【小型犬のお散歩】小型犬のお散歩、最適な時間や頻度は?散歩しすぎは良くないの?

【小型犬のお散歩】小型犬のお散歩、最適な時間や頻度は?散歩しすぎは良くないの?

今回は、最適なお散歩の距離や時間、回数、お散歩しすぎはよくないのか、お散歩しすぎのサイン、お散歩を嫌がる時の対策など、小型犬の散歩をする上で知っておきたいポイントをご紹介します。

小型犬に散歩は不要?「小型犬はお散歩いらない」は嘘!

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「小型犬に散歩はいらない」という言葉を耳にしたことがあると思います。しかし、小型犬にも適度な運動は必要です。室内の運動で適切な運動量をまかなえる小型犬もなかにはいますが、犬も人と同じで外の空気を吸ったり、色々なニオイを嗅いだり、景色を見ながらお散歩することで、リフレッシュになったりストレス解消になるため、お散歩には沢山のメリットがあります。

また、お散歩中に様々な人や動物、物と接することで社会性が育ち、人や他の犬と楽しくコミュニケーションを取ることができるようになります。毎日のお散歩を通して、飼い主さんとコミュニケーションをとることにより信頼関係を深めることもできます。

小型犬のお散歩はどのくらいすればいいの?小型犬のお散歩の距離や時間は?

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小型犬はお散歩の量はどれぐらい必要なのでしょうか?基本的に小型犬のお散歩の距離は、1回あたり1~2km、時間にすると20~60分の間が理想的といわれています。

ただ、同じ小型犬でも、その犬種がどんな用途で作られたかによって、必要な運動量は犬種ごとに違います。例えば、愛玩犬のチワワと、猟をするために作られたジャックラッセルでは同じ小型犬でも、活発さや運動量はかなり違いますよね?番犬、狩猟犬、牧羊犬など目的として改良された犬種は、愛玩犬として改良された犬よりもお散歩の時間を長めに取ることをオススメします。

主な小型犬種ごとの理想的なお散歩の時間については、チワワやシーズー、パピヨン、パグ、ペキニーズ、マルチーズなどの愛玩犬は30分以下(20〜30分)のお散歩で大丈夫です。

トイ・プードルやコーギー、ミニチュア・シュナウザー、ミニチュア・ピンシャー、ミニチュア・ダックス、テリア系など、牧羊犬や猟犬として改良された犬種は運動量も多く、動くのが大好きですので、お散歩も30分以上(40~60分)必要になります。

また、愛玩犬でもなく猟をするためにも作られていない、ポメラニアン、柴犬、フレンチブルドックなどは番犬として改良されているため、愛玩犬と猟犬の中間の30~40分のお散歩がオススメです。

小型犬のお散歩はどのくらいすればいいの?小型犬のお散歩の回数・頻度は?

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お散歩は可能なら毎日行ってあげましょう。1日2回に分けるといいですが、時間をつくるのが難しい場合や天候が悪い場合には1日1回にまとめても大丈夫です。

犬種だけではなく、犬の年齢や体調、持病や性格によっても適切なお散歩の量は変わってくるため、犬の様子をよく観察しながらお散歩の回数や距離を決めるようにしましょう。

小型犬、お散歩のしすぎ?小型犬は逆にお散歩しすぎもよくない?

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人でも長時間かけて長い距離を歩くと、足が痛くなったり、呼吸が荒くなったり、動悸がすることがありますよね?犬も人と同じで、お散歩しすぎるなどの過度な運動は体に負担をかける場合があるので注意が必要です。

小型犬は骨が細いため、長時間の散歩により骨や関節に負担がかかることがあります。特に、小型犬の中でも愛玩犬グループの犬種は、骨格構成上や筋肉の性質上、もともとハードな運動をするように作られてはいないため、より気をつけるようにしましょう。

また、小型犬は心臓病になりやすいため、長時間の散歩などといった過度な運動はひかえ、心臓に出来るだけ負担をかけないようにすることが大切です。

お散歩のしすぎかどうかどうやってわかる?小型犬のお散歩しすぎを見極めるサイン

以下のようなサインがみられたら、お散歩しすぎの可能性があります。無理に歩かせず抱っこしてあげて、家にすぐ帰るようにしましょう。

  • ハアハアと呼吸が速くなる
  • 首を伸ばして息をしている
  • 舌が青っぽくなる
  • 歩く速度が遅くなる
  • ふらついている
  • その場から動かなくなったり座り込む
  • 家の方向に行き(帰り)たがる

散歩をしすぎる(過度な運動をする)と体で消費される酸素の量が多くなるため、呼吸が速くなったり、息を吸おうと首を伸ばして呼吸する様子(人でいう息切れ)がみられることがあります。

そのような状態でさらに運動を続けると、血液中の酸素の濃度が下がり、チアノーゼといわれる舌が青っぽくなる症状が現れ始めるのです。

また、歩き過ぎて四肢に痛みを感じたり疲れると、その場に座り込んだり、動かなくなってしまい、家に帰りたいという行動をとるようになることもあります。

小型犬のお散歩拒否対策小型犬がお散歩を嫌がる時の対策

01抱っこをしてお散歩をする

お散歩を嫌がる時には抱っこをしてお散歩に連れて行ってあげましょう。外の空気を吸ったり、景色を見るだけでもストレス解消になります。お散歩の途中で時々下ろしてニオイを嗅がせるなどしてあげると、お散歩の練習にもなるのでオススメです。

また、抱っこしてのお散歩でも、お友達犬が出来ることがあります。お友達犬と会えたときに遊んでもらえると、その楽しい経験から進んでお散歩に行くようになるかもしれません。

02散歩中に遊びを取り入れる

運動は好きなのにお散歩が嫌いという場合には、お散歩中に「持って来い」遊びなど、好きな遊びを取り入れてみるのがオススメです。お散歩のときには、必ずおもちゃとフードを持っていき、犬にとって楽しい時間をつくってあげましょう。

03気温に合わせた対策をとる

犬がお散歩を嫌がる場合、気温が関係していることがあります。夏場になるとお散歩を嫌がったり、お散歩に行ってもすぐ帰りたがったりすることが多くなりますよね?

飼い主さんは涼しい時間帯にお散歩に連れて行っていると思いますが、小型犬は体高が低いためアスファルトとの距離が近く、アスファルトの熱により暑いと感じている場合があります。
ですので、夏のお散歩は、アスファルトの熱が冷めている、日が登る前と、日が沈んでから2時間後の2回行くようにしてみてください。

また、冬場お散歩を嫌がる場合には、洋服を着せたりなどの防寒対策をするのがオススメです。

04嫌がっている時には無理にお散歩をしない

犬がお散歩嫌いにならないよう、嫌がって動かない時には、リードを引っ張ったりせず、犬が自分で歩き出すまで待ちましょう。
もし、犬が歩かない場合は、無理はせず別の日にお散歩に行くようにしてください。

お散歩に行かなかった日には、室内でのボール遊びなど運動になる遊びをさせてあげるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?体の大小に関わらず犬にとってお散歩がとても大切なものです。ただの運動というだけでなく、ストレス発散や社会化の勉強、飼い主さんとの関係構築など、さまざまなメリットがあります。

小型犬も距離や気温などに気をつけながら、是非一緒にお散歩にでかけてみてくださいね。きっと愛犬だけでなく、飼い主さんのリフレッシュの時間にもなると思いますよ!

Supervisor

西岡 優子 にしおか ゆうこ

獣医師。北里大学獣医学科卒業後、香川県の動物病院に就職。結婚を機に、都内の獣医師専門書籍出版社にて勤務。現在は、パート獣医として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動。

西岡 優子
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