カツオ(かつお)は、スズキ目・サバ科に属する魚の一種で、一般的には4〜5月にはじめのピークを迎える初カツオのシーズンと、三陸沖で漁獲される戻りカツオの8月中旬から9月下旬あたりが旬と言われています。
そんなカツオ(かつお)はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
ANSWER 基本的にカツオ(かつお)は愛犬が食べても大丈夫です。
カツオ(かつお)は、犬にあげても大丈夫な食材です。お刺身でもタタキでも美味しいカツオ(かつお)には、たんぱく質がとても豊富でカロリーが肉より低いことで知られています。 さらにカツオには、筋肉を補修したり、疲労を回復させたりする効果のあるバリンという必須アミノ酸も含まれます。 疲労回復という点では、カツオに多く含まれるビタミンB群の1つでるナイアシンも効果があります。そんな栄養満点のカツオ(かつお)は、犬も食べることが可能です。
もちろん与えすぎは禁物ですが、加熱して骨や筋を丁寧に取り除き、食べやすい大きさにカットしたものを与えてあげましょう。ただしカリウムやリンが多く含まれているので、腎臓病の犬には与えないようにしてあげましょう!
このページではカツオ(かつお)について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
タンパク質
犬にとって筋肉を始めとした体の原料であり、強い骨を作るためにも必要不可欠なものです。
ビタミンB群
疲労を防ぎ、健康な被毛を促進する効果のあります。
鉄分
主として赤血球をつくるのに必要な栄養素です。
カリウム
免疫機能を健全に保ち、筋肉の機能を調整する役割を果たします。
オメガ3脂肪酸
白血球の働きを抑制、炎症を抑える働きなどがあります。
カツオ(かつお)を犬が食べた際の犬への効果・影響
筋肉を作る、エネルギー源になる、皮膚や粘膜の健康維持、疲労回復のサポート、脳や血管の健康維持など
犬にカツオ(かつお)を与える際の注意点
カツオ(かつお)のおすすめの与え方
必ず加熱し、筋を取りカットして与えましょう!!
カツオ(かつお)は必ず茹でる、または焼くなどしてしっかり加熱したものを犬に与えてください。筋がある部位に注意して、食べやすいサイズにカットしてあげましょう。
生では決して与えないようにしましょう!
生は与えないでください。寄生虫「アニサキス」の危険があるためです。
食べ過ぎ厳禁!与える量に注意をしましょう!
カツオなど青魚の食べ過ぎは、黄色脂肪症という病気を招きます。1日に食べる総カロリーの10~20%に留めてください。
不調が現れたらすぐ動物病院へ!
食べたあと、下痢や嘔吐など体調不良を生じたら動物病院を受診しましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。