この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。
蝶が羽根を開いたような耳の形をしているパピヨン(Papillon フランス語で蝶)は、エレガントで気品さえ漂う高貴なイメージがあり、古くからヨーロッパの王侯貴族たちに寵愛されてきました。特徴的な立ち耳だけではなく、豪華な胸毛や歩くたびに揺れる優雅で華麗な尻尾など、一度見たら忘れられないような類稀な美貌で人気が高い犬種です。

パピヨンの被毛は、シングルコートで、絹のような艶やかな光沢ある長毛です。
毛色は、「パーティーカラー(2色)」と「トライカラー(3色)」があります。「パーティーカラー」は、ホワイトをベースにブラック、タン(茶色)、レッド(赤茶色)、レモン(明るい茶色)、セーブル(黒い差毛のある茶色)などがあります。白地であれば全ての色が認められ、ホワイトの割合が重要視されます。おでこに「ブレーズ」と呼ばれる太めの白い模様があり、模様が左右対称になっています。成長により毛色が変化することもあります。

一体どんなカットが人気なの?どんな種類のカット方法があるの?といったカットスタイルが気になっている飼い主さんや、うちの子はパピヨンとのミックス犬なのでトリミングの参考にしたい!という飼い主さんに、今回は人気なカット方法をわかりやすく写真と一緒にご紹介します。ぜひお気に入りのカットスタイルを見つけてくださいね!
トリミングサロンでは理想カットの写真を見せよう!
「いつもより少し短くカットしてください」そう言ってサロンに預け、数時間後ウキウキでお迎えに。いざ愛犬と対面したらびっくり、想像以上に愛犬がツルツルに短くカットされていてショック!そんな経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
それもそのはず。「少し短く」といってもバリカンで丸刈りにするのか、ハサミでいつもより1mm短く仕上げるのか、どの部分をどれくらい短くカットするのかは人によって思い描くスタイルが違うのです。
そんな失敗を防ぐために大切なのが理想のカットスタイルの写真です。もちろんワンコによって毛量や毛質、毛の流れなどが異なるので、写真を見せても他のワンコと全く同じカットにすることは不可能です。ですが写真を見せてトリミングをお願いすることで、言葉で説明するよりも理想に近い形に仕上がるといえるでしょう。
また、逆に「このカットだけはやめて欲しい!」とトリマーさんに伝えるのも一つの手です。尻尾のボリュームだけはこだわりたい!だったり、お耳のカットスタイルだけはこだわりたい!など、こだわりたい部分が具体的に決まっている場合には、理想のカットスタイルだけでなくこれだけはやめて欲しいというカットスタイルも事前に見せておきましょう。そうすることで認識の差異が少なく、好みのスタイルに仕上がることが多くなるでしょう。
パピヨンのカット集
サマーカット


全身を短く整えるスタイルです。毛玉ができやすいワンコや、皮膚病などでお手入れが必要な時におすすめなカット方法です。
サマーカットは文字通り夏に行う飼い主さんが多くいますが、夏は紫外線が強く、皮膚が通常よりも日光や紫外線にさらされやすくなるというデメリットがあります。また毛質が変わってしまい癖が強くなってしまったり、艶がなくなる、毛が生えなくなることも。
デメリットとしっかりと理解した上で施術を行うよう気を付けましょう!
丸耳カット


お耳の形に合わせて丸くカットするスタイルです。正面から見ると人気キャラクターミッキーマウスのシルエットのようにお耳の形や大きさがよくわかるカット方法です。丸みを帯び、可愛らしい印象になります。
お顔まんまるカット

丸く、可愛らしいイメージのカット方法です。顔全体を丸くカット、ぴょっこりとしたお耳がアクセントに!お洋服やスタイを着用することでさらに丸さが引き立ちかわいく見えます。
こぐまカット(ベアカット)


テディベア(くまのぬいぐるみ)をイメージしたどこから見ても丸く、可愛らしいイメージのカット方法です。こぐまカットと呼ばれる場合もあり、ここ数年で爆発的に人気となったカットスタイルです。
桃尻カット

名前の通り、まるで桃のような形にお尻周りの毛をカットするスタイルのことです。部分カットになるのでワンポイントとして取り入れやすいのがポイントです。パピヨンだけでなく、柴犬やトイプードル、コーギーなど、お尻周りの毛にボリュームのある犬種であれば作りやすいカットとなっているので、犬種を問わず人気です。
まとめ
いかがでしたか?
ぜひ記事を参考にして、愛犬だけのお気に入りスタイルを見つけてくださいね!
Writers
ワンコnowa 編集部
愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。
