里芋(さといも)は、東南アジアが原産のタロイモ類の仲間で、サトイモ科の植物です。
茎の地下部分である芋と、葉の部分が食用として食べられ、イモ類の中で特に低カロリーで、独特のぬめりが特徴的な芋です。
そんな里芋(さといも)はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
ANSWER 基本的に、里芋(さといも)は愛犬に食べさせても大丈夫です。
里芋(さといも)は、犬にあげても大丈夫な食材です。
他の芋よりも独特のぬめりが特徴的な里芋(さといも)ですが、あのぬめりの招待はガラクタンという糖質とたんぱく質が結合したもので、血圧を下げ血中のコレステロールを取り除いてくれる効果があります。
また、食物繊維も豊富なので、便秘改善にも役立ちます。
特に煮物として親しまれている、人気の里芋(さといも)は、犬が食べても大丈夫です。
ただし、もちろん与えすぎは禁物です。里芋(さといも)にはシュウ酸カルシウムが含まれているため、生で与えると口などの粘膜に強い刺激を与えてしまう他、尿路結石の原因にもなってしまいますので、与える量や子犬・老犬に与える場合には特に注意が必要です。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
このページではそんな里芋(さといも)について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。

カリウム
カリウムは、主に神経伝達に重要な役割を果たすミネラルです。
食物繊維(ガラクタン)
水溶性の食物繊維で、サトイモのガラクタンは善玉菌を中心とした腸内細菌のエサとなるだけではなく、過剰な糖分の吸収を抑制するなどの働きも注目されています。
ビタミンB6
アミノ酸の代謝に使われています。
マグネシウム
心臓や関節、血圧などを正常に機能させる為に、大切な働きをする必須ミネラルです。
亜鉛
体内でさまざまな酵素を活性化し、皮膚や被毛の代謝、骨の形成などに関わる重要なミネラル成分です。
ほか
里芋(さといも)を犬が食べた際の犬への効果・影響
体の調子を整える、疲労回復、便通を整えるなどの効果があります。
犬に里芋(さといも)を与える際の注意点・おすすめの与え方

アクをとり、よく茹でてから与えましょう!
里芋は皮をむいてアクをとり、よく茹でてから食べさせましょう。里芋にはシュウ酸カルシウムが含まれているため、生で与えると口などの粘膜に強い刺激を与えてしまいます。
尿路結石にも注意を!
シュウ酸カルシウムは大量に摂取すると尿路結石の原因にもなる物質ですので、与える量に注意しましょう。
まるごと与えず、小さくして与えましょう!
丸ごと与えると、喉に詰まる恐れがあるので、必ず小さく刻んであげましょう。
便秘の際にトッピングすると良いでしょう!
里芋は、芋類の中ではカロリーが低く水分の多い点が特徴です。食物繊維も豊富なので便秘気味のときなどに、トッピングするといいでしょう。

Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。
