実は、チンゲン菜や白菜、菜の花、キャベツなどの仲間である「かぶ(蕪)」は、 頭(かぶり)の形に似ていることから「かぶり」「かぶな」 などとも呼ばれます。
寒い時期ほど甘みが増しておいしくなり、白い球型の小カブが一般的ですが、赤や黄、紫色など、さまざまな色や形、大きさの品種があります。
そんなかぶ(蕪)はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
ANSWER 基本的にかぶ(蕪)は愛犬に食べさせても大丈夫です。
かぶ(蕪)は、犬にあげても大丈夫な食材です。
かぶ(蕪)は、11月頃から1月頃が最も多く出回り、味もおいしくなる旬の時期といえます。寒い時期のかぶらは甘味が増し、やわらかいのが特徴です。
やわらかくて甘味があり、くせのない味わいで漬物やかぶら蒸し、蕪のそぼろあんかけなどで人気のかぶ(蕪)は、犬が食べても問題はありません。
ただし、もちろん与えすぎは禁物です。かぶ(蕪)には食物繊維が豊富ですが、大量に摂取すると消化に負担がかかるため、与える量や子犬・老犬に与える場合には特に注意が必要です。
愛犬のサイズや健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
このページではそんなかぶ(蕪)について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。

ビタミンC
粘膜の強化、体内組織の修復、ストレスの軽減、免疫力のアップ、コラーゲン生成の補助など多くの機能や効果があります。ただし大量に摂取することで軟便や下痢の原因になることがあるので、注意しましょう。
食物繊維
水溶性と不溶性、両方の食物繊維を含んでおり、腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
カルシウム
カルシウムは骨と歯の構成成分の99%を占め、身体を支える骨格を強化する働きがあります。
アミラーゼ
アミラーゼは消化酵素で、炭水化物類をスクロースやラクトース、マルトースなどの物質に分解してくれます。
ほか
かぶ(蕪)を犬が食べた際の犬への効果・影響
便通を整える、消化を助ける、疲労回復などの効果があります。
犬にかぶ(蕪)を与える際の注意点・おすすめの与え方

与える時は小さく刻んで与えましょう
かぶは少量なら与えても大丈夫です。丸ごと食べると喉につまる恐れがあるので、かならず小さくカットしてから与えましょう。
皮は必ず厚めに剥いてあげましょう!
生でもかまいませんが、皮部分は食物繊維が多く、消化の負担になり下痢になってしまう可能性もあえりますので、皮は分厚くむいてください。
子犬やシニア犬には与える量や与え方を注意しましょう!
かぶは、皮以外も食物繊維が豊富で、便通を整える働きもあります。しかし、消化機能が未熟な子犬や衰えてきているシニア犬にとっては消化しにくいでしょう。
子犬やシニア犬には、やわらかく茹でて、小さく刻んだものを与えてください。

Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。
