グレートピレニーズの性格や寿命、ボンドのモデル犬、値段から飼い方|グレートピレニーズ図鑑

グレートピレニーズの性格や寿命、ボンドのモデル犬、値段から飼い方|グレートピレニーズ図鑑

グレートピレニーズの基本データ

Photo by @malu02.21
原産国 フランス
サイズ 大型犬
犬種グループ 牧畜犬・牧羊犬
飼いやすさ・しつけのしやすさ 上級
運動量 中程度
トリミング 必要
ブラッシング 必要
お散歩 1日2回×1回30分〜1時間程度
飼育費用 月2〜4万円程(医療費別途)
かかりやすい病気・怪我 股関節形成不全、胃捻転、骨肉腫

グレートピレニーズの歴史

紀元前から牧羊犬として活躍しており、17世紀にフランスのルイ14世が飼育したことで注目が集まりました。古い歴史を持っており、祖先はチベタン・マスティフと考えられています。

1930年代にはアメリカに渡り家庭犬として人気を集めました。フランスのピレネー山脈で活動していたため、厚い被毛に覆われており寒さには非常に強い犬種となっています。

グレートピレニーズの性格と特徴・飼いやすさ

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基本的に温厚で家族を守ろうとする意識が強いです。しかし独立心が強いことから、自分の意志や願望を通そうとする面もあります。幼少期からのしつけが必要になるため、飼い主との上下関係をはっきりさせましょう。

一度上に立ってしまうと余計に自我が強くなってしまい、指示に従わなくなってしまいます。幼少期からさまざまな環境に慣れさせ、成犬になった時に順応できるようにすると良いでしょう。

グレートピレニーズと言えば、ふわふわな真っ白な被毛ですがお手入れが非常に大変です。抜け毛も非常に多くお手入れを怠ると、皮膚病につながってしまうので日々のお手入れを心がけましょう。

グレートピレニーズの被毛と種類

グレートピレニーズと言えば、綺麗で真っ白なふわふわな被毛のイメージがありますよね。密集した被毛で長毛なためお手入れが欠かせません。

またダブルコートという二重構造の被毛(オーバーコート、アンダーコート)で寒さから体を守ってくれます。季節の移り変わりの時期などには抜け毛が非常に多くなるので対策が必要でしょう。

基本的には白のみになります。稀にグレー、薄イエロー、ウルフカラー、オレンジの斑模様が、頭、耳の付け根、耳などに入っていることもあります。

グレートピレニーズの大きさ・体高・体重

Photo by @hug1202

グレートピレニーズはその見た目から白熊のようだと言われることもあります。子犬の時はなんとも言えない愛らしさで周りを虜にするでしょう。成犬になればメスでも50kg以上になることもあるので、抱っこも難しくなります。
堂々とした風貌で頑丈な体つきが特徴です。

性別 グレートピレニーズの体重 グレートピレニーズの体高
オス 45〜73kg 70〜80cm
メス 39〜52kg 65〜75cm

グレートピレニーズの平均寿命と人間年齢

グレートピレニーズの平均寿命は10〜12歳と言われており人間でいうと82歳前後になります。

小型犬などに比べると短命ではありますが、17歳まで生きたグレートピレニーズもいるようです。寿命を少しでも伸ばすためにはどうしたらいいか。

さまざまな諸説がありますが体に負担をかけないことが大事なので、暑さに非常に弱い犬種なため温度管理を徹底する、ストレスを与えない、日々のボディチェックや様子を観察し病気の早期発見につなげるなどを心がけると良いでしょう。

犬の年齢 人間に換算した年齢 成長ステージ
3か月 4歳 子犬
6か月 7歳半
9か月 11歳
1歳 15歳
1歳半 19歳半
2歳 23歳 成犬
3歳 28歳
4歳 33歳
5歳 40歳
6歳 47歳 シニア犬
7歳 54歳
8歳 61歳
9歳 68歳
10歳 75歳 高齢犬
11歳 82歳
12歳 89歳
13歳 96歳
14歳 113歳 超高齢犬

グレートピレニーズのかかりやすい病気

グレートピレニーズのかかりやすい病気 1股関節形成不全

発育の段階時に股関節の異常を起こしてしまう病気です。大型犬に発症しやすく、歩き方や座り方が変だったり痛みを伴ったりなどの症状が現れます。
少しでも異変を感じたら病院でレントゲンや触診などをしてもらいましょう。

グレートピレニーズのかかりやすい病気 2胃捻転

胃が拡張しねじれを起こすことで発症します。こちらも大型犬によく見られるもので特に胸の深い犬種に発症しやすいと言われています。

ガスが溜まることでショック状態に陥り命に関わります。迅速な処置が必要になるので、空ゲップやよだれ、お腹が膨れる、落ち着きがないなどの症状が出た際はすぐに病院へ行きましょう。

グレートピレニーズのかかりやすい病気 3骨肉腫

骨肉腫とは骨にできる悪性の腫瘍です。原因はよくわかっていませんが遺伝的な関与があるかもと言われています。

転移がとても早く死亡率が高い病気です。四肢にできることが多く、かなりの痛みを伴うことから足の腫れや痛みからの跛行などで気づくことが多いです。日々のボディチェックなどで早期発見につなげましょう。

グレートピレニーズはお金持ちしか飼えない犬種?食費が高い?

そう言われる理由、食費などについてグレートピレニーズはお金持ちが飼っているイメージがあるとよく耳にします。

実際に大型犬のため、毎月にかかる食事代や病院代、トリミング代など小型犬の2〜3倍程かかります。毎月かかる食費だけでも最低2万程かかると言われています。(ドックフードの種類にもよる)
また夏場などはエアコンなどの温度管理が必要になるため電気代などもかかるでしょう。

体の大きさから賃貸などでの飼育は難しく、一軒家で庭など運動できるスペースがあるご家庭が理想的です。

「スパイファミリー」に出てくるボンドはグレートピレニーズ?

スパイファミリーにでてくるボンドという犬ですが、“作者が犬種は特に決めていないがグレートピレニーズを見て描いている”と漫画で書かれていたそうです。白くて大きな体にもふもふなその見た目からしてもボンドのモデルとなった犬種はグレートピレニーズと言えるでしょう。

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点 1子犬の頃からしつけをしましょう

グレートピレニーズは体が大きいため、成長すればする程、力も強くなっていきます。

特に女性の方などは散歩などでのコントロールが非常に難しくなるでしょう。また自我が強く、反抗的な態度をとることもあるため子犬からのしつけが非常に大事です。

しつけをすることでコミュニケーションが取れたり、信頼関係を築くこともでき良好な関係へとつながるでしょう。“しつけ中に全然集中してくれない”、“無視されてしまう”などの場合は子犬の頃は好奇心がとても高いためおもちゃやおやつを使ったりしてみることをおすすめします。

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点 2夏場のクーラーは必須

ピレネー山脈で活動していた犬種なため暑さには非常に弱いです。そのため熱中症になりやすく夏場はクーラーなどを使用し涼しい環境を作ってあげることが必要です。

屋外では暑さはしのげないため、屋内飼育が推奨されていますが停電やクーラーの故障などで止まってしまい、部屋の中で熱中症になってしまうという事故もあとをたちません。そのためクーラーの定期的な点検と、停電した際の対策なども必要でしょう。

また夏場などサマーカットをしている子もいますが、紫外線を直に浴びたり毛を痛める原因になるのであまりおすすめできません。

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点 3定期的なトリミング

真っ白なふわふわな毛が特徴的ですが、何もしないと毛玉だらけになり毛も汚れてきます。

そのため月1回程度のシャンプーと週2〜3回程度のブラッシングをしてあげましょう。ご自宅でシャンプーは難しいという場合はドックサロンなどがおすすめですが、1回約2万円前後かかるので事前にドックサロンに料金の確認をしておくと良いでしょう。

またブラッシングは長毛用のスリッカーブラシで行い、換毛機などでは毎日するのがベストです。抜け毛を放置していると皮膚病や熱中症の原因になってしまうので定期的なお手入れは必ず行いましょう。

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点 4激しい運動は好まない

大型犬なのでそれなりの運動量は必要ですが、激しい運動は好まない傾向にあります。走ったりするよりも、のんびりゆっくり歩くような運動を好みます。なので散歩ではあまり走ったりせず、ペースを合わせてあげると良いでしょう。

激しい運動は好きじゃないならいらないのでは?と思うかもしれませんが、肥満防止やストレスを溜め込まないためにも運動は必ず必要です。夏場などの散歩は涼しい早朝か夕方以降にし、暑い時間帯は避けましょう。

グレートピレニーズの飼い方・飼う際の注意点 5飼育スペースは広いことが理想

グレートピレニーズを飼うには広い環境が必要です。できれば一軒家、庭のある環境が良いでしょう。

屋内で飼う場合、寝る場所、食事場所、トイレなどが最低でも必要になります。体が大きい分、一つ一つのスペースもそれなりの大きさがいるでしょう。

環境スペースが狭いとストレスがかかり問題行動の原因になってしまいます。家具などの破壊、粗相、無駄吠えなど、手につかなくなってしまうこともあるので飼う前に、まず適切な環境を整えましょう。

Photo by @chinchilla_greatpyrenees_tokyo

グレートピレニーズをお迎えする方法

グレートピレニーズのブリーダーさんからお迎えする

グレートピレニーズ専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。

また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。

保護犬のグレートピレニーズを探して里親になる

動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているグレートピレニーズを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。

グレートピレニーズの値段・価格の相場

グレートピレニーズの子犬の値段相場は25〜65万円程です。ショーなどに出ている親犬の子犬などは高額になるでしょう。

まとめ

白熊のような見た目で癒してくれるグレートピレニーズ。ですが安易な気持ちで飼える程簡単ではないでしょう。

体が大きい分、金額的にも体力的にもそれなりの余裕が必要です。また老犬になった際、介護できるのか、一人での介護が難しい場合家族のサポートはしてもらえるのかなど老後のことまで考えましょう。

もちろん大変なことばかりではなく大きい体だからこそ、存在感も大きく飼い主を癒してくれるでしょう。

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