テンを迎えて4年。これまでにたくさん一緒に山歩きをしてきました。
ここでは私なりの、ワンコと登山の心がけやおすすめのグッズ・持ち物をご紹介したいと思います。
まず、私自身が山へ行き出したのは10年程前から。最初はマラソンの練習にとトレイルランニングで山に行き、その後には耐久レースと呼ばれる過酷な大会にもいくつか出たことがありました。
次第に、もっとゆっくり山の景色や空気を楽しみたいと思い、本格的な登山を始めたのは2年程前。ちゃんとした登山靴やザックなどを揃え、テンとも一緒に山歩きを楽しんでいます。
実際に訪れた登山レポートはこちらをチェックしてみてくださいね!
ハイキング、登山、トレッキングの違いは?
ハイキング
比較的短い時間で、気軽に楽しめる山歩き。必ずしも山頂を目指すわけではなく、高低差の少ない道や整備された道を歩き、景色を楽しむことを目的としたアクティビティです。
登山
山頂まで到着することが主な目的。1つの山を登ったり、いくつかの山を縦走したり、山小屋泊をしたりと、登山用の装備・準備が必要。いろいろな種類の山があるので(標高が低い山、標高が高くても途中までロープウェイなどでアクセスできる山など)初心者でもしっかりと準備をすれば、もちろん楽しめるアクティビティです。
トレッキング
ハイキングと登山の中間のようなアクティビティ。山頂へ行くこともあれば、山の中を散策するだけの場合もあり、ハイキングよりは長時間歩くという定義です。
ということで難易度は、ハイキング<トレッキング<登山となります。
どのアクティビティもワンコと一緒なら、より楽しいですね。(山小屋泊はワンコと一緒は難しいのが残念なところですが・・・)
ワンコと登山で気を付けていること
山へ行く前の準備
行きたい山がワンコも一緒に行けるかどうか
自然保護地区などは入山禁止のところもあるので、私はネットで調べたり、直近でワンコ連れで行った方のブログを読んだりしています。
コースが危なくないか
岩場が多い、鎖場や急坂を行かなければいけない、山を歩く時間や距離が長すぎないかなども事前に調べます。
持ち物は通常の1.5倍
登山に必要な雨具や防寒着、飲み水や食料。ワンコの分ももちろん携帯しないといけません。また、万が一リードやハーネスが壊れた場合の予備も持って行っています。
ワンコのワクチン接種、ノミダニ予防をしておく
山に入る際に証明書などは必要ありませんが、山での虫刺されやかぶれを防ぐためには予防しておいた方が安心です。特にワンコは草に顔を突っ込んでクンクンしたり、寝そべったり。それで目の近くをダニに噛まれていたなんて話も聞きます。
山へ行ってから
全ての方がワンコに友好的ではないと知っておく
入山禁止でない山でも、ワンコが入ることを快く思わない方、苦手な方はいらっしゃいます。私は幸い、これまで注意や文句など受けたことはありませんが、ネットなどではこういう経験があったということを目にします。
天気予報やワンコの体調を十分把握する
事前準備をたくさんして、ザックに荷物も詰め込んで!楽しみにしていても天気予報が悪ければあきらめます。また、実際に歩き出してから思ったより気温が高く、ワンコの体調が危なそうな場合は躊躇なく下山します。
自身の体調管理も重要
ワンコの体調も大事ですが、自分の体調も大事。入山後、自分がケガや病気になってしまったらワンコだけでは下山できません。テンと山へ行くときは、だいたいお友達やパパと行きますが、テンと2人で行く場合は自分が何度も行ったことがある場所のみにしています。
入山前にできるだけトイレは済ませておく
ワンコも人と一緒ですね。
ワンコと登山におすすめのグッズ
洋服類
01.レインウェア
山の天気は変わりやすいので、人同様、ワンコ用のレインウェアも必須と思っています。
テンは普段から北欧のブランド・フルッタのモンスーンコートを愛用しています。頭だけを通してポンチョのように着られ、背中にはリードを出せる穴がついています。首元も長いので耳のすぐ後ろぐらいまで覆ってくれます。
02.ダウンジャケット(夏以外の3シーズン)
山頂付近での休憩時など、気温が低かったり風があったりで震えていることもあったので、必ず着せるようにしています。これはエアリーベストという人工羽毛のリバーシブルのダウンで、とても暖かくて軽いです。小さくまとめられる携帯用の袋があるのもお気に入りです。
03.山を歩くときに着る服
写真はメッシュ・クール素材のもの。虫よけ、汚れ防止、擦れ防止などのため、季節に合わせて動きやすそうなものを選んでいます。
グッズ類
01.ハーネス
テンはフルッタのウォーリアハーネスを愛用しています。体にあたる部分はクッションで柔らかいですが、がっちりとホールドしてくれます。何より、背中部分のハンドルが重要なポイント。登山中にテンを持ち上げなければいけない場合、このハンドルを持って岩の上へ移動させてあげたり、抱きかかえたりすることができます。小型犬なら必要ないかもしれませんが、中型犬にはこのハンドルは活躍してくれると思います。
02.長尺リードとストラップ
登山道が広い、混んでいない所であれば、なるべく自由に歩かせたいので長尺リードを使っています。このストラップはパラコードで編んで作りました。登山中はこのストラップを自分のザックに付けて、万が一の時もリードを落とさないようにしたり、一時的な係留で使ったりしてとても便利です。私自身も山を歩くとき、両手をフリーにしておくのは安全面でも必要と感じています。
03.予備用のリード
登山道が狭い、混んでいる所では、扱いやすいリードが一番です。これはラフウェアというブランドのリードで、登山用ロープからヒントを得て作られたという、軽くて丈夫な150cmのリードです。
04.予備の首輪
洋服を着替えるときや、万が一ハーネスが壊れてしまった時のためのもの。装着が楽なハーフチョーク、これもフルッタ製です。クッションが付いていて軽量です。
05.給水ボトル
ハンターというブランドのもので、シリコン製なので軽く、落としても割れず、大体のペットボトルに装着できます。シリコン部分を手前に折り曲げると受け皿になり、素早く給水ができてとても便利です。
06.迷子札
テンの名前、誕生日、裏には飼い主の名前と連絡先が書かれたチョーカー。実は以前、夜のキャンプ場でテンの首輪が外れて一時行方不明に。もう一生会えないかもと途方に暮れた経験がありました。これはテンのお守りとして普段から使っています。
07.ボウル
テンはこの給水ボウルならよく水を飲んでくれるのもあり、また、おやつやフードなども携帯していくので、これを使って与えることもあります。
08.カラビナ
テンの係留、テンと私をつなげたり、ザックや荷物をどこかにかけたり、用途はいろいろあって便利なので1~2個は持って行きます。
ワンコと登山のススメ
お友達とのハイキングや登山。テンと2人だけでの山デート。どちらも楽しく、私にはとっても幸せな時間です。
テンが歩きやすい道を先に歩いてくれたり、どう歩いていいかわからない時は止まって迷っているので私が示したり抱き上げたり。普段のお散歩とは違い、つながりをとても感じる本当に頼もしいバディです。
テンのしっぽを振って楽しそうに歩いている姿を見ると、来てよかったと思います。先輩方の話を聞くと、こうやって一緒にアクティビティをすることで長生きにつながったのではないかという声もありました。
私もまだまだ勉強中の初心者ですが、これからワンコと登山やハイキングを楽しみたい方へ、何かの参考になれば幸いです。
nowa friend's
飼い主ライター / ひろこ
愛犬 / 白柴のテン
飼い主ライターのひろこと申します。2017年8月に白柴の男の子、テンを迎えました。パパとテンと私の3人、東京で暮らしています。
ワンコと暮らすのがずっと夢で、真っ白なテンを見つけて一目惚れ。
ちょっとビビリなので大きなワンコは怖いけど、人もワンコも大好き、甘えん坊で穏やかな男の子です。テンのおかげでお友達も全国にできました。
近場のお出かけや旅行、山登りやキャンプなどのアウトドアもテンと楽しんでいます。飼い主目線でおすすめの場所やグッズ、楽しい!を届けられたらと思っています。