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犬は白米を食べても大丈夫?メリットや与え方・注意点を解説

犬は白米を食べても大丈夫?メリットや与え方・注意点を解説

犬は白米を食べても大丈夫です。犬に白米を与える場合の注意点や与える量、犬が白米を食べたときの影響、穀物アレルギーなどについて解説します。

本記事はペット管理栄養士が執筆・監修を行っております。

白米は愛犬に食べさせても大丈夫です。

「白米」は愛犬に食べさせても大丈夫な食べ物です。犬にとって害のある成分は含まれておらず、良質なでんぷんやミネラルが犬の健康維持に役立つと考えられています。

白米は、犬にあげても大丈夫な食材です。

米には健康を維持していくうえで欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特にタンパク質と糖質は犬のエネルギー源となるため、活動量の多い愛犬にうってつけの食材です。しかし、米は犬にとって消化しにくい食べ物でもあるため、与え方や与える量に注意が必要です。犬に手作りご飯を与えている飼い主さんや、おやつとして米を与えてたい飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。

犬に白米を与える際の注意点

Photo by @figaro_smile

よく炊いて柔らかくしてから与えよう

米は犬にとって消化しやすい食べ物とはいえません。人間であれば好みの炊き方や固さがあると思いますが、愛犬に与える際はしっかり炊いて柔らかくなった米を与えましょう。おかゆのように水分多めにすると、食べやすくなり、水分補給も一緒にできるといったメリットがあります。

玄米と雑穀米を無理に与える必要はない

玄米と雑穀米は、白米より消化しにくい食材です。しっかり炊いた後、フードプロセッサーにかければ糠のような固い部分を細かく刻むことができますが、均等に細かくなるとは言い切れません。白米よりも栄養価が高い玄米と雑穀米ですが、うまく消化できなければ意味がないため、無理に与える必要はないでしょう。

味付けをしないで与えよう

米に調味料を加えたりトッピングしたりせず、そのまま与えましょう。米は比較的糖質が多い食材なので、味付けしてしまうと、塩分や糖分過多になる可能性があります。人間であれば「米だけだと物足りない」と思うかもしれませんが、犬のご飯はシンプルな味付けで問題ありません。また、ドッグフードの上にトッピングして与えるのがおすすめですよ。その際、米の量はドッグフードの10%に留め、与えすぎには注意してくださいね。

炊き立てのアツアツ米は冷ましてから与えよう

炊き立てのご飯は美味しいですが、犬にとっては口内を火傷する危険性があります。必ず、冷ましてから与えましょう。おかゆを与える際も、しっかり冷ましてから食べさせましょう。

犬に白米を与えた際の効果

白米は犬に健康を維持していくうえで欠かせないタンパク質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。特にタンパク質と糖質は犬のエネルギー源となるため、活動量の多い愛犬にうってつけの食材です。

また下記の栄養成分が含まれています。

糖質

糖質は、同じエネルギー源であるタンパク質や脂質よりも即効性の高いエネルギー源で、米100gに対して約35.6g含まれています。体内に糖質が乏しい状態が続くと、思考力や集中力の低下のような症状が出る可能性があります。脳の働きをサポートするためには、継続的な摂取が必要です。

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。タンパク質の摂取不足は免疫機能や抵抗力の低下を引き起こす可能性があるため、毎食摂取することを心がける必要があります。

ビタミンB1

水溶性ビタミンであるビタミンB1は、糖質の代謝を促します。余分なビタミンB1は尿中から排出される仕組みなので、滅多に過剰になることはありません。一方、補酵素としての役割を持つビタミンB1が不足してしまうと、食欲不振になったり体重が減少したりする危険性が高いため、不足に気をつけましょう。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。

犬に与えてよい白米の量は?

小型犬の場合 30g
中型犬の場合 76g
大型犬の場合 170g
子犬の場合 水分を多めにして炊いた米を少しずつ与える
老犬の場合 水分を多めにして炊いた米を少しずつ与える

こんな時は犬に白米を食べさせないこと

肥満気味の愛犬に与えるのは控えましょう。米には即エネルギーとして使える糖質が多く含まれているため、米を食べると血糖値が急激に上がってしまう危険性があります。最近体重が増えてきた愛犬であれば、一度獣医師に相談し、米を与えても良いか確認してみるといいですよ。
また、人間と同様、穀物アレルギーを持っている犬もいます。米を食べて嘔吐や痒みなどの症状が現れた場合は、すぐに与えるのを止めましょう。症状が収まらないようであれば、動物病院で受診してください。

まとめ犬に白米を与える際は柔らかく炊き上げたものを、しっかりと冷ましてから。与える量に注意してあげましょう。

Photo by @tetsu_akita_3

米は、犬にとって害となる成分が含まれていません。そのため、犬に与えても良い食材です。タンパク質や糖質、ビタミン、ミネラルなど、幅広い栄養素が豊富に含まれており、与え方や与える量に注意すれば犬の健康維持に役立つでしょう。

ドッグフードの上にトッピングしたり、手作り食に加えたりするなど、愛犬の食生活をもっと楽しく、満足させてあげるための食材の1つとして米を活用してみてください。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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