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【愛犬のためのマッサージ講座】vol.03 愛犬マッサージのツボやマッサージのやり方やポイントを解説!

【愛犬のためのマッサージ講座】vol.03 愛犬マッサージのツボやマッサージのやり方やポイントを解説!

ペットケアマネージャーの平端さんに、おうちで愛犬マッサージするコツを伺ってきました。

nowaチームのペットケアマネージャー・平端弘美さん曰く、「軽いマッサージでも継続することで、愛犬の体の調子がよくなる」とのこと。そこで、実際の方法を知るべく、平端さんが飼い主さんにマッサージを教えるレッスンを見学させてもらいました。具体的なマッサージ法はもちろん、体を触ることでの効果や実践する上での注意点も伺ってきましたよ。

今回、マッサージを教わりにきたのは、
ミニチュアダックスフンドのエルモくん(10歳)・ラムちゃん(9歳)の飼い主さん

平端さんが「おうちでもワンコたちの体を触っていますか?」という質問を投げかけると、飼い主さんは「全体的に触るようにしてます」と、マッサージにも意欲的な様子。

普段からマッサージを通して体に触れることで、体の調子や姿勢を整えるだけでなく、ワンコの変化や痛みを感じている部分などに気付くといったメリットがあることも、飼い主さんに伝えていきます。

気持ち良い愛犬のマッサージのポイントを学ぼう!

愛犬マッサージのやり方・ツボ老犬のためのアンチエイジングのツボマッサージ

この日は、アンチエイジングのツボを刺激するマッサージを解説。眉頭にあるツボ「攅竹(さんちく)」を押してあげると、緊張を解く効果があるそう。目尻側の「絲竹空(しちくくう)」というツボは、白内障の予防にいいといわれています。目が疲れているワンコは多いため、これらのツボを刺激してあげるとリラックスできるそう。

さらに、人間でいう脇の部分にあたるところを前後にさすってあげると、リンパの流れがよくなり、首や肩のコリも解消されるそう。

犬のおもなリンパ節

  1. 耳下(じか)リンパ節
  2. 頚部(けいぶ)リンパ節
  3. 腋窩(えきか)リンパ節
  4. 鼠径(そけい)リンパ節
  5. 膝窩(しっか)リンパ節

老犬になると首の周りの筋肉も固くなって上を見づらくなることも。首のまわりを優しくほぐすようん掴んだりさすってあげるとよいそうです。

そして、姿勢を保つ上で大切な背骨のマッサージ、背骨に沿って左右の筋肉を優しく両手の親指でくるくると円を描くようにマッサージをしてあげたり、上から下に手のひらを使って流してあげるイメージでさすってあげたりすると良いそうです。

弱りやすい後ろ足も、太ももに手を差し込み三角に回すように優しくマッサージを。

また、実はワンコ年齢を重ねるとお顔の筋肉が硬くなるそうで、口角のところを優しくマッサージしてあげることで、口が開きやすくなり、ご飯を食べやすくなったり、表情もどんどん若々しく変わっていくそうです。

平端さんのマッサージを見ながら、飼い主さんも一緒に実践していきます。「こういう姿勢でやるといいんだ」「ここを刺激してあげるといいんですね」と、愛犬をモデルに学べるところがレッスンを受けるメリットです。

愛犬マッサージの効果を記録しよう!愛犬マッサージと一緒に写真を記録して愛犬の変化を知ろう!

レッスン中には、ワンコの写真の撮り方についての話も出てきました。平端さんは、「シニア期に入ったら月に1回、姿勢の写真を撮っておくと、筋肉のバランスの変化に気付ける」と言います。
ワンコの全身を横、前、後ろ、上から撮影するのがポイント。横から撮影した写真は、腰が落ちているか、猫背になっていないか。前や後ろからの写真は、前脚、後ろ脚が開いていないかどうか。上から撮った写真は、背骨がC字やS字にカーブしていないかといったことがわかります。
姿勢の変化を知ると、どの部分の筋力が落ちてきたか、どの部分に負担がかかっているのかということが見えてくるため、その子に必要なマッサージや運動がわかってくるのです。

愛犬マッサージをおうちでするコツ!おうちで愛犬マッサージをする際のポイント

平端さんに、ワンコをマッサージする際に気を付けることを教えてもらいました。

「基本的に、ワンちゃんの体で触ってはいけないところはありません。ただ、触った時に嫌がる部分は、痛みや不調を抱えている場合があるので、強く押したり引っ張ったりするのは避けましょう。無理やりマッサージを行うと、触られることが苦手な子になってしまいかねません。
ものすごく痛みを感じていそうな時や腫れやシコリができている時は、すぐに動物病院で診てもらった方がいいでしょう。その気付きを得るためにも、毎日のマッサージが大切なんです。

また、ツボの場所やマッサージの強さなどは、厳密に真似しようと思わなくても大丈夫です。ツボの場所はある程度合っていればOK。例えば、腰のツボを刺激したい時は、腰全体をさすってあげると自然とツボにも触れることになります。マッサージの強さは、ワンちゃんがリラックスできる強さがベスト。愛犬が気持ちよさそうにしていたら、効果が出ているのかなと思ってください」

愛犬マッサージのもう一つの役割愛犬マッサージをすることで皮膚病に気付くことも

レッスン中に「マッサージを通して、ワンちゃんの変化や痛みを感じている部分に気付ける」と教えてくれましたが、それ以外にも病気の兆候が見えることがあるといいます。
「マッサージをすることで、毛が抜けやすくなった、フケが出るようになった、部分的に脱毛しているといったことにも気付くと思います。これらは水分不足や皮膚に関する病気の兆候の可能性があり、とても重要な気付きです。毛や皮膚の変化に気付いたら、かかりつけの獣医師さんに診てもらいましょう」

愛犬マッサージはリラックスして!マッサージを楽しむコツは飼い主さんもリラックスすること

最後に、ワンコのマッサージを楽しむコツを、平端さんにお聞きしました。

「方法ばかりに気を取られず、愛犬が気持ちよさそうにする部分や力加減を大切に、マッサージしてあげてください。教わった通りにきちんとやろうとすると、飼い主さんも負担に感じてしまうと思うので、気持ちの余裕をもって。また、毎日できなくても大丈夫です。飼い主さん自身がリラックスしていて、ワンちゃんの調子がよさそうな日にやってあげるだけでも十分。あまり固く考えずに、愛犬と一緒の時間を楽しんでくださいね」

nowa writer

平端 弘美 さん

Hello doggie代表。2013年にジャパンドッグアカデミーでドッグトレーナーの資格を取得し、出張トレーニングやイベントを実施。2019年にペットケアマネージャーの資格を取得し、現在は主に老犬の訪問介護、動物病院でのケア・リハビリ、シニア犬に関するセミナーを行っている。

平端 弘美
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