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【秋の乾燥対策の薬膳おやつ】ハロウィンに愛犬に作りたい「かぼちゃプリン」

【秋の乾燥対策の薬膳おやつ】ハロウィンに愛犬に作りたい「かぼちゃプリン」

黒川栄子さん

黒川 栄子さん

ペット栄養管理士、ペット薬膳管理士、APNAペット食育士1級の資格を持つワンコの手作りごはんの専門家。2017年に「わんこのための手作りごはん教室Nerine’s Kitchen」をスタートし、ワンコのごはんに関する情報や手作りごはんのレシピを発信。“頑張らない、気張らない、無理しない”をモットーに、愛犬の健康を考えつつ、飼い主さんが楽しみながら続けられるごはん作りを伝えている。

▼ そのほかの黒川さんのレシピはこちらから!

少しずつ涼しい季節に続く暑さに警戒しながら秋の乾燥対策も

例年に比べて高い気温が続く今年。『秋はどこ?』という感じのまま9月も過ぎていきましたね。暦の上では、今年の立秋である8月7日には季節は秋になりました。

秋は本来ふたつに分けられ、立秋から秋分の日(9月22日)までが前半、秋分の日から立冬(11月7日)の前日までが後半となります。前半は『温燥』と呼ばれ、体の中にまだ夏の暑さが残っている為、残暑対策をしながら秋の乾燥に気を付ける時季。一方、後半の『涼燥』では本格的な秋の乾燥予防行いながら冬の寒さに向けた体づくりが大切になります。

しかし、今年は温燥の時季なんてまだ夏真っ只中な暑さでしたし、涼燥の時季になってもまだまだ暑い日が多いですね。真夏日が続いたり、時には突然肌寒い日があったり。9月以降、体調を崩してしまった飼い主さんやワンコたちも多いのではないでしょうか。しかし、着実に秋の乾燥は近づいています。

暑さ対策やおなかの調子を整えることに気を付けつつ、併せて体を潤す食材も摂って、夏ごはんから秋ごはんへ移行していきましょう。

秋は乾燥に気を付けて潤い対策を

秋の食生活は、乾燥が進む体にしっかりと潤いを与えることが大切です。人もワンコも、こまめに水分を摂取しながら、体を潤す秋の食材を摂りましょう。それと同時に暑さが残る時季には体内の余計な熱を摂る食材を、肌寒い日が増えてきたら体を温める食材を摂るように心がけます。

秋に調子を崩しやすい臓器は肺と大腸。どちらも潤いが大切な臓器です。咳が出る子や気管支系が弱い子、おしっこの色が濃い子や便秘気味な子などもしっかりと乾燥や脱水防止のために『潤す』ことを意識しましょう。ごはんやトッピング、おやつ等に、以下の食材例の中からいくつか加えて、秋の簡単薬膳ごはん、薬膳おやつをお楽しみください。ただし初めて食べるものやアレルギー等にはお気を付けください。

秋の潤い対策の食材例

乾燥を防ぎ、体を潤す食材例

  • 山芋
  • 大根
  • 冬瓜
  • キャベツ
  • 白菜
  • トマト
  • にんじん
  • 小松菜
  • ちんげんさい
  • まいたけ
  • えのきだけ
  • 水菜
  • かぼちゃ
  • さつまいも
  • れんこん
  • 白きくらげ
  • 豆腐
  • 鶏卵
  • 豚肉
  • バナナ
  • りんご
  • 白ごま
  • ヨーグルト
  • 豆乳
  • 甘酒 など

体の余分な熱を取る食材例

  • 小豆
  • 豆腐
  • 豆乳
  • きゅうり
  • キャベツ
  • ズッキーニ
  • セロリ
  • ちんげんさい
  • トマト
  • 冬瓜
  • 白菜
  • もやし
  • れんこん
  • キウイフルーツ
  • すいか
  • バナナ
  • メロン
  • あさり
  • しじみ
  • 牛タン
  • 馬肉 など

体を温め、体力気力を補う食材

  • かぶ
  • 山芋
  • さつまいも
  • かぼちゃ
  • エリンギ
  • まいたけ
  • 生姜
  • ぶり
  • まぐろ
  • 鶏肉 など

今月はハロウィンもありますね。ハロウィンと言えばかぼちゃ!今回は、秋のおすすめ薬膳食材であるかぼちゃと豆乳を使って、超簡単なおやつをご紹介します。

愛犬薬膳ご飯の材料とレシピハロウィンにおすすめの「かぼちゃプリン」

かぼちゃプリン
かぼちゃ(皮と種は除く) 50g
豆乳 30cc
粉ゼラチン 1g
水(ゼラチン用)) 小さじ1

完成品全体で約65kcalです。

  • 今回はおやつのレシピです。作りやすい分量でご紹介しています。食べ過ぎはおなかを壊す原因にもなります。与えすぎには注意しましょう。
  • ゼラチンは商品によって固まりかたに差がある場合があります。寒天やアガーでも作れます。お手持ちのものに合わせて量を調整してください。
  • 豆乳がない場合や大豆アレルギーがある場合は他の乳製品や水でも作れます。

愛犬薬膳ご飯の材料とレシピ「かぼちゃプリン」の作り方

STEP 1

粉ゼラチンを耐熱容器に入れ、小さじ1の水でふやかしておきます。

STEP 2

かぼちゃは蒸すかレンジ等で加熱して柔らかくしておき、ボウルに入れてフォークで潰します。

STEP 3

かぼちゃがなめらかになったら豆乳を注ぎ入れ、
かぼちゃのかたまりが無くなるまで、よく混ぜ合わせます。

STEP 4

ゼラチンをレンジで15秒ほど温め、溢れる寸前で取り出して熱々のままボウルに入れて、更によく混ぜます。

STEP 5

器に注ぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固めたら完成です。

器のまま飾り付けてもかわいいですし、一口サイズにカットして盛り付けてもいいですね。

今回のかぼちゃプリンも、昨年ご紹介したかぼちゃのケーキも、とっても簡単な秋薬膳&ハロウィンのおやつレシピです。ぜひどちらもお試しください。

愛犬薬膳・PICKUP食材かぼちゃのチカラ

かぼちゃは栄養たっぷりの緑黄色野菜の代表格です。味も濃く、甘いので、好んで食べてくれるワンコも多いですね。かぼちゃとひとことで言っても、実は多くの種類があり、一般的に売られているのは味が濃く、甘い西洋かぼちゃ(栗かぼちゃ、坊ちゃんかぼちゃなど)です。今では貴重な存在の日本かぼちゃは、ごつごつした黒っぽい皮が特徴で、西洋かぼちゃに比べて甘味が控えめであっさりした味わいです。

かぼちゃは様々なビタミンなど、美肌や生活習慣病予防に効果的な栄養素を多く含む野菜です。また、炭水化物(糖質、食物繊維)も豊富で、腸内環境を整えてくれるため、便秘改善も期待できます。皮やわたにも豊富な栄養が含まれていますが、おなかが弱い人やワンコは黄色い実の部分だけを食べましょう。

薬膳的には、体を温める温性の性質をもちます。胃腸を温め、その働きを助けてくれます。また、肺を潤し、咳や気管支炎などの改善、便秘の改善も期待できます。気力体力を高めてくれるチカラもある為、疲れた時や元気がない時、食欲がない時にもおすすめです。

黒川さんのメッセージおなかに優しく作用して、体を潤してくれるおやつです!

今回は秋におすすめの食材であるかぼちゃと豆乳を使って、超簡単なかぼちゃプリンをご紹介しました。おなかに優しく作用して、体を潤してくれるおやつです。

レシピで見るよりも、いざ作るとずっと簡単ですし、ワンコたちもきっと喜んでくれるはず!

秋の薬膳おやつとして、普段使いにはもちろん、ハロウィンのスペシャルおやつとしても、ぜひぜひお試しください!

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