人参(にんじん)は中央アジア原産のセリ科ニンジン属の二年草植物です。
東洋系ニンジンと西洋系ニンジンに大きく分けられ、東洋系は細長く、西洋系は太く短いのが特徴で、昔から薬や食用としての栽培が行われてきました。加熱すると甘味が出るのが特徴です。
そんな人参(にんじん)はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
ANSWER 基本的に人参(にんじん)は愛犬に食べさせても大丈夫です。
人参(にんじん)は、犬にあげても大丈夫な食材です。
緑黄色野菜の代表で、栄養価が高く、カロテンや葉酸、食物繊維などが多く含まれる野菜人参(にんじん)。カロテンには抗酸化作用もあります。サラダや野菜炒め、煮込み込み料理など、あらゆる料理で彩りとしても愛される人参(にんじん)ですが、犬が食べても大丈夫です。
ただし、もちろん与えすぎは禁物です。人参(にんじん)に豊富に含まれるβカロテンの過剰摂取により、肝臓に負担がかかる可能性があります。また、食物繊維の取りすぎで、嘔吐や下痢のような消化器症状を起こす場合もあるでしょう。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
このページではそんな人参(にんじん)について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
βカロテン
犬の体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜を健康に保ちます。
食物繊維
腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
カリウム
カリウムは免疫機能を健全に保ち、筋肉の機能を調整する役割を果たしてくれます。しかし、腎臓の機能が衰えている場合に、多量にカリウムを摂取すると高カリウム血症を引き起こします。
人参(にんじん)を犬が食べた際の犬への効果・影響
抗酸化作用、皮膚や粘膜、被毛、目の健康をサポート便通を整えるなどの効果があります。
犬に人参(にんじん)を与える際の注意点
人参(にんじん)のおすすめの与え方
便秘の際にうまく活用を!
人参は食物繊維も多く含まれるので、便秘気味の犬にもおすすめです。
普段のご飯にトッピングとして与えましょう!
普段のフードのトッピングやおやつにするといいでしょう。味をつける必要はありません。
柔らかくゆでで、食べやすい形状で与えましょう!
やわらかく茹でてから小さくカットしたものを与えてください。おやつで与えるときは、細長くカットしてスティック状にするのもおすすめです。子犬やシニア犬には、すりおろしてフードにかけてあげると食べやすくなります。
生のまま与えるのはやめましょう!
生のままのにんじんは、丸呑みする恐れがあるので与えないでください。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。