犬はしらす(シラス)を食べても大丈夫です。犬にしらすを与える場合の注意点や犬がしらすを食べたときの影響について解説します。
本記事はペット管理栄養士が執筆・監修を行っております。
しらすは犬に食べさせても大丈夫です。
「しらす」は愛犬に食べさせても大丈夫な食べ物です。ただし、腎臓の悪い犬には与えないようにしましょう。
シラス(しらす)は、犬にあげても大丈夫な食材です。
シラス(しらす)に歯や骨の形成に必要な「カルシウム」や「ビタミンD」。 脳の病気を予防する「ビタミンB12」など多くの栄養成分が含まれています。癖がなくて食べやすく、さまざまな料理に重宝されています。
そんなシラス(しらす)は、犬が食べても大丈夫です。
もちろん与えすぎは禁物ですが、骨ごと食べられカルシウムの補給などにも向いているのでフードのトッピングなどにするのもおすすめです。ただし、マグネシウムやリンも含まれているため、食べ過ぎは腎臓などの負担になりますので腎臓の悪い犬には与えないようにしましょう。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。

犬にしらすを与える際の注意点

やわらかい釜揚げしらすやシラス干しを与えよう!
シラス(しらす)は、イカナゴ・ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシンなど、体に色素がなく白い稚魚の総称です。生のしらすを釜茹でしただけのものを「釜揚げしらす」、釜茹で後、少し乾燥させたものを「しらす(干し)」、しっかりと乾燥させたものを「ちりめんじゃこ」と区別されています。
犬に与えるのは、やわらかい釜揚げしらすやシラス干しがおすすめです。
さっと湯がいて塩分を落とすとGood
骨ごと食べられるので、カルシウムの補給に向いています。フードに少量トッピングをしててください。塩分が気になる場合は、さっと湯がいたものを与えるといいでしょう。
食べ過ぎはNG
腎臓の悪い子には与えないようにしましょう
ただしマグネシウムやリンも含まれているため、食べ過ぎは腎臓などの負担になります。たまにのごほうびに留めてください。腎臓の悪い犬には与えないようにしましょう。
犬にしらすを与えた際の効果
シラス(しらす)は犬にとって筋肉を作る、エネルギー源になる、血液をサラサラにする、脳の健康維持骨を強くするサポートなどの効果があります。
また下記の栄養成分が含まれています。
タンパク質
犬にとって筋肉を始めとした体の原料であり、強い骨を作るためにも必要不可欠なものです。
カルシウム
カルシウムは骨と歯の構成成分の99%を占め、身体を支える骨格を強化する働きがあります。
オメガ3脂肪酸
白血球の働きを抑制、炎症を抑える働きなどがあります。
マグネシウム
心臓や関節、血圧などを正常に機能させる為に、大切な働きをする必須ミネラルです。
リン
骨や歯、細胞をつくるために必要で、体にとってとても大切な栄養素です。
まとめ犬にシラス(しらす)を与える際は柔らかい釜揚げしらすがおすすめ。腎臓の悪い犬には与えないように注意が必要してあげましょう

シラス(しらす)に歯や骨の形成に必要な「カルシウム」や「ビタミンD」。 脳の病気を予防する「ビタミンB12」など多くの栄養成分が含まれています。癖がなくて食べやすく、さまざまな料理に重宝されています。
犬はシラスを食べても大丈夫ですが、マグネシウムやリンも含まれているため、食べ過ぎは腎臓などの負担になります。特に腎臓の悪い犬には与えないようにしましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。
