パグの基本データ
原産国 | 中国 |
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サイズ | 小型犬 |
犬種グループ | 愛玩犬グループ(家庭犬、伴侶や愛玩目的の犬G) |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 初めての方でもチャレンジしやすい |
運動量 | 少なめ |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 必要(2〜3日に1回程度) |
お散歩 | 1日30分程度 |
飼育費用 | 月1〜2万(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | パグ脳炎、鼻腔狭窄、皮膚疾患、軟口蓋過長症 |
パグの性格と特徴
中国の古くからの愛玩犬として、その昔は仏教寺院育てられて、魔よけになるとして中国の皇室で大切に扱われてきたパグ。パグの名前の由来は諸説ありますが、頭の形やシワの感じが握り拳に似ていたことから、ラテン語の握り拳という意味の「パグナス」からきていると言われています。
パグは大胆で明るく、愛嬌があり人懐こい性格で比較的飼いやすい犬種です。飼い主にも献身的で一緒に遊ぶのも大好きです。ただ、気まぐれさや頑固な一面も持っているため、甘やかしすぎるとわがままになってしまう傾向も。しつけは入りやすい方ではありませんが、褒めながら根気良く行いましょう。
またフレンチ・ブルドッグ同様に興奮しやすい犬種のため、興奮をコントロールするトレーニングも大切です。
パグの被毛と種類
パグの被毛は柔らかく光沢があり、手触りは滑らかです。パグの毛色はシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックの4種類。ブラック以外では、マズルや耳、頬、前頭部、トレース(背筋に沿った黒い線)などは黒いほどよいと言われています。
パグの大きさと体高・体重
パグはスクエアな体格とがっちりしていて筋肉質です。短毛で滑らかな毛並み、しわくちゃの顔が特徴です。引き締まったプロポーションで、筋肉は堅く、コンパクトですがぎゅっと詰まったような体型をしています。
パグの体重 | パグの体高 |
---|---|
6.3kg~8.1kg(理想体重) | 25〜28cm程度 |
パグの平均寿命と人間年齢
パグの平均寿命は12〜15歳と言われています。
パグ人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
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3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
パグの飼い方のコツ・注意点
パグの飼い方のコツ 1 とにかく毎日健康状態をチェックする癖を!
パグはかかりやすい病気も多い犬種です。早期発見できれば治療できるものも多いので、飼い主さんは毎日スキンシップをとりながらどこかいつもと異変がないか観察しましょう。また毎日の尿や便の頻度や状態も把握し、変化に気づけるようにしておきましょう。
パグの飼い方のコツ 2 興奮を抑えるトレーニングをしっかりと!
パグは興奮しやすい犬種。何かに夢中になったときなど、我を忘れて興奮し、暴走してしまことも。パグのような短頭犬種は、過度に興奮すると呼吸器のトラブルを起こしやすいので注意が必要です。健康のためにも、落ち着いて待つトレーニングや、オスワリやフセで落ち着かせるトレーニングをしておきましょう。
パグの飼い方のコツ 3 短頭種で興奮しやすいので熱中症に注意!
短頭種で体温調節が苦手なパグは冬でも熱中症になることも。興奮しやすい傾向もあり体温が上がりやすいため、熱中症対策を充分に行う必要があります。ハアハアと呼吸が激しくなり、ヨダレを大量に流す場合は熱中症の可能性があります。特に夏場は注意が必要です。エアコンでの温度管理や散歩時間を早朝や日暮れ後にしたり、外出時もアスファルトを避けるなど十分な対策が必要です。
パグの飼い方のコツ 4 ダイエットも兼ねて、室内でのコミュニケーションは十分に!
比較的運動量は少ないですが、遊ぶのが大好きなので、朝晩のお散歩の他にしっかりと室内でも遊んであげましょう。遊んでコミュニケーションをとることで、ストレス解消に繋がります。できれば1日に1回は外のお散歩にいきましょう。
運動と食事で太りやすい犬種ですので、体重管理をしっかり行いましょう。
パグの飼い方のコツ 5 しわの間に汚れがたまらないよう注意を!
短毛でもブラッシングは定期的に行ってあげましょう。においは少ない犬種ですが、顔や体のしわには汚れがたまりやすく、においや皮膚病の原因にもなりますので、こまめに犬用のボディシートなどでふき取ってあげましょう。
パグの飼い方のコツ 6 短頭種は飛行機にのれない?
パグを含めた短頭種を家族に迎えた際に知っておきたいことの一つとして、基本的に「各航空会社では短頭種の飛行機への搭乗を受け付けていない」ということがあります。もともと短頭種のマズルは短く、鼻腔狭窄である場合には、手術が必要になる子もいます。さらに興奮しやすく、すぐにパンティング(口呼吸)の回数が増え体温も上がりやすいため、普段と違う飛行機の中では体調に変調をきたす事が多く、実際に空輸中の死亡事故も起きています。そのため安全面から搭乗を受け付けていません。
もし、旅好きの方はそこを踏まえた上で家族に迎える前に検討が必要です。