【犬の咳・鼻水】止まらない咳。その原因は“呼吸器”だけではない?

【犬の咳・鼻水】止まらない咳。その原因は“呼吸器”だけではない?

ワンコの咳はとても苦しそうで、心配になってしまうものです。ただ、人に置き換えるとあまり大ごとではない気がして、様子を見てしまうこともあるでしょう。動物病院に行ってしっかり診てもらうべきなのか、安藤先生に教えてもらいました。

  • 獣医師により判断や考え方が異なります。ここでは原宿動物病院でいつも安藤先生が飼い主さまにお話していることを中心に記載しています。
  • 自己判断は危険が伴いますので、少しでも気になる症状があればまずはかかりつけ動物病院を受診しましょう。

愛犬の止まらない咳、どうしたらいい?

ANSWER 止まらない咳は、さまざまな原因が考えられます。いずれにしても呼吸に関わることなので、病院を受診しましょう。

考えられる原因

咳につながる病気として多いのは、気管支炎、気管虚脱です。歯周病、心臓病といった病気が原因で、咳が出ることもあります。このどれにも当てはまらない場合もあります。

病院に行くべき?

咳の仕方だけで病気を判別するのは難しいので、病院に行き、獣医師に診てもらいましょう。病院に来ると咳が出なくなる子もいるので、咳をしている様子を動画で撮影しておくと、診断の材料の1つになります。

飼い主さんができる対処法

咳となると軽く見てしまいがちですが、生きる上で重要な呼吸に関することなので、家庭での対処療法や自己判断はおすすめできません。咳が止まらないようであれば、病院を受診しましょう。

咳の原因「気管虚脱」ってどんな病気?

空気の通り道である気管が変形し、途中でつぶれてしまう「気管虚脱」。症状が進行すると、呼吸困難になってしまう病気です。ある一つの資料によると、中高齢(5~6歳)以降の小型犬に多い病気ですが、どの犬種にも発症の可能性はあります。

気管虚脱のサインとして咳があり、獣医師が診察をすれば見つかる可能性は高いです。偶然見つかるケースも。自然治癒することはないため、早めに発見して今後のケアについて、進行の度合いを見ながら獣医師にアドバイスしてもらうことが良いと考えます。

愛犬の止まらない鼻水、どうしたらいい?

ANSWER ワンコの鼻水は、咳やくしゃみと一緒に出ている場合は注意が必要です。

考えられる原因

鼻水の原因として多いのは、歯周病です。上の歯の歯石に含まれる細菌が原因で炎症が起き、鼻水が出ていると考えられます。歯周病以外にも考えられる原因もあります。ある程度年齢を重ねたワンコに多い症状といえるでしょう。

病院に行くべき?

普段ほとんど鼻水が出ない子が鼻水を出した時や、黄色い鼻水・血混じりの鼻水が出た時は、すぐに病院に行きましょう。何かしらの病気のサインの可能性が高いといえます。

飼い主さんができる対処法

鼻水そのものの対処法ではありませんが、普段からワンコの様子を見ることが大切です。日常的に鼻水が出ているか、鼻水の色は何色か。普段と違う状態だと気づいたら、獣医師に相談するようにしましょう。


ワンコ健康豆知識愛犬のくしゃみについて

ワンコのくしゃみは、数回出て止まることがほとんどでしょう。何度も繰り返す場合は、何か不調のサインといえます。
感染症、異物、炎症、歯周病、腫瘍等が考えられます。くしゃみが止まらない時は、獣医師に相談してみましょう。数回で止まる時は、家庭で様子を見て、普段と変わらずに元気そうであれば問題ないでしょう。

Adviser

原宿動物病院安藤 義史院長

原宿動物病院院長。大学卒業後、馬の体や再生医療に関する研究を行う。2013年から東京都および埼玉県の動物病院で経験を積み、2020年7月に原宿動物病院を開院。“やさしく温かく”をモットーに、診断を重視した安心感のある病院作りに努めている。

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