INDEX
犬の鳴き声の意味犬の鳴き声にはどんな意味があるのか?
犬は鳴き声でも気持ちを伝えてくれます。
犬にも感情があり、吠えるにはそれぞれ理由があります。
犬の鳴き声ワンワン!アンアン!はどんな気持ち?
高い声で軽快なワンワン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味 1嬉しい!楽しい!のワンワン
最も基本的なワンコの鳴き声の「ワンワン!」「アンアン!」。
ご機嫌そうに尻尾をふりふりしながら高めの声でワンワン、アンアンと鳴くのは「楽しいよ!」「嬉しいよ!」の感情表現です。
犬の鳴き声の意味 2テンションMAX!!興奮ぎみのわんわん
ドッグランなどに行った際などには、嬉しすぎていつもより大きな声の「ワンワン!」が出たり、ワンコ友達と会った嬉しさで短めの「ワンワンワンワンワンワン」を連呼したり、テンションがあがり興奮している時にもワンワンがでます。
低く太い声で強めのワンワン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味注意!警戒だ!のわんわん
外で聞き慣れない物音がしたり、お留守番中に宅配便の人がきたり、前から見知らぬワンコが歩いてきた時などワンコが警戒モードの時に出る、低くて太い声のワンワン。これは「危ないよ」「警戒して!」とワンコが伝えてくれている時です。
飼い主さんを見上げてワンワン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味〜して!お願いのわんわん
取って欲しいおもちゃがあったり、おやつが欲しかったり、こっちを見て欲しい時など、何かして欲しい場合にもリクエストワンワンがでることがあります。ワンワンを連呼する子もいれば、飼い主さんに前足を掛けて一言ワン!と大きく鳴く子も。お願いワンワンの個性はいろいろです。
犬の鳴き声キャン!キャイン!はどんな気持ち?
短い悲鳴のようなキャン!ギャンッ!キャイン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味痛いよ!助けてよ!のキャン
短く高い声で「キャン!」「キャイン!」と悲鳴のように鳴くのは、どこかに痛みを感じた場合や、遊んでいて尻尾が何かに挟まったりなどして、恐怖を感じたり、パニックで助けて欲しい時の鳴き声です。
愛犬がどこか怪我していないか、痛がっていないか気をつけて見てあげましょう。
連続でキャンキャンキャン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味どこか体の不調などを訴えている場合のキャン
怪我などもしておらず、何もしていない時に「キャンキャンキャン」と悲鳴のような鳴き声が継続して出る場合は、体のどこかに不調を感じたり、痛みを感じている場合が考えられます。
大きな病気を抱えている可能性があるので、早めに動物病院に連れて行きましょう。
遊んでいる時のキャン!ギャイン!という鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味参りましたのキャン!
ワンコ同士で遊んでいる時やドッグランで戯れている時に出るキャン!は、他のワンコに対して「参りました!」のサインです。
夜中になるとキャインキャイン、キャーン!悲鳴のような鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味夜中の決まった時間に悲鳴のように鳴くのは老犬の認知症の症状
老犬が夜中になると「キャインキャイン」「キャーン!」など悲鳴のような声で夜泣きをする場合があります。これは犬の認知症の症状の一つです。認知症が進むと日中にも同じように悲鳴のような鳴き声をあげるようになります。朝日光に当ててのお散歩や頭を使った遊びなどを取り入れての予防などもありますが、ひどい場合には飼い主さんだけで悩まずに介護のプロに相談するようにしましょう。
犬の鳴き声キューン、クゥーン、クンクン、はどんな気持ち?
か細い鼻を鳴らすようクンクン、クゥーンという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味甘えたい、寂しいよ、そばにいてよ!のキューン
か細い声で「クンクン」「クゥーン」と鳴くのは、飼い主さんに甘えたかったり、寂しい時にみせる鳴き声です。
また、子犬の時期はひとりぼっちになった際などに「クンクンクン」「キューン、キューン」と不安や寂しさから、母犬や飼い主さんを呼ぶ際にもこのような鳴き声をだします。
犬の鳴き声ワォーーン・クォーーン、はどんな気持ち?
上を向いてウロウロしながらのワォーーーンという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味行かないで、寂しいよ、そばにいてよ!ワォーン
飼い主さんが外出してお留守番だとわかった時やお留守番中、夜ケージの中にいる時などに、上を向いて「ワォーン」と高い声で鳴くのは、寂しさや不安、ストレスから、飼い主さんなどを呼んだり、訴えている鳴き声です。
お留守番で寂しいなど一時的なものであれば大丈夫ですが、毎日続いたりする場合は、ワンコのストレスになっている原因を探り、ワンコの不安を解消してあげましょう。
また、老犬の場合、認知症の症状でこのような鳴き声を出す場合もあるので、しっかりと観察してあげることが大切です。
救急車の音や他のワンコに合わせてワォーーーンという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味共鳴の!ワォーン
夕方に聞こえる他のワンコの遠吠えに共鳴しての「ワォーン」。祖先である狼が遠吠えでコミュニケーションをとっていたものの名残のようです。
また、救急車・パトカーなどの音に連動するように、「ワォーン」「クォーン」と長めに遠吠えをするのは、他のワンコの遠吠えと勘違いして吠えている可能性が高いと言われています。
犬の鳴き声ヴーゥ、ガルルルル、グゥー、はどんな気持ち?
低く喉の奥を鳴らすようなヴーゥ、ガルルルルという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味攻撃・威嚇のヴーゥ、ガルルル
「ヴーゥ」「ガルルルルル」「グゥー」など低く、喉の奥を鳴らすような鳴き声は、犬や人、見たことのない物や音などに対して、威嚇のサインです。
この時、尻尾が下がっていたり、歯を剥き出していたら攻撃の一歩手前の可能性があるので、刺激を与えないように気をつけましょう。
遊んでいる時にでる唸り声ヴーーヴーーという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味ついつい夢中でヴーーヴーー
おもちゃの引っ張りっこやワンコ同志のじゃれあいの最中など、遊びに夢中になり過ぎテンションがあがった時にも「ヴーーヴーー」と低く喉を鳴らしてしまったりします。
尻尾があがったままで楽しそうにその声をだしていたら「夢中になっているな」と思ってあげてください。
好きなおもちゃやご飯に近づくとグゥー、グルルルルという鳴き声の意味は?
犬の鳴き声の意味独占欲のグゥー、グルルルル
好きなクッションやおもちゃを取ろうとしたり、ご飯を食べている時にそばにいくと「グゥー、グルルルル」と唸るのは、「これは私のだよ!あっちに行って!」という独占欲から。
それが可愛い場合もありますが、この独占欲があまりに強い場合には早めにドッグトレーナーさんなどに相談してみましょう。
あなたの愛犬の鳴き声に耳を傾けよう
上記でご紹介したのは、基本的なワンコの鳴き声の例になります。
状況や、犬種、その子の性格や癖によっても鳴き声で表している感情は異なるので、その時の表情や仕草、鳴き声のトーン、速さなどを一緒に観察し、鳴き声で何を伝えてくれているのか、是非、耳と目を傾けてみてください。気持ちを知るために見るべきポイントは4つです。
鳴き声を観察する際のポイント
鳴き声を観察
- 鳴き声の高さ・トーン
- 鳴き声のスピード
- 鳴き声の長さ
- 繰り返す回数
表情・仕草を観察
- 鳴いている時の表情
- 姿勢・体制
- 仕草・動き
犬種・性格の理解
- 犬種の特性の理解
元々声が大きい・高い
牧羊犬・狩猟犬など - 愛犬の性格の理解
状況を観察
- 鳴いている状況
- 鳴く前との変化
- 1回のみ/くり返し
- 鳴くのをやめた状況
「無駄吠え」という言葉がありますが、ワンコにとってはきちんと感情と意味があります。「無駄吠え」を減らしたい際にも、その声の理由に目をむけることが近道かもしれません。
やはり愛犬の言葉や気持ちの一番の理解者は飼い主さんですので、ワンコとのコミュニケーションの時間を大事にしていきたいですね。
犬が吠えるのをやめさせるには、吠える要因に合わせて対策を。
警戒吠えをとめるには安心させることがイチバン!
吠えの対策は、その吠えの要因を知ることが解決のヒントになります。意外にも、ワンコの居場所となる環境を整えるだけでも、吠えがぐんと減ることも多いんですよ。
警戒吠え
吠えている対象が物音や気配だったり、確認してない未知のモノなどで、連続して3~4回吠えて間に休みを入れて、様子を伺い、また3~4回吠えるのなら警戒吠えだと思われます。警戒吠えは、不安や警戒のために吠え始めるので、今いる環境や対象物が安心できると思わせれば、吠えは予防できます。外の物音などに反応している場合は、ワンコの居場所を窓から離れたところに移したり、窓やカーテンを閉めることも有効です。安心できるハウス(クレート)にガムなどの時間がかかるおやつと共に入る方法や、おやつを使ったゲームをすることも対策になります。未知のモノに警戒吠えする場合は、匂いを嗅がせるなど、ワンコに確認させることでも、吠えは収まります。
テリトリーの守り吠え
知らない人や他のワンコに対して吠えているのなら、守り吠え、恐怖吠え、攻撃吠えの可能性があります。ワンコのボディランゲージを読む必要もありますが、自宅への訪問者や、遊んでいる公園、ドッグカフェなどで、後から入って来た人やワンコに対して、立て続けに何度も吠える場合は、侵入者を追い出そうとするテリトリーへの守り吠えが考えられます。その場合は、一旦その場所から、出ていき再度その場所に入ると、自分が侵入者側の立場になり、その場所が自分のテリトリーではなくなるため、守るために吠える必要がなくなります。
恐怖吠え
「ウーッ、ワンワンワン」など、唸り声に続く、中音の吠えは、怖くて吠えていることが考えられます。怖い対象が近づきすぎている可能性があり、追いつめられると攻撃に転じることもあるので注意が必要です。まずは、怖がっている対象から離れ、逃げられる距離をとってあげること。逃げられないとワンコは恐怖が倍増します。吠えなくてすむ距離まで離れたら、好きなおやつが食べられるか確認してください。もしも食べられないなら、かなり強い恐怖を感じているので、おやつを口にできる安全だと感じる場所までさらに離れてください。おやつが食べられる状態なら、その場で少し様子をみて、吠えなければ再度対象にゆっくりと近づいてみて、徐々に慣れさせるようにしましょう。また、恐怖吠えの時は、絶対に叱らないでくださいね。
攻撃吠え
恐怖吠えと異なり、前のめりになって対象を見据えて、ケンカ越しに相手を追い払おうとする吠え。唸り声の後のガウガウなどの強い声で歯をむいて吠える状態です。腹を立てた状態での吠えなので、安全のため対象から引き離すことが先決です。攻撃吠えは、その前に対象となる人や他のワンコなどをじっと見たり、威嚇となる唸りを出すことも多いので、その段階で対象から引き離し、その場を離れてください。ワンコが動かない場合は、対象を見せない工夫をして、フセなどの体勢をとらせて落ち着かせながら、対象に去ってもらいましょう。小型犬の場合、恐怖吠えに対しては、抱っこして飼い主さんがワンコを守ることも有効ですが、攻撃吠えの時に抱っこすると、飼い主さんが「もっと吠えろ!」と応援していると勘違いして、さらに強く吠える可能性があります。攻撃吠えの時は、抱っこではなく、リードを短く持って、離れるようにしてください。