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【ブルドッグの種類】大きさやサイズ・色などブルドッグの種類を学ぼう!

【ブルドッグの種類】大きさやサイズ・色などブルドッグの種類を学ぼう!

この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。

ずんぐりむっくりの体つきと大きな頭に垂れ下がった皮膚から独特のファニーフェイスが特徴のブルドッグ。著名なハリウッドスターの愛犬としても知られる元祖ブサカワ犬です。

一般にブルドッグと呼ばれている犬種の正式な名称はイングリッシュブルドッグでイギリスの国犬です。また、この他にブルドッグの名がつく犬種は3犬種あります。

この記事では、ブルドッグの歴史からちょっと風変わりとも言えるブルドッグの性格や性格を踏まえたしつけ方法、そして4犬種あるブルドッグの種類などをご紹介します。

ブルドッグの歴史と性格について

歴史

イギリスではブリティッシュブルドッグと呼ばれるイングリッシュブルドッグは、イギリスで最初に認められた純血種の一つで、原産国のイギリスにとっては最も重要な犬種として国犬にも選ばれています。

イングリッシュブルドッグの歴史は古く、ジュリアス・シーザーの記述にある「イギリスの口の広い犬」の直系の子孫と考えられています。13世紀に、闘牛競技用に開発された小型のマスチフ種で、当時はブルドッグは犬種ではなく、屠殺のために雄牛を誘惑し戦う犬としてより低い姿勢をとれる小型の獰猛な犬のことをブルドッグと呼んでいました。

やがて、雄牛と戦うブルベイティングと呼ばれる競技が国民の娯楽となり、雄牛の鼻をつかんでも呼吸できるような短い鼻と血が犬の目に入らないためのしわのある顔を持つ犬が作出され、闘犬としてのブルドッグが誕生したのです。
しかし、1835年に競技としてのブルベイティングが禁止され、犬種存続の危機に瀕したことから、ブリーダーは家庭犬として穏やかで従順な性質のブルドッグに改良、作出する努力を重ね、現代のブルドッグが誕生したのです。

性格

フレンドリーで子供にも優しく接することができる犬種のため、原産国のイギリスではコンパニオンドッググループに分類されています。またJKCでは使役犬グループ、AKCではノンスポーティンググループと国によって犬種グループが異なるところがブルドッグの特徴です。

現在でも闘犬としての容姿の一部が受け継がれていることから、攻撃性のある怖い犬種と思われがちですが、現代のブルドッグは、飼い主に対しての忠誠心が強く優しく穏やかな性格で、素直で愛情深い面もあります。

小さな子供や同居のペットと仲良くする事が得意で、また、甘ったれな性質でもあるため、飼い主と一緒にのんびり過ごす事が大好きです。見た目からは想像もつかないほどおっとりとした従順な性格で、子供にしつこくいたずらをされても我慢できます。

アメリカでは「カウチポテトドッグ」と呼ばれる通り、走り回ったりするより、家でのんびりゴロゴロしていることを好みます。ただし、一度イヤだと思ったことは譲らない頑固な一面があり、自分が気に入らないこと、我慢できないことに対しては自己主張をするタイプが多く、しつけが難しいと言われることもあります。

ブルドッグの種類 ブルドッグの種類は4種類

見た目には強面で悲しい歴史を持つブルドッグはイギリスで誕生した犬種ですが、ドッグショーで人気を博したことから、一躍世界中で注目を集める犬種となりました。フランスやアメリカに渡り人気となったブルドッグは、独自の発展をしアメリカンブルドッグ、フレンチブルドッグとその国オリジナルのブルドッグが誕生しました。

01イングリッシュブルドッグ

イギリス原産

フェニキアの商人によってイギリスに持ち込まれたアラントと呼ばれる大型のマスティフ系統の犬が祖先と考えられている犬種がイングリッシュブルドッグです。

アラントは、イギリスの畜産業者や農家によって、大型の草食動物にしがみつき、噛み付いて離さない強い顎と闘志を持つ犬に改良され誕生した犬がワーキングブルドッグだとされています。その後、イギリスでブルベイティングと呼ばれる闘犬がブームとなり、農場で働く犬から雄牛と戦う闘犬へと姿を変えたブルドッグですが、19世紀に闘犬が禁止されると、イギリスのブルドッグの頭数は激減してしまったのです。

絶滅の危機に瀕しながらも愛好家の情熱によって、ショードッグそしてコンパニオンドッグへと改良を重ねられたイングリッシュブルドッグ。現在、イングリッシュブルドッグと呼ばれているブルドッグは、パグとの交配によって本来の大型のブルドッグから小型へと姿を変えたものです。イギリスではブリティッシュブルドッグと呼ばれ、最初のイングリッシュスタッドブックに、最も古い純血種として記載されています。イングリッシュブルドッグは、その外見的特徴と独特の気質からイギリスの勇気と忍耐の象徴として多くの国民から愛されている犬種です。

02トイブルドッグ(絶滅種)

イギリス原産

19世紀後半に登場したトイブルドッグは、コウモリのような耳とイングリッシュブルドッグよりも短い下顎を持つ小さな体型が特徴でした。

レース編みの中心地であったノッティンガムでレース職人のマスコット的存在となったトイブルドッグですが、産業革命によってレース編み職人たちは北フランスやアメリカへの移住を余儀なくされ、その際にトイブルドッグも一緒に連れて行ったのです。

しかし、トイブルドッグは、その小型サイズから育てるのが非常に困難なこと、バラ型の耳のみを許可するという規定、フランスの小型ブルドッグとの交配禁止などの理由から、イギリスのトイブルドッグは激減し絶滅してしまいました。

なお、このトイブルドッグとオールドイングリッシュホワイトテリアの交配によって誕生した犬種がボストンテリアです。

03フレンチブルドッグ

フランス原産

日本ではフレブルの愛称で親しまれているフレンチブルドッグですが、フランスではブールドーグ・フランセと呼ばれています。フランス原産の犬種と思われがちですが、実はその誕生には諸説あり現在でも論争となっています。はっきりしていることは、レース職人がイギリスからフランスへ移住する時に連れて行ったトイブルドッグが基礎犬であるということ。多くのパリジャンのみならずパリの社交界で一躍注目を浴び、人気となったトイブルドッグは、かの有名な画家ロートレックの作品にも登場しています。

当時のフランスで作出されたフレンチブルドッグは、コンパクトな体と極端な下顎を持たない犬種でしたが、現在ではトレードマークともなっている大きな立ち耳「コウモリ耳」だけではなく、イギリス人やフランス人が好むブルドッグと同じ「バラ耳」の個体も多くいました。

そんなフレンチブルドッグを、旅行中のアメリカ人がほれこみアメリカに連れ帰ったことから、アメリカで犬種としてさらに発展したのです。アメリカでは、アメリカ人が好むコウモリ耳タイプの犬がフレンチブルドッグとして犬種クラブに登録されました。

しかし、出産が困難なことから希少種としてみなされ、絶滅の危機に瀕していましたが、1990年代に人気が急上昇し、現在ではアメリカで最も人気のある犬種の一つとなっています。

04アメリカンブルドッグ

アメリカ原産

イングリッシュブルドッグを祖先犬に持つアメリカンブルドッグは、17世紀頃にイギリスからアメリカに家族とともにやってきたと考えられています。ブルドッグの誕生の地イギリスでは、本来の大型のブルドッグは姿を消してしまいましたが、アメリカ南部には番犬として飼育されているイギリスから渡ってきた大型のブルドッグが生存していました。

当時、プランテーションブルドッグと呼ばれていたブルドッグは、地域ごとにさまざまな名前が付けられていました。ところが、大規模な農業改革によって農家に車が普及すると、農場で働いていた本来のイングリッシュブルドッグは激減してしまいました。

しかし、二人の熱心なブリーダーによってオリジナルのワーキングブルドッグの血統が守られ誕生したのが、クラシックタイプとスタンダードタイプの2タイプで、現在のアメリカンブルドッグの祖先犬となっています。アメリカンブルドッグは、大型で筋肉質、運動能力に優れていることが大きな特徴です。

また、イングリッシュブルドッグが温和で従順な性質であるのに対し、アメリカンブルドッグはプライドが高く自己主張が強い一面があり、優れた番犬として能力を発揮します。

ブルドッグ毛色の種類はさまざま

マスティフの血を引くブルドッグは、もともとは淡いクリーム色一色の犬種でしたが、犬種保存のための交配を重ねるうちにさまざまな毛色のブルドッグが誕生しています。現在では、単色、バイド、ブリンドルの色調が認められています。

単色
ブルドッグの単色は、混じり気のない明るい色が良いとされています。さまざまな明るく混じり気のない単色またはスマット(単色にブラックマスクまたはブラックマズル)。代表的な毛色は、フォーン、レッド、ホワイト、ファロー(淡黄色)などさまざまな色調が認められています。
ブリンドル
ブリンドルとは、虎のような縞模様の毛色のことを指します。基本の地色にさまざまな毛色が混ざり合い縞模様に見えることが特徴で、特にフレンチブルドッグに多くまた人気があります。
パイド
パイドとは、フォーン&ホワイトやレッドブリンドル&ホワイトなどホワイトの地色に一色または二色の色の班があることを指します。パーティカラーやパイボールドとも呼ばれる毛色のパターンです。パイドもフレンチブルドッグで人気の毛色です。

ブルドッグの飼育のポイント! ブルドッグの上手なしつけの方法

見た目には強面で悲しい歴史を持つブルドッグですが、そんな見た目からは想像もできないおっとりした性格が特徴です。フレンドリーで飼い主に忠実、子供や他の動物とも仲良くできる穏やかで優しい性格のブルドッグですが、残念ながらしつけがしやすい犬種とは言えません。

ブルドッグは、一度イヤだなと思ったことは譲らない頑固な一面も持ち合わせています。自分が気に入らないこと、我慢できないことに対しては自己主張をするタイプが多く、しつけで苦労することが多いことで知られているのです。特に、好奇心が強く知らない人が苦手なため、子犬期からの社会化が欠かせません。また、退屈すると破壊行動につながる可能性もあるため、適度な刺激を与えることも飼育のポイントです。頑固なブルドッグのしつけをする時には、何よりも根気が必要です。どんなに嫌だと主張されても、それが飼い主にとって都合が悪いことであれば、ダメなものはダメとはっきりと教える必要があります。根くらべとなってしまう時もありますが、絶対に折れない意思を持って、一貫性を持たせたしつけをしっかりと行うことがポイントです。

ブルドッグはこんな家族と相性が良いです!

いかつい見た目とは裏腹に、優しく温和な性格のブルドッグ。小さな子供とも上手に遊ぶことができますが、食べ物やおもちゃが絡むと自己主張をする場合があるため、しっかりとしたしつけが必要な犬種です。
また、身体的な特徴から、気温や気候の変化に弱いブルドッグはアクティブなスポーツは不向きな犬種です。

室内でぬいぐるみ遊びやフェッチなどのもってこい遊びなど飼い主と一緒にのんびり過ごすことが向いているため、小さな子供や高齢者がいる家族とも相性がいいと言えます。

Writers

ワンコnowa 編集部

愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。

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