【分離不安症になりやすい犬種】分離不安症の症状とは?分離不安になりやすい犬の特徴と治し方。

【分離不安症になりやすい犬種】分離不安症の症状とは?分離不安になりやすい犬の特徴と治し方。

犬の分離不安症について学ぼう

この記事では、犬の分離不安の症状や、なりやすい犬種やなりやすい犬の特徴、そして治し方をご紹介します。

現在、愛犬の分離不安症状で悩まれている方はもちろん、これから犬を家族に迎えたいと考えている方も是非参考にしていただければと思います。

これから犬を飼いたいと考えられている方へ

犬の分離不安症には個体差もありますが、実は犬種特性も要因の一つとして大きく関わっています。もし、お留守番をさせる機会が多いご家庭であれば、分離不安になりやすい犬種を避けるなどご自身の生活スタイルを踏まえた上で考えてみるようにしましょう。そうすることで未然にミスマッチを防ぐことができ、家族にフィットするワンコを迎えることに繋がります。

愛犬の分離不安で悩まれている方へ

犬の分離不安症には犬種特性や個体差、これまでのワンコの経験や環境など様々な要因が考えられます。飼い主としての責任から、ご自身のみで抱え込んでしまわずに是非、プロのドッグトレーナーさんや、ベテランの飼い主さんなどに相談をしてみてください。飼い主さんだけでは見えない解決策などをアドバイスしてもらえると思います。

まずはトレーニングの前に、飼い主さんが少しでも心に余裕が持てるように誰かに相談することが大切です。心の焦りや緊張は愛犬にそのまま伝わります。つい「愛犬」に目が行きがちですが、まずは飼い主さんご自身がリラックスできることを最優先で考えてみてください。

それでは、犬の分離不安症についてを一緒に学んでいきましょう。

犬の分離不安症犬の分離不安症とは?

分離不安症は人間の子供の発達段階にもあるもので、母親など愛着のある存在と離れることに対して、強い恐怖や不安を覚える状態です。犬の分離不安症の場合はこの対象が飼い主さんで、飼い主さんと離れることに精神的に強いストレスを感じる状態のことです。

犬の分離不安症の症状とは?

分離不安症の症状としては、飼い主さんと離れた際に、強い不安や恐怖に囚われ分離を回避するために、吠え続ける、自分の尻尾をおいかける、粗相をする、ゲージなど物を破壊するなどの行動が見られます。下記に分離不安の犬の行動をいくつかピックアップしました。

あなたの愛犬はいくつあてはまりますか?チェックしてみましょう。

  • 家の中で、飼い主さんの後をついて回る。常にそばにいようとする。
  • 飼い主さんが外出をしようとすると必死で阻止する。一緒に外出しようとする。
  • 飼い主さんが外出の準備をする間、不安でウロウロしたり吠え続けたりする。
  • 飼い主さんの留守中に、長時間吠え続ける。
  • 飼い主さんの留守中に、ベッドやカーペットなど物を破壊する。部屋を荒らす。
  • 飼い主さんの留守中に、いつもはしないのに粗相をする。
  • 飼い主さんの留守中に、自分の尻尾を追いかけ続けたり、足や尻尾を噛んだりする。
  • 飼い主さんの留守中に、下痢や嘔吐をする。
  • ケージや家から脱走しようとする

同じ症状がある場合でも、パピー期や保護犬などを迎えたばかりの際には、環境になれていないことや成長段階であることがほとんどですので、環境に慣れるまでゆっくり見守ってあげましょう。

犬の分離不安症の原因は?
分離不安症になるのはなぜ?

犬が分離不安症になる原因は一つではありません。

犬種やその犬が持つ個体特性もいくつかの理由が考えられますので、上記のような症状がある場合は、まず愛犬に当てはまるものがあるか考えてみましょう。

トラウマ・過去の辛い経験

飼い主さんと離れた際に、地震や雷など何かとても怖い経験をし、それが原因となる場合もあります。飼い主さんと再び離れることでまたその恐怖がくるのではという不安から分離不安症がでます。

放置された保護犬やパピー期に長時間の留守番をした経験のある犬は、また飼い主さんが帰ってこなくなるのではないかという不安から分離不安を引き起こすケースもあります。

環境の変化

赤ちゃんや新しい犬など新しい家族が増えたり、引っ越しやリフォーム、また飼い主さんの転職どによる生活リズムの変化など、これまでと違う環境への変化も分離不安症の原因の一つとして考えられます。

病気や加齢

犬も年をとると目や耳の機能が衰え、見えない・聞こえないことが不安に繋がり、分離不安を引き起こす場合もあります。同様に、若くても脳や神経、甲状腺など何かしらの病気の症状が起因し分離不安になっていることもあります。

この判断はとても難しいので、症状があり心配な場合は獣医やドッグトレーナーなどプロに相談をするようにしましょう。

運動やスキンシップ不足

お留守番の時間が長かったり、散歩など犬の運動時間が確保できていない場合や、飼い主さんが忙しくなかなか愛犬とのスキンシップがとれない場合にも、同じような症状がでる場合があります。

犬の分離不安症の治し方犬の分離不安症の改善方法

分離不安症で病気や加齢が関係してると疑われる場合は、かかりつけ動物病院にまずは相談しましょう。原因がわからない場合は検査を、治療、通院中の場合には、症状を抑える方法や投薬などについて獣医師に相談してみましょう。老犬の場合も獣医師や、ドッグトレーナー、動物介護士などプロに相談してみるとよいでしょう。

それ以外の原因の場合でも、鳴き止まない・自分の体を傷つけてしまう・破壊行動がエスカレートしているなど重度の症状がでている場合はドッグトレーナーなどプロに相談することをおすすめします。

下記ではご家庭で取り組める方法もいくつかありますのでご紹介します。

01愛犬と信頼関係を作ろう

まず一番大切なことは愛犬と飼い主さんの信頼関係です。何か怖いことがあっても飼い主さんがいつから大丈夫という「安心感」を常にいだけるような関係性を日頃から築いておきましょう。

02飼い主さんと「離れること」に少しずつ慣れてもらう

急に長時間のお留守番は無理でも、少しずつ飼い主さんから離れることに慣れる練習をしてみましょう。最初はゲージに入れ、飼い主さんはゲージから見える位置に。それに慣れたら隣の部屋、5分ほどの外出など、距離と時間を愛犬にストレスにならないペースで伸ばしていきましょう。このトレーニングのポイントは、愛犬が吠えても決して戻ったり、声をかけないことです。

そして、一つできたらしっかりと褒めて、「飼い主さんがそばを離れても大丈夫」「必ず帰って来てくれる」という安心感や自信を育ててあげましょう。

03外出する際はなるべく淡々と。さりげなく。

次に飼い主さん側の取り組みです。愛犬が心配で、外出する際に愛犬に「いってくるね。」「早く帰るからね。」「ごめんね。」などと声がけをしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?声をかけずとも「ごめんね」という気持ちで外出するとその気持ちが愛犬にも伝わり、かえって留守番に身構え、不安を増幅させてしまいます。

外出は当たり前のこととして、特に声をかけず何気なく外出をするようにしてみましょう。帰った際も留守番は大したことない「普通のこと」と愛犬が思えるように淡々と接してあげましょう。

04お散歩やドッグランでの運動時間を増やしてみよう

いつも運動をそこまでしないワンコであれば、いつもより長めにお散歩をしたり、ドッグランで走らせてあげたり、雨の日はおうちの中でノーズワークなどで遊ばせてあげるなど運動や遊びの時間を増やしてみましょう。

愛犬が心地よい疲労感を得られることで、お留守番中疲れてぐっすり眠ってくれる時間を増やしてあげられることに繋がります。

05留守番中の環境を整えてあげよう

雷や音に敏感な子であれば、防音カーテンなどをして少しでも刺激を軽減してあげる、スピーカー式ならインターホンの音を外出時のみ小さめに調節してあげるなど、不安の軽減につながるような環境整備をしてあげましょう。

私たちにとっても小さな変化でも犬にとっては大きくストレス軽減につながる場合もありますので、工夫できることから取り組んでみましょう。

06留守番中の分離不安行動は絶対に叱らない

お留守番から帰ってきた際に、トイレの粗相や家具などの破壊行動など部屋の中を荒らされていても、決して叱らないようにしましょう。不安症で落ち着かないところに、帰ってきていきなり怒られても犬は余計状況がわからずパニックになってしまいます。

この場合も、何事もなかったように淡々と片付けをしましょう。

07構いすぎを控え、別々に過ごす時間を作る

飼い主さんが在宅中にも、愛犬だけで過ごす時間を作り、徐々に飼い主さんと慣れさせていきましょう。家にいる際にずっと愛犬に構っていることで、飼い主さんへの依存がより強くなっている可能性もあります。愛犬がそばにいても構わずにそれぞれの時間を過ごす練習をしてみましょう。

ドッグトレーナーや獣医さんに相談しよう。

上記のようにご家庭で工夫できる部分はもちろんありますが、これはあくまで一般的な対処方法となります。まずはプロのトレーナーさんや獣医さんに相談することが大切です。

飼い主さん一人では気づけない原因などにもプロの目線で気づき、アドバイスやその子に合った対処方法を提案してもらえます。

また、その子に合わない方法で余計に分離不安がひどくなる場合もありますので、改善が見られない場合や悪化していると感じる際には、一人で悩まずにすぐに相談するようにしましょう。

また、何らかの病気が疑われる場合は、かかりつけ動物病院に相談しましょう。原因になっている箇所を治療することで改善に向かうかもしれません。また現在では、精神面を落ち着かせる犬用のCBDサプリなどや内服薬もありますので、是非獣医師さんに相談してみましょう。

犬の分離不安症になりやすい犬種犬の分離不安症になりやすい犬種とは?

実は犬種にも特性があり、分離不安症になりやすい犬種がいます。小型犬だとトイ・プードルやミニチュア・ダックスフンド、マルチーズなど。

中・大型犬だと柴犬、ラブラドルレトリバー、オーストラリアンシェパード、ジャーマンシェパードなどが分離不安症になりやすい犬種といわれています。

あくまで傾向ですが、甘えん坊だったり、繊細だったり、飼い主さんへの依存度が高い犬種が分離不安症になりやすい傾向にあります。

お留守番が比較的得意で分離不安になりにくい犬種は?

ボストンテリア、フレンチブルドッグ、ミニチュアシュナウザー、チワワ、シャーペイなどが比較的自立心が高く、一人遊びも好きで留守番も上手といわれています。

もしこれから初めて犬を家族に迎えるという方は、犬種別にも飼いやすさが異なりますので、犬種についてよく理解し、自分の家族構成や環境、生活スタイルにマッチする犬種を迎えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?犬の分離不安症について理解を深めることができたでしょうか?

犬の分離不安症は飼い主さんと離れることに強い不安や恐怖を感じ、粗相や破壊行動などの問題行動を引き起こしてしまいます。

どんな犬でも何かのきっかけで「分離不安」に陥ることがあるかもしれません。その際には、愛犬が「分離不安」を引き越している原因は何なのかを考え、不安を少しでも軽減していけるようにサポートしてあげましょう。

そして、大切なのは飼い主さん一人で抱え込まずにプロに相談することです。まずは飼い主さんの不安を減らすことが第一歩だということを忘れないでください。

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