアの貴族のうさぎ狩りやオオカミ猟に使われいた犬種です。特徴的な繊細な被毛を持つ高貴な外見で、大型で細く引き締まり、同時にがっしりしており、走る姿はとても優美です。

寒さには強いですが、暑さには弱いため注意が必要です。普段は穏やかで静かな性格ですが、自分で考えて学習し行動する一面もあるため、パピーの頃からの社会科としつけは必須です。

アフガン・ハウンド

アフガン・ハウンド

飼いやすさ:上級者向け

アフガニスタンが原産国のアフガン・ハウンドは、旧約聖書の中の「ノアの方舟」にのせられた犬とされるほど、現存する犬種の中でも最も古い犬と言われています。

アフガニスタンの山で狩猟犬として活躍していたアフガン・ハウンドは、長いシルキーな被毛を持ち、東洋的な表情を伴う力強さと威厳を兼ね備えた犬種です。絹のような毛質を維持するために毎日のブラッシングは欠かせません。

また、狩りをする本能と体力があるためお散歩以外にも運動をさせることが大切です。頑固でマイペース、独立心旺盛な性格のためパピーの頃からの社会科としつけは必須です。

サルーキ

サルーキ

飼いやすさ:中級者以上向け

サルーキは、シュメールやエジプトの遺跡にも描かれたものが見つかるなど、古い歴史を持つ犬種です。長い間、キツネなどの猟を手伝いながら人間と暮らしてきました。優雅さと、均衡のとれた体格で、スピード感と耐久性を兼ね備えています。

比較的穏やかで人にも友好的な性格ですが、自立心があり、動くものを追いかけてしまう狩猟犬の習性も持っているため、社会性やしつけはもちろん、運動欲を満たすための環境や運動時間が必要です。


大型犬は魅力あふれる反面でパワフルで扱いが難しい面もあります。家族に迎える前に専門家に十分相談をして、自分に合う犬種を見極めることが大切です。

nowa writer

大谷 幸代

大谷 幸代

大学在学中にイギリスへドッグトレーニングの勉強のため、短期留学。生体販売・ペットショップ店長・トリマー・トレーナー・新規事業開発・成田空港内ペットホテル開業に伴うプロジェクトリーダー・ペット関連用品の開発など、国内最大手のペット関連企業において経験。独立開業後は、WEBサイト、雑誌などへコラム執筆や企業顧問、商品開発、各種マーケティング業、専門学校講師を勤めています。

ゴールデンレトリバー(サーフ&海)、チワワ、猫と全員元保護犬、猫達とペットライフがもっと楽しく、もっと快適になるよう目指しています。

保有資格

愛玩動物飼養管理士、トリマー、トレーナー、アロマセラピスト、ホリスティックケアカウンセラー、ペット食育士、ペット災害危機管理士、マウスケアメンター、一般社団法人日本ペット用品工業会認定、ペット用品販売士、ペットロスケアアドバイザー

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