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リン・カリウムの多い食材まとめ一覧|犬が食べられる食材

リン・カリウムの多い食材まとめ一覧|犬が食べられる食材

本記事は獣医師やペット栄養管理士が執筆・監修を行っております。

私たちが普段から口にしているさまざまな食材。この果物を愛犬にあげたいな、この野菜は犬が食べても平気なのかな?そんなことを思ったことのある飼い主さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?この記事ではそんな疑問を解決する「愛犬に食べさせることのリン・カリウムの多い食材」を紹介します。

リンは、健康を維持するうえで欠かせないミネラルの一種です。体内の約85%は、リン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして歯や骨に存在します。カリウムは、体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持つことから、血圧の安定・維持に効果的だといわれています。また、心筋や筋肉の機能維持、さらには神経刺激の伝達などの役割も持っています。どちらも大切な栄養素ですが、過剰摂取や体質によっては体に害を与えることも。愛犬に与える前には獣医師に確認するなど、しっかりと飼い主さんが判断してあげましょう。

季節の野菜や果物はもちろん、一年を通して手に入れやすく与えやすい食べ物などもピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね!


犬に食材を与える際の注意点

その食材が犬に与えて良いものかどうかを調べましょう。

食材には以下の4つのパターンがあります。食材を与える際にはそれがどれにあたるかを把握する必要があります。

01.中毒・アレルギーを起こす絶対に与えてはいけない食べ物

犬に与えると「テオブロミン」という成分が、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こすチョコレート、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、貧血症状や下痢、嘔吐を引き起こすねぎや玉ねぎ。それ以外にもぶどう・レーズンや、アボカド、マカダミアナッツ・クルミ、キシリトールなど、食材の中には犬に与えると重篤な症状を引き起こすものがあります。


犬に手作りご飯や食材トッピングなどをする際は必ずこの犬に与えてはいけない食材を把握しておくようにしましょう。下記の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

02.与える際に注意が必要な食べ物

食材の中には基本的には与えても大丈夫ですが、与え方によっては注意が必要なものがあります。例えばじゃがいも。じゃがいもは犬に与えても大丈夫ですが、じゃがいもの芽や皮には「ソラニン」「チャコニン」という毒素が含まれていますので、与える際には芽や皮をしっかり取り除く必要があります。また、豚肉や刺身なども犬に与えて良い食材ですが、生の豚肉を食べると細菌やウイルスに感染してしまうリスクがありますし、人間用として処理された刺身は犬に与えても大丈夫ですが、食中毒などの危険性があるため、なるべく加熱してから与える方が良いでしょう。


それ以外にも、魚を与える際は骨をとる、野菜・果物を与える際は種やヘタを取り除くなど、食べられる食材の中にも与え方によって注意が必要な食べ物もあります。

03.人用に加工された食べ物

たとえば、その食材自体は食べさせられるものであったとしても、ジュースや缶詰、ドライフルーツ、ジャーキーなど人用に加工されたものは、油や調味料、糖分などが多く含まれており、犬に与えない方が良いものがほとんどです。食材は与えて大丈夫なものでも、与える前には人用に加工されたものではないか確かめるようにしましょう。

04.健康な成犬に与えても大丈夫な食べ物

犬に与えても大丈夫な食べ物もあります。ただし、子犬や老犬に与える際には小さく刻んだり、茹でて柔らかくして与えてあげましょう。また持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに相談してから与えるようにしましょう。また、元気な成犬でも与える量については注意が必要です。どんな食べ物も食べ過ぎには注意しましょう。適度な量を愛犬に合わせて少しずつ与えてあげるようにしましょう。

フードに食材をトッピングする際の注意点

いつものフードに食材をトッピングしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?トッピングがうまく活用することで足りない栄養素を補えたり、愛犬のフードの食いつきを高めることができます。ただし、与える際には下記のことに注意が必要です。注意すべき食材や栄養バランス、摂取量に十分注意しながら、上手にバランスの良い食事を心がけましょう!

処理やサイズなど与え方に注意を。 

特にトッピングする際には、愛犬が喉に詰まらせないよう食べやすい大きさにカットして与えるようにしましょう。固い野菜などは茹でて柔らかくしてかけてあげたり、すりおろしてあげるのもおすすめです。また果物や野菜をトッピングする際には、皮や芯、種やヘタをしっかり取り除いてからあげましょう。特に種や芯には、犬が中毒を引き起こす成分が含まれる場合があるのでしっかりした下処理が大切です。

フードと合わせたカロリーバランスを考える。

フードに混ぜて、トッピングする場合のトッピングの適正量は多くても1日の摂取カロリーの10%までといわれています。

愛犬に与えているフードのカロリーや栄養素を調べ、愛犬の体重と年齢などに合わせ1日の栄養・カロリーがトッピングと合わせてバランスよくなるように調整することが大切です。心配な場合は与えている量とトッピングの内容をかかりつけ動物病院の先生に相談してみましょう。

初めて与える食材は少しずつ

どんな食材でも犬によってはアレルギーを起こす可能性があります。初めて与える食材の場合は少量を与え体調の変化がないかを見るようにしましょう。特に持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに与えて大丈夫か相談してから与えるようにしましょう。

愛犬が食べられるリン・カリウムの多い食材

カツオ

スズキ目・サバ科に属する魚の一種で、一般的には4〜5月にはじめのピークを迎える初カツオのシーズンと、三陸沖で漁獲される戻りカツオの8月中旬から9月下旬あたりが旬と言われています。たんぱく質がとても豊富でカロリーが肉より低く、さらに筋肉を補修したり、疲労を回復させたりする効果のあるバリンという必須アミノ酸も含まれている食材です。疲労回復という点では、カツオに多く含まれるビタミンB群の1つでるナイアシンも効果があります。

生で与えるのは厳禁!必ず加熱し、筋や骨を取りカットして与えてあげましょう。

スイカ

果物と思われがちなスイカですが、実は果実的野菜に分類されます。そんなスイカには、カリウムやアミノ酸の一種であるシトルリンが多く含まれていて、むくみの解消や利尿作用、老廃物の排出を促すため、高血圧の予防にも効果的だといわれています。 またシトルリンには、疲労回復、動脈硬化の予防効果もあるとされています。

ただしカリウムが非常に多く含まれているため、腎臓が弱っている犬にとっては、水分とカリウムが負担になることも。また、メロンやきゅうりなどと同じウリ科の植物なので、ウリ科の果物や野菜にアレルギーがあるワンコには注意が必要です。

納豆

発酵食品である納豆は、昔から保存食として親しまれており、栄養価の高い食べ物です。
納豆の特徴であるネバネバは、納豆菌が大豆に含まれるタンパク質を分解することで発生したもので、フラクタンという成分からできています。

この納豆菌は熱や乾燥に強く、氷点下でも活発なので、年中作ることができます。特に日本食には欠かせない納豆は犬も食べることができます。
タンパク質が多く含まれていて栄養豊富な納豆ですが、犬にとって植物性タンパク質は、動物性タンパク質と比べて消化吸収しにくい食べ物です。そのため、メインの食材として与えるのではなく、トッピングやおやつ程度に与えるといいでしょう。粒を丸呑みしても問題ありませんが、消化吸収のスピードを考慮すると小粒やひきわりがおすすめです。

麦茶

麦茶にはカフェインやタンニンが含まれていないため、中毒性を起こす心配もありません。水分補給としてはもちろんのこと、栄養素が豊富に含まれているため、水を飲んでくれない愛犬や体調が気になる愛犬にはうってつけです。

麦茶の香り成分であるアルキルピラジンは、嗜好性アップを期待できる一面がありますが、逆に、愛犬が香りの強いものに慣れてしまう可能性があります。水を飲まなくなったり、香りの弱い食べ物を食べなくなったりすることもあるため、人間が普段飲む濃度の2~3倍薄めたものを愛犬に与えましょう。

また、キンキンに冷えた麦茶を与えるとお腹を壊すことがあります。さらに、体温が低下したり免疫力が低下したりするリスクもあるため、なるべく常温に戻した麦茶を与えましょう。

ズッキーニ

水分が多く含まれているので、愛犬の水分補給や体の熱を取るために与えるのにおすすめの食材です。低カロリーな野菜でもあるので、ダイエットしながら栄養をしっかり補給することも。
身体が錆びるのを防ぐ抗酸化作用のあるビタミンC、犬の体内でビタミンAに変換して活用され、皮膚や粘膜の健康維持や視力維持をサポートしてくれるβカロテン、体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持つカリウムなどが含まれています。

ズッキーニは生でも食べられる野菜ですが、犬が生のまま食べると消化不良を起こす可能性があります。しっかり加熱してやわらかくしたものを与えてください。

大豆

大豆は植物性のタンパク質が豊富で、犬の健康に役立つ栄養成分が沢山含まれている食材です。犬の体に必要なタンパク質や食物繊維、ミネラル、そして抗酸化物質を豊富に含んでいます。そのため、適切な量で与えることで、消化器の健康、皮膚・被毛の改善、免疫力向上、アンチエイジングなど、多くの健康効果が期待できる食材です。

しかし、食物繊維が多いため、生の大豆は消化しにくく、「トリプシン・インヒビター」という、犬にとって毒性の高い物質が含まれています。そのため、与える際にはいくつかのポイントを押さえ、適切な与え方や分量を守るようにしましょう。

インゲン豆

インゲンマメは、マメ科インゲンマメ属の一年草。長さ10~25cmと細長い形が特徴です。生育期間はたいへん短く、極早生種ならわずか50日で収穫できる食材です。

犬がインゲンマメを食べることで、筋肉や臓器を作るうえで欠かせないタンパク質や腸内環境を整える食物繊維を摂取することができます。また、インゲンマメにはリンやマグネシウムなども含まれているので、骨の健康や血圧の安定に効果をもたらしてくれるでしょう。

ただし、インゲンマメには、レクチンという中毒症状を引き起こす成分が含まれています。このレクチンは腸内に張り付きやすいという性質があります。過剰に摂取すると消化不良を起こして、下痢や嘔吐などのトラブルを引き起こすおそれがあるため、生のまま与えないようにしましょう。

黒豆

黒豆の正式名称は黒大豆で、表皮の色が黒色の大豆のことを指します。黒豆には抗酸化作用を持つポリフェノールや血圧の安定・維持に効果的なカリウムが含まれており、健康を促進する働きが期待できます。

しかし、生の黒豆にはトリプシンの働きを阻害するトリプシン・インヒビターという成分が大量に含まれているため、与え方に注意しなければなりません。摂取すると消化不良や下痢などの症状が起きるおそれがあるため、黒豆が柔らかくなるまで加熱してから愛犬に与えてください。

椎茸

種類が豊富なキノコ類ですが、その中でも椎茸は犬に食べさせても大丈夫だといわれています。特に椎茸には、椎茸にしか含まれていない成分も存在することから愛犬の健康維持に役立つことが期待できます。ガンやアレルギーを予防したり血中のコレステロールを低下させたりする働きがある椎茸を与えることは、愛犬の健康維持に役立つと考えられます。また、不溶性食物繊維がとても豊富なことから、便秘を解消する効果も期待できるでしょう。

ただし、愛犬に椎茸を与える時には必ず火を通してから与える必要があります。もし生のままの椎茸を食べてしまうと、消化不良によって下痢や嘔吐などの症状を起こす危険性が高いため注意が必要となります。なお、椎茸には油を吸収しやすいという性質があることから油はなるべく使わない方がおすすめです。

玄米

玄米とは、米からもみ殻を除いたお米のことで、胚芽やぬか、胚乳などの栄養成分が残っているため、白米だけでは補えない栄養素を多く含んでおり、犬にとって優れた食材です。特に、玄米は食品に含まれる糖質の「吸収の度合い」を示し、血糖値の上がりやすさの指標 でもあるGI値が白米より低い食材です。GI値が高い食品を食べた時ほど血糖値は急激に上昇してしまいますが、GI値の低い食品ほど血糖値はおだやかに上昇します。そのため、肥満対策や糖尿病予防におすすめの食材です。また、玄米は白米より栄養価が高く、食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富なため、便秘改善や腸内環境改善にも役立ちます。

ただし、玄米は食物繊維が豊富なため、普通に炊いただけの玄米は、犬にとって消化しにくい食べ物です。そのため、犬に玄米を与える際は、炊飯時に水を多めにして柔らかめに炊いたり、柔らかく煮てお粥にしたり、すり潰してペースト状にしたものを与えてあげましょう。


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