ラフコリーの性格や寿命、値段から飼い方|ラフコリー図鑑

ラフコリーの性格や寿命、値段から飼い方|ラフコリー図鑑

ラフコリーの基本データ

Photo by @darman1203
原産国 イギリス
サイズ 大型犬
犬種グループ 牧畜犬・牧羊犬
飼いやすさ・しつけのしやすさ 中級
運動量
トリミング 必要
ブラッシング 週2〜3回程
お散歩 1日2回×1時間
飼育費用 月2〜4万円(医療費別途)
かかりやすい病気・怪我 股関節形成不全、コリー眼異常、胃腸炎

ラフコリーの歴史

古い歴史を持つ犬種で16世紀頃から牧羊犬などで活躍していました。しかしその活躍していた頃から19世紀にわたるまでの正式の記録は残されておらず明確なことはわかっていません。19世紀後半にヴィクトリア女王が飼育され溺愛されたことから注目を集めましたが、その時飼われいたのはラフコリーではなく、スムースコリーだったとの説もあります。その後人気のアニメ“名犬ラッシー”に登場し、世界中で人気になりました。

ラフコリーの性格と特徴・飼いやすさ

Photo by @sakura.kame57

非常に社交的で穏やかなため子供にも優しく接します。頭も賢く物覚えも早いため、しつけにはそれほど苦労しないでしょう。周りへの洞察力が高く、飼い主の変化もいち早く察します。

そのため怒られたり、飼い主から冷たい態度を取られると体調不良になってしまうことも。叱った後のアフターフォローまでしっかりしてあげると良いでしょう。

体は大きいですが、その性格や賢さから初心者の方でも飼いやすい犬種と言えます。ふわふわな被毛は日頃からのお手入れが必須です。特に換毛期は毎日ブラッシングしてあげる必要があるでしょう。

ラフコリーの被毛と種類

ダブルコートの長い被毛でお手入れは欠かせません。特に首回りの被毛が他より長くなります。ラフコリーの短毛タイプがスムースコリーになります。昔は姿が似ていることから同犬種と考えられていたましたが、近年では全く違う犬種とされています。

セーブル&ホワイト
茶と白のカラーで一番ポピュラーで人気なカラーです。
トライカラー
茶と白と黒のカラーでセーブル&ホワイトに続き、よく見かけるカラーです。
ブルーマール
大理石のような斑模様のカラーです。レアカラーと呼ばれており、ラフコリーの中では珍しいカラーです。

ラフコリーの大きさ・体高・体重

気品や威厳があり、シュッとした顔立ちは美しさを表しています。完璧なバランスのプロポーションを持っています。

性別 ラフコリーの体重 ラフコリーの体高
オス 22〜30kg 61cm
メス 22〜30kg 56cm

ラフコリーの平均寿命と人間年齢

ラフコリーの平均寿命は14〜16歳で人間に換算すると100歳以上になります。大型犬では長寿と言えるでしょう。寿命は食事管理や適度な運動、ストレスを極力与えないようにすることで変化すると言われています。病気の早期発見も長寿につながるため日頃からよく様子を観察し、異変にすぐ気づけるようにしておきましょう。

人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。

犬の年齢 人間に換算した年齢 成長ステージ
3か月 4歳 子犬
6か月 7歳半
9か月 11歳
1歳 15歳
1歳半 19歳半
2歳 23歳 成犬
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳 シニア犬
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳 高齢犬
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

こちらの表は、

  • 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
  • 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」

の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。

ラフコリーのかかりやすい病気

ラフコリーのかかりやすい病気 1 股関節形成不全

股関節がうまく噛み合わないことで関節に炎症を起こす病気です。大型犬に多くみられ、そのほとんどが生後1歳未満に発症します。遺伝や肥満、激しい運動が原因とされ、継続的な治療が必要になります。内科的、外科的治療が行われ、症状の進行により治療法が変わります。

びっこをひく、腰を左右に振って歩く、座り方がおかしいなどの異変を感じた場合は動物病院で診てもらいましょう。成長期にはレントゲン撮影や、定期的な検査などを行い早期発見につなげましょう。

ラフコリーのかかりやすい病気 2 コリー眼異常

コリー特性の遺伝性の眼疾患で、コリーアイとも呼ばれています。眼球の中にある網膜や脈絡膜、強膜に異常が見られる病気で、コリー、ボーダーコリー、シェルティなどが発症しやすい犬種とされています。

眼球内のあらゆるところに異常が出るため、さまざまな症状が現れます。発症しているのかわからないような軽度なものから、失明に至る重度なものまで発症度合いはさまざまです。発症されやすいとされている犬種の子は特に注意し、生後5〜8週の間に眼科専門医による検査が推奨されています。

ラフコリーのかかりやすい病気 3 胃腸炎

コリーは消化器の弱い子が多く、お腹を壊してしまうことが多いです。特にストレスを感じた場合などに下痢などを起こすことが多く、繊細かつデリケートな性格からと言われています。下痢が続くと脱水症状になり危険ですので必ず動物病院へ行きましょう。

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点

Photo by @naocruise_1231

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点 1 生後1〜3ヶ月は子犬の社会化期

子犬の社交性を身につけるためには生後1〜3ヶ月が最適とされており、非常に大切な期間になります。この社会化期にさまざまな物や人、場所などに慣らしておきましょう。

この期間の過ごし方で成犬になった際の順応力が全く変わってくるでしょう。散歩を積極的に行くのはもちろん、ドッグランなどにも連れていき、他の犬と触れ合わせましょう。その際他の犬の飼い主などにも触ってもらうとなお良いです。

またしつけもこの期間に行いましょう。飼い主との上下関係をはっきりさせることで良好な信頼関係が築けるため、しつけ中は毅然とした態度で接することをおすすめします。

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点 2 メンタルは意外と繊細

メンタルが弱い部分があるため、体罰などは絶対にしないようにしてください。大きな声で怒鳴るなどもNGです。ダメな時に使うコマンドを決め、いたずらやNGな行動をした際にはそのコマンドで叱りましょう。

よく名前を呼んだり、毎回違う言葉で叱っている飼い主がいますが、犬が混乱してしまいます。名前を呼ばれると叱られるという認識になってしまったり、コマンドがコロコロ変わり何を言われているのかわかっておらずまた繰り返してしまうということになるため叱る時は名前で叱らず、コマンドを決めると良いでしょう。

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点 3 運動量は多い

元々牧羊犬として活躍していたこともあり、運動量は非常に多いです。毎日1日2回、1回1時間程度の散歩を行うことが理想的です。散歩の他にもドッグランや庭などで全力で走らせてあげる時間を作ってあげましょう。またアジリティは運動にもなり、良いコミュニケーションにもなるためおすすめです。

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点 4 定期的に被毛のお手入れが必要

ラフコリーはもふもふでボリューミーな被毛を持っており、日々のお手入れが欠かせません。ダブルコートなため抜け毛は多く、特に換毛期は毎日のブラッシングが必要でしょう。

また月1回程度のシャンプーを行うと清潔に保たれ、皮膚病や臭いの予防になります。しかし乾かすのは非常に大変です。しっかり乾いていないと、逆に皮膚病になってしまうこともあるため自宅でのシャンプーが難しく、自信がない場合はトリミングサロンに連れて行きプロに任せると良いでしょう。

ラフコリーの飼い方・飼う際の注意点 5 広い飼育スペースを確保

大型犬かつ活発なため、飼育する際は広いスペースを確保してあげましょう。生活スペースが狭いとストレスが溜まる原因になり、体調にも悪く、問題行動につながってしまいます。また賃貸などは騒音トラブルもあるため、大型犬の飼育には庭がある一軒家が理想的でしょう。

また昔は大型犬だから屋外で飼育するというご家庭が多かったですが現在では違います。大型犬でも屋内飼育を推奨しています。温度管理ができないことや、いたずらや連れ去りなどの問題が増えているからでしょう。体の大きさに関係なく、屋内飼育をしてあげてください。

Photo by @gabu_poco

ラフコリーをお迎えする方法

ブリーダーさんからお迎えする

ラフコリー専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。

また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。

保護犬のラフコリーを探して里親になる

動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているラフコリーを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。

ラフコリーの値段・価格の相場

ラフコリーの子犬の値段相場は約25~30万円前後です。血統などでより高額になるケースもあります。

まとめ

非常に温厚で落ち着きのあるラフコリー。子供にも優しいため、よき遊び相手になってくれるでしょう。衝動飼いはせず、家族に迎える際は広い飼育スペースを用意し、金銭的にも余裕を持ってからにしましょう。

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