この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。
ふわふわの被毛と愛くるしい表情で見た目の可愛らしさ満点、活発で愛嬌のある性格も魅力で、初心者にも飼いやすい犬種としても知られているポメラニアン。ドイツのポメラニア地方(現在のポメラニア地方はポーランドとドイツにまたがっています)原産の小型犬種です。活発で人懐っこく愛嬌があり、家族と一緒に過ごすことが大好きで、噛み癖などもあまりありなく、世界中で愛されています。

ポメラニアンの被毛は、オレンジ、レッド、ウルフ・セーブル、ブラック、ブラウン、クリーム、ホワイト、パーティー・カラー、ブラック・タンなど、JKC(一般社会法人ジャパンケネルクラブ)が認めているだけで13種類もあります。単色と、2色以上の混色があります。フワフワした体毛は、上毛と下毛があるダブルコートで、皮膚に対して90度近く垂直にオーバーコートが生えており、「スタンド・オフ・コート」と呼びます。
「ポメはげ」という言葉が浸透しているほど脱毛症になる個体も多く、ちゃんとした知識を持ってトリミングしてあげることが重要な犬種です。
一体どんなカットが人気なの?どんな種類のカット方法があるの?といったカットスタイルが気になっている飼い主さんや、うちの子はポメラニアンとのミックス犬なのでトリミングの参考にしたい!という飼い主さんに、今回は人気なカット方法をわかりやすく写真と一緒にご紹介します。ぜひお気に入りのカットスタイルを見つけてくださいね! 関連記事:ポメ図鑑、小型犬ランキング
トリミングサロンでは理想カットの写真を見せよう!

「いつもより少し短くカットしてください」そう言ってサロンに預け、数時間後ウキウキでお迎えに。いざ愛犬と対面したらびっくり、想像以上に愛犬がツルツルに短くカットされていてショック!そんな経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
それもそのはず。「少し短く」といってもバリカンで丸刈りにするのか、ハサミでいつもより1mm短く仕上げるのか、どの部分をどれくらい短くカットするのかは人によって思い描くスタイルが違うのです。
そんな失敗を防ぐために大切なのが理想のカットスタイルの写真です。もちろんワンコによって毛量や毛質、毛の流れなどが異なるので、写真を見せても他のワンコと全く同じカットにすることは不可能です。ですが写真を見せてトリミングをお願いすることで、言葉で説明するよりも理想に近い形に仕上がるといえるでしょう。
また、逆に「このカットだけはやめて欲しい!」とトリマーさんに伝えるのも一つの手です。尻尾のボリュームだけはこだわりたい!だったり、お耳のカットスタイルだけはこだわりたい!など、こだわりたい部分が具体的に決まっている場合には、理想のカットスタイルだけでなくこれだけはやめて欲しいというカットスタイルも事前に見せておきましょう。そうすることで認識の差異が少なく、好みのスタイルに仕上がることが多くなるでしょう。
ポメラニアンのカット集こぐまカット(ベアカット)

テディベア(くまのぬいぐるみ)をイメージしたどこから見ても丸く、可愛らしいイメージのカット方法です。こぐまカットと呼ばれる場合もあり、ここ数年で爆発的に人気となったカットスタイルです。
マズルの大きさや形、耳毛の長さを変えたりなど、その子に合わせて唯一無二なスタイルを作れます。
お顔まんまるカット

丸く、可愛らしいイメージのカット方法です。顔全体を丸くカット、ぴょっこりとしたお耳がアクセントに!お洋服やスタイを着用することでさらに丸さが引き立ちかわいく見えます。
アフロカット

遠くから見てもふわふわの頭が目立ち、存在感抜群で可愛いカットスタイルで、真正面、サイド、後ろ、真上のどこから見ても丸く見える愛らしさが特徴です。顔周りの毛が長い状態になるので、毎日のブラッシングはもちろん、標準よりも短いスパンでのトリミングが必要になる場合が多いです。全体を丸っと仕上げるのでマズルの長さや性別などを気にせず、お顔の毛量があればどんなワンコでも似合います。一度アフロカットにすれば、そのあとはどんなお顔カットにも変更しやすいのも特徴。今やりたいスタイルはわからないけど、後々のカットスタイルに向けて一度アフロスタイルにしてみるのもおすすめです。
スッキリカット

全体をシザーでスッキリと仕上げたさっぱりスタイル。毛玉ができやすいワンコや、皮膚病などでお手入れが必要な時におすすめなカットです。 バリカン負けしないよう、ハサミだけを使用してもらうのがおすすめのカット方法です。体のラインがよく見えて、お洋服などを着せやすくなります。
あざらしカット

お顔と体の境目がわからないよう、まるでアザラシのようにカットするスタイルです。もふもふポメラニアンとはまた違った愛らしさに目を惹きます。
毛量の多さを生かしつつ、ケアのしやすい長さにするなど、好みの大きさにできるのが嬉しいポイントです。
たぬきカット

あざらしカットと似ている、もふもふたぬきを連想するカットスタイルです。 あざらしカットよりも毛量の多いイメージなので、毛量の少ない子だと思ったスタイルとは違ったものになるかもしれません。しっかりと毎日のブラッシングが必要となるスタイルです。
ひつじカット

名前の通り、まるで羊かのように足を短く、身体はふわっと仕上げるスタイルです。もふもふふわふわの毛と、そのワンコの毛量を活かしたカットと言えるでしょう。毛玉ができないようにこまめなブラッシングが必要ですが、手足はすっきりとカットしているので汚れにくくお手入れしやすいのが特徴です。
豆柴カット

うちの子がまるで柴犬に!? イメチェンしたい方におすすめで大人気のスタイルです。耳を三角、顔を丸く、首回りや体はすっきりと短めにカットした姿はまるで柴犬のよう。立ち耳やクリクリの大きなお目目が強調され、可愛らしさが引き立つスタイルです。
ライオンカット(たてがみカット)

動物園で人気のライオンに似せたカットスタイルが可愛いライオンのタテガミのようにカットするライオンカットスタイルです。百獣の王ライオンといえばフサフサの毛が特徴のタテガミ。胸の毛はふんわりと残し、後ろを刈り上げたり、短くすることによってタテガミを表現することができます。好みやお手入れの頻度に合わせてタテガミのボリュームや短さを調整することができます。 たてがみと合わせて尻尾もライオン風にすればさらに本格的に。全部を刈り上げたくはないけど、ある程度毛を抑えたい場合や、デザインとして楽しみたいという場合におすすめなカット方法です。
桃尻カット

名前の通り、まるで桃のような形にお尻周りの毛をカットするスタイルのことです。部分カットになるのでワンポイントとして取り入れやすいのがポイントです。ポメラニアンだけでなく、柴犬やトイプードル、コーギーなど、お尻周りの毛にボリュームのある犬種であれば作りやすいカットとなっているので、犬種を問わず人気です。
ふんわりスタイル

どのカットよりも、より毛量を生かしたナチュラルカットです。お顔が小さく、可愛らしい印象を与えてくれます。 足の飾り毛をなくして体をふんわり仕上げることでキュートな印象に。
まとめ
いかがでしたか?
ぜひ記事を参考にして、愛犬だけのお気に入りスタイルを見つけてくださいね!
Writers
ワンコnowa 編集部
愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。
