スキッパーキの基本データ
原産国 | ベルギー |
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サイズ | 小型犬 |
犬種グループ | 牧畜犬・牧羊犬 |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 初級 |
運動量 | 中程度 |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 週1回程 |
お散歩 | 1日2回×30分 |
飼育費用 | 月1万円以内(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 甲状腺機能低下症、膝蓋骨脱臼、レッグペルテス病 |
スキッパーキの歴史
ベルギーのフランドル地方にいた、ルーナベルーナという黒く小さな牧羊犬が祖先とされています。スキッパーキはフランドル地方の方言で“小さな羊飼い”という意味を持っており、そのままこの名が付けられました。
その小さな体と活発さを活かし、主にモグラやネズミ狩りで活躍していました。1882年頃にショーに出始め、それがベルギー王室などの上級階級の目に止まり、愛されたことがきっかけで各国から人気になりました。
スキッパーキの性格と特徴・飼いやすさ
好奇心旺盛で、人懐っこい性格をしています。家族には愛情深く接しますが、その反面独立心や警戒心が強く、その警戒心の強さから攻撃的になってしまう場面や、無駄吠えがあるため、コントロールできるようにしつけをしっかり行う必要があります。
また個体差が大きいと言われていることもあり、中には非常に温厚な性格の子もいるそうです。また非常に活発で、遊び好きのため毎日の散歩やボールやロープでのおもちゃ遊びに付き合ってあげましょう。被毛はダブルコートの構造で、抜け毛が多いため日頃のお手入れも欠かさず行いましょう。
スキッパーキの被毛と種類
柔らかくふわふわの被毛はダブルコートであり、首周りの飾り毛は特に長いです。まれに血統書付きのクリームやゴールドの個体も存在していますが、標準犬種として認められているカラーはブラックのみです。
- ブラック
- オールブラックのカラーです。スキッパーキと言えば子熊のようなこのカラーです。
スキッパーキの大きさ・体高・体重
バランスが取れたボディをしています。小型だが体つきがしっかりしており丈夫で、その見た目は子熊を連想させます。
スキッパーキの体重 | スキッパーキの体高 |
---|---|
3〜9kg | 22〜33cm |
スキッパーキの平均寿命と人間年齢
スキッパーキの平均寿命は13〜15歳で人間に換算すると72歳前後です。小型犬では平均的な寿命と言えます。寿命は食事管理、適度な運動、ストレスを極力与えないことで変化すると言われています。病気の早期発見なども長寿につながるため、日頃からよく様子を観察し異変を感じた際はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
こちらの表は、
- 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
- 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」
の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
スキッパーキのかかりやすい病気
スキッパーキのかかりやすい病気 1 甲状腺機能低下症
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが減少し、さまざまな症状を引き起こす病気です。症状は多岐に渡り、元気消失・肥満・動くのを嫌がるなどの全身症状、脱毛・皮膚の黒ずみ・皮膚が脂っこくなるなどの皮膚症状、ふらつき・発作・顔面の麻痺などの神経症状などさまざまな症状が見られます。
予防法はなく、定期的な診察や血液検査などを行い早期発見、早期治療が大切になります。少しでも気になることがあれば動物病院に相談してみましょう。
スキッパーキのかかりやすい病気 2 膝蓋骨脱臼
通称パテラとも呼ばれる、膝がお皿から外れてしまう病気です。小型犬での発症が多く、遺伝などの先天性と事故などの後天性があります。症状によってグレード1〜4まで分けられており、グレードによって治療法は変わります。
軽度であれば内科的治療で治る場合がありますが、重度であれば常に外れた状態で痛みも伴うため手術を行うこともあります。触ると痛がったり、片足だけ上げていたりなどの様子が見られた際は動物病院で診てもらいましょう。
スキッパーキのかかりやすい病気 3 レッグペルテス病
なんらかの異常で血液の供給が減少し、その影響で大腿骨の骨盤につながっている部分が、壊死してしまう病気です。生後3ヶ月〜1歳までの小型犬の発症率が高く、大型犬での発症は稀です。主に後肢に症状が現れ、脚をかばう、脚を痛がるなどの異変が見られるようになります。
軽度の場合は鎮痛薬などで様子見することがありますが、進行性の病気のため最終的には手術での治療を行うことが多いです。異変が見られた場合は動物病院で検査してもらいましょう。
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点 1 子犬の社会化期は生後1〜3ヶ月
生後1〜3ヶ月は子犬の社会化期と呼ばれ、社交性を身につける最適な期間と言われています。成犬になった際の性格はこの期間にどう生活するかで変わります。そのためさまざまな物や人、場所に連れて行き慣れさせましょう。
例えばドックランに連れていき、他の犬と触れ合わせたり、他の犬の飼い主さんに触ってもらうなどの交流をしてみると良いでしょう。犬同士の挨拶や礼儀など犬同士で勉強します。そういった面でも他の犬と触れ合わせるのは非常に大事になります。
逆にこの期間に怖い思いをすると、トラウマとして残りやすいです。そのため犬に噛まれたり、人に叩かれたりなどのトラブルはできるだけ避けましょう。決して目を離さず、危ないかも、怖がっているかもと思ったらすぐに抱っこしてあげれるようにしましょう。
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点 2 無駄吠えが多いかも
警戒心が強いことから、無駄吠えが多い犬種と言われています。賃貸などでは騒音トラブルが起こりやすいため無駄吠えをさせない、吠えてしまっても飼い主がコントールできるようにしましょう。無駄吠えのしつけを子犬の頃から行っておくと、しつけが入りやすくおすすめです。
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点 3 散歩だけでなくおもちゃでの遊びも
小型犬ではありますが非常に活発で遊び好きです。散歩以外にも、ボールやおもちゃなどを使いたくさん遊んであげましょう。好奇心旺盛なため、ゲーム性のある遊びもいい刺激になり、満足度が高いでしょう。
ロープでの引っ張り合いの遊びはどの犬も大好きな遊びですが、必ず飼い主の指示で離させてからロープ遊びを終わらせるようにしましょう。飼い主が先に離してしまって終わると、自分の思い通りになる、自分の方が上だと思ってしまうため、遊び方にも注意が必要でしょう。
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点 4 定期的な被毛のお手入れ
ダブルコートで、被毛が密集しているため抜け毛が多く日頃のお手入れは欠かせません。そのため最低でも週に1回はブラッシングを行いましょう。抜け毛を放置しておくと毛玉や皮膚病の原因にもなるため注意が必要です。
また月に1回、シャンプーを行うと皮膚が清潔に保たれ、皮膚病や臭いの予防になるためブラッシングとシャンプーを定期的に行い、美しい被毛を保ちましょう。
スキッパーキの飼い方・飼う際の注意点 5 暑さには弱い
ダブルコートで厚い被毛の覆われているため、夏の暑さには弱いです。そのため熱中症には特に注意し、夏場は早朝や夕方などの涼しい時間帯に散歩を行いましょう。
夏場のアスファルトは60度以上になることがあります。その上を歩いてしまうと、肉球を火傷してしまうため、地面を触って確認してあげると安心でしょう。また車を使用する際も、必ず車内をクーラーで涼しくしてから乗せてあげるようにしましょう。
スキッパーキをお迎えする方法
ブリーダーさんからお迎えする
スキッパーキ専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。
また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。
保護犬のスキッパーキを探して里親になる
動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているスキッパーキを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。
スキッパーキの値段・価格の相場
スキッパーキの子犬の値段相場は約25~45万円です。血統や容姿などでより高額になるケースがあります。
まとめ
子熊のような可愛らしい見た目で、元気いっぱいのスキッパーキ。一緒にいるだけで元気をもらえるようなパワフルな犬種のため、迎えた際は良きパートナーになってくれるでしょう。