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ミニチュア・ピンシャーはどんな犬種? 上手な飼い方・遊び方・しつけ方について学ぼう

ミニチュア・ピンシャーはどんな犬種? 上手な飼い方・遊び方・しつけ方について学ぼう

小型犬の愛らしさとドーベルマンのような凛々しさを併せもつミニチュア・ピンシャーですが、ドーベルマンとは異なるルーツをもつ犬種です。短い被毛と引き締まった体でシャープな印象のミニチュア・ピンシャーは、どのような特徴をもっているのでしょうか。

01ミニチュア・ピンシャーの性格と相性の良い家族

Photo by @ryousuke1983

ピンシャーはドイツ語で「テリア」の意味で、そのルーツは猟犬です。ネズミなどの害虫駆除に使われていた犬種がルーツにあるので、ミニチュア・ピンシャーも警戒心が強く、小さいものを追いかけたり、キャンキャン吠えたてたりする習性が残っているといえます。

一緒に生活するうえでは、それなりに根気のいる犬種。神経質で怖がりな面がある一方で、気の強さももっているので、イヤなことがあると唸る、吠える、噛みつくといった行動に出てしまう子が多い印象です。きちっとメリハリをもって接し、セーブできる飼い主さんであれば、いい関係を築けるでしょう。

また、ミニチュア・ピンシャーは根が臆病な犬種なので、人やワンコ、環境に慣れるまでにも時間がかかります。根気強く接していくことで、徐々に打ち解けていくことを前提に迎えてあげましょう。

一度慣れれば甘えてくるタイプなのですが、飼い主さんのいうことを聞くかというと話は別で、トレーニングをするのは大変です。猟犬というルーツをもっているのですが、指示を出されても喜びを感じないタイプで、褒めたりおやつを使ったりしても、あまり響きません。とにかく何度も何度もチャレンジする必要があります。

小型犬ながら運動欲求は高く、走るのも速いので、一緒に外に出て遊ぶ時間をもてる飼い主さん、家庭との相性がいいでしょう。ジャンプ力もあり、岩場なども問題なく登れるので、ワンコと一緒にアウトドアレジャーを楽しみたい飼い主さんにもマッチします。

02ミニチュア・ピンシャーの上手な飼い方。
しつけ方で気をつけるべきこと

Photo by @minipin_june

家の中や近所の環境、一緒に住む人やワンコに慣れさせていくことが、最初のステップです。何よりも大切なのは、時間をかけること。家族がおやつをあげたり、一緒に散歩に行ったりする時間が増えていくにつれて、ミニチュア・ピンシャーも少しずつ打ち解けていくでしょう。

トレーニングに関しては、かなり難しい犬種といえます。指示を出されることを喜びと捉えないタイプなうえに、独立心が強いので、トレーニング性能は高くありません。トレーニングは根気強く繰り返し教えるだけでなく、メリハリをつけることも大切です。ミニチュア・ピンシャーは一度慣れると甘えてくる子が多いのですが、だからといって甘やかすのはNG。吠える、噛みつくなどの行動はダメだと、飼い主さんが毅然な態度でビシッと接していかないと伝わりません。

恐がりで甘えてくる子だからといって、ほかのワンコに対して唸ったり吠えたりした際に、抱っこしたり「怖くない?」とかばったりしてしまうと、強気になりやすく、かえって唸る、吠えるといった行動が強く出てしまいます。苦手なことがある場合は、無理のない程度にチャレンジを積み重ね、克服させることで、唸る、吠える、噛みつくといった行動が減っていくでしょう。

吠えたり噛みついたりしないように、子犬のうちから社会化トレーニングも行いたいところです。一緒におでかけして、家族以外の人やワンコを見せる、車や電車の音を聞かせるといったことを繰り返していくと、警戒心を解くことができます。おでかけ好きな飼い主さんだと、ワンコと一緒にでかけるのも苦にならないでしょう。

健康管理も大切です。ミニチュア・ピンシャーは食べるのが好きな子が多いので、ついついごはんやおかしを与えすぎてしまい、太ってしまうことがあります。寒さに弱いため、冬場は外に出たがらず、運動不足になりがちなので要注意。肥満は体に負担がかかりやすくなってしまうので、きちんと管理してあげましょう。

03ミニチュア・ピンシャーが好きな遊び方・おすすめのコミュニケーション

Photo by @ryousuke1983

小型犬ですが、運動欲求は強いので、日々の散歩や運動は欠かせません。運動欲求が満たせないとストレスを溜めてしまい、より一層警戒心が強くなり、吠える、噛みつくといった行動も出やすくなるでしょう。ジャンプ力があるので、テーブルのうえのものを食べてしまうということもあるかもしれません。

運動能力が高く、健康な子が多いので、外に出て遊ぶのがオススメです。おもちゃで遊ぶよりも、広場を走り回ったり、段差を上り下りしたりすることを好む子が多い印象です。アウトドアレジャーにも向いている犬種で、ちょっとした岩場であれば問題なく登れます。

ただし、寒さに弱いので、冬場のアウトドアレジャーはあまり向いていません。寒いと外に出るのを嫌がるので、その場合は家の中でまったり過ごすのもいいでしょう。おもちゃを投げて取りに行かせたり、隠したおもちゃを探させたりと、猟犬としての本能を引き出すような遊びに熱中することもあります。硬いおもちゃを噛んで遊ぶのも、比較的好きな子が多いです。

04ミニチュア・ピンシャー Q&A

Photo by @okinawan_dog

Q.「ミニチュア・ピンシャー」と「ドーベルマン」ってどう違うの?

そもそものルーツが違います。実はミニチュア・ピンシャーのほうが歴史が長く、19世紀頃に猟犬として改良された犬種です。一方、ドーベルマンは第二次世界大戦の頃に、軍用犬として生まれたといわれています。

ドーベルマンは軍用犬ということもあり、トレーニング性能が高い犬種ですが、ミニチュア・ピンシャーはここまで解説してきた通り、トレーニング性能が高いとはいえません。気質も異なり、悠然としたドーベルマンと比べて、ミニチュア・ピンシャーは警戒心が強く、キャンキャン吠えやすい傾向があります。

ドーベルマンに憧れて、姿かたちが似ている小型犬のミニチュア・ピンシャーを迎えると、想像との違いに驚いてしまうかもしれません。全く異なる犬種として、それぞれの気質や特徴を理解したうえで検討しましょう。

Q.ミニチュア・ピンシャーのしっぽを切るのはなぜ?

もともとは猟犬として森を駆け回っていた犬種なので、しっぽが邪魔にならないように切っていたのが始まりだといわれています。そのほかにも、見た目にこだわって切った、お手入れをラクにするために切ったという説もあるようです。

最近、特に欧米では動物愛護の観点から、断尾しない流れになってきています。

Q.ミニチュア・ピンシャーとは信頼関係を築きにくい?

ここでいう信頼関係が、トレーニングを行ううえでの関係だとすると、築くのは難しいといえるでしょう。

ミニチュア・ピンシャーは、飼い主さんに自ら甘える傾向がありますが、甘えてくるからといって、いうことを聞くわけではありません。例えば、ひざの上に乗ってきてのんびりしていたとしても、その状態で耳掃除をしようとすると噛みついてくるということがあります。おやつなどを使っても、いうことを聞かない子が多いのです。

なぜそうなってしまうかというと、ミニチュア・ピンシャーの中の上下関係では、自分のほうが飼い主さんより立場が上だから。飼い主さんはごはんをくれて抱っこもしてくれるから甘えるけれど、自分のほうが偉いのでいうことは聞かないという状態になりやすい犬種といえます。

重要なのは、ワンコを迎えた時点から飼い主さんがメリハリをもって、ダメな時には「ダメ」とビシッと伝えることです。甘やかさずに毅然とした態度で接することで、ミニチュア・ピンシャーも関係性を理解し、徐々に信頼関係を築いていけるでしょう。

Q.ミニチュア・ピンシャーは抜け毛が多い?

短くて硬い毛がよく抜けるので、日々の手入れや掃除は大切です。ブラッシングする際は、ラバーブラシで皮膚のマッサージもしてあげるといいでしょう。短毛なので、ブラッシング自体はそこまで大変ではありません。

定期的にトリミングサロンでシャンプーしてもらうのがベストですが、家で蒸しタオルで拭いてあげるだけでも清潔さを保てます。お手入れ自体はラクでしょう。

ただ、触れられることを嫌がり、唸ったり噛みついたりすることがあるので、お手入れにも慣れさせることが重要です。

Q.ミニチュア・ピンシャーは服を着せると嫌がる?

服を嫌がる子は、あまり見たことがありません。特に冬場は防寒になるので、たとえ初めて服を着る時に嫌がったとしても、着ているうちにあたたかさに気付き、2回目以降は嫌がらないケースが多いようです。散歩の前に着せるという習慣ができると、ワンコも慣れていくでしょう。

Advisor

DOG WORKS ZERO代表
西岡 裕記さん

ドッグトレーナー。高校卒業後、地元の三重県から上京し、青山ケンネルカレッジで動物について学ぶ。警察犬訓練所やトリマー、ショップの店舗管理などを経験し、フリーのドッグトレーナーとして独立。“ゆる~く楽しくHAPPYに!”をモットーに、ワンコのトレーニング法を伝えている。

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