おにぎりや手巻き寿司に使う板のり、焼そばやお好み焼に使う青のり、のりの佃煮。のりと言っても様々ですが、どれも原料は海藻です。「板のり」は海藻を板状にして乾燥させたものです。
そんな海苔はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
このページでは海苔について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
ANSWER 基本的に海苔は愛犬に食べさせても大丈夫です。
海苔は、犬にあげても大丈夫な食材です。
海苔はビタミンをはじめ、ミネラルや食物繊維、鉄、カルシウムなど日本人に不足しがちな栄養素を多く含んでいます。なんと海苔は畑のお肉と言われる大豆よりもタンパク質を多く含み、そして意外ですが、のりの約30%は食物繊維です。海苔を上手く活用すれば、無理なく食物繊維を摂ることができます。
そんな海苔は、犬が食べても大丈夫です。
ただし、上記で述べたように食物繊維が多い食材ですので、食べ過ぎは下痢など消化不良の原因になるので、ごく少量に留めてください。また、ミネラルが豊富なので腎臓などに病気がある犬には与えないように気をつけましょう。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
タンパク質
犬にとって筋肉を始めとした体の原料であり、強い骨を作るためにも必要不可欠なものです。
ビタミンB1
皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
ヨウ素
甲状腺ホルモンの合成などに必要な栄養素です。
βカロテン
犬の体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の粘膜を健康に保ちます。
食物繊維
腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
海苔を犬が食べた際の犬への効果・影響
筋肉を作る、エネルギー源になる、疲労回復、皮膚や粘膜の健康維持、便通改善をサポートなどの効果があります。
犬に海苔を与える際の注意点
海苔のおすすめの与え方
加熱せずそのままを小さくちぎってトッピングとして与えましょう!
海苔はフードのトッピングやおやつに加熱せずそのまま与えて大丈夫です。食べやすいように、小さくちぎってから与えてください。
便通にお困りのシニア犬にもすすめ!
食物繊維が多く含まれているので、お通じが悪くなりがちなシニア犬にもいいでしょう。
腎臓に病気のある子や老犬にはNG!
ただし、ミネラルが豊富なので腎臓などに病気がある犬には与えないようにしましょう。
与えすぎはNG!
食べ過ぎは、下痢など消化不良の原因になるので、ごく少量に留めてください。
海苔の佃煮は与えないようにしましょう!
海苔の佃煮は、塩分や糖分が多いので与えるのはやめましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。