スコティッシュテリアの基本データ
原産国 | イギリス |
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サイズ | 小型犬 |
犬種グループ | 小獣猟犬 |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 中級 |
運動量 | 中程度 |
トリミング | 必要 |
ブラッシング | 週1回程 |
お散歩 | 1日2回×30分 |
飼育費用 | 月1万円以内(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 悪性腫瘍、皮膚炎、フォンビルブランド病 |
スコティッシュテリアの歴史
スコティッシュテリアの歴史にはさまざまな説がありますが、スコットランドの土着の古い犬が祖先とされています。猟犬として活躍しており、地中に潜りアナグマやカワウソなどを狩っていました。第二次世界大戦後にアメリカのルーズベルト大統領が愛犬として飼育したことがきっかけで一躍人気にもなりました。
スコティッシュテリアの性格と特徴・飼いやすさ
飼い主や家族には従順で愛情深く接しますが、プライドが高いため子供や他人に対して、攻撃的に出てしまう一面もあります。また頑固で独立心も強いため、忍耐強くしつける必要があります。しつけをする際は毅然とした態度で接し、上下関係をはっきりさせることで飼い主への忠誠心も強まり、良好な信頼関係が築けるでしょう。
また小型犬ではありますが、運動量が多いため毎日の散歩は欠かさず行ってください。運動不足になるとストレスがかかってしまい問題行動につながります。散歩などの日々の運動に加え、庭やドックランなどで思いっきり走らせてあげることも大切です。
スコティッシュテリアの被毛と種類
ダブルコートのため、抜け毛が多くこまめなブラッシングが必要です。胸下、お腹、お尻周りはスカートと呼ばれる長い被毛を持っています。
ブラック
黒色の毛色です。一番ポピュラーな毛色です。
ウィートン
小麦色の毛色です。中には白に近い毛色の子もいます。
ブリンドル
ブラックとウィートンが混じった毛色です。あまり見かけない珍しい毛色です。
スコティッシュテリアの大きさ・体高・体重
小さい体ですが、力強く、活動的です。頭が体の割に長い印象があります。短脚でがっちりした体格をしています。
スコティッシュテリアの体重 | スコティッシュテリアの体高 |
---|---|
8.6〜10.4kg | 25.4〜28cm |
スコティッシュテリアの平均寿命と人間年齢
スコティッシュテリアの平均寿命は12〜15歳で人間に換算すると70歳前後になります。スコティッシュテリアは悪性腫瘍が発症しやすい犬種です。そのため定期的な健康診断を行い病気の早期発見につなげることが長寿にもつながるでしょう。またストレスを極力与えないことも体の負担軽減にもなるため大切です。
人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
こちらの表は、
- 小型犬・中型犬「24+(犬の年齢-2)×4=人間に相当する年齢」
- 大型犬「12+(大型犬の年齢-1)×7=人間に相当する年齢」
の方式に基づいて計算しています。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
スコティッシュテリアのかかりやすい病気
スコティッシュテリアのかかりやすい病気 1 悪性腫瘍
スコティッシュテリアは悪性腫瘍の発症率が高く、特に悪性リンパ種、膀胱の移行上皮癌、肥満細胞腫などに注意が必要です。早期発見につなげるため、家でのボディチェックや定期的な健康診断などを行いましょう。
近年犬の癌での死亡率はトップになっており、非常に怖い病気です。発症したとしても早期治療につなげれるよう日頃からよく観察し、異変にすぐ気づけるようにしておきましょう。
スコティッシュテリアのかかりやすい病気 2 皮膚病
皮膚疾患を発症しやすく、中でも脂漏症の発症率が高いです。バリア機能が低下することで乾燥しすぎてしまったり、逆に脂っぽくなってしまうことで他の皮膚病を併発することも多いです。痒がる、皮膚が赤い、皮膚がべたついている、体臭がきつくなったなどの異変を感じたら動物病院で診てもらいましょう。
スコティッシュテリアのかかりやすい病気 3 フォンビルブランド病
別名偽血友病とも呼ばれ、出血が止まらなくなる病気です。症状によってタイプ1〜タイプ3に分けられますがどれも止血異常、出血傾向が見られます。どれも根本的な治療はなく、対症療法になります。
手術時に気づかれることが多いですが、子犬の歯の抜け替わり時などにも出血過多になっていないかなどのチェックをしておきましょう。
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点 1 しつけには忍耐が必要
頑固で独立心が強いため、しつけには忍耐が必要です。しつけの際には、毅然とした態度で接し飼い主としての威厳を見せましょう。しつけがうまくいかない時は、おやつやおもちゃなどを使い行うのも一つの手です。食べ物やおもちゃに執着がある子には効果的でしょう。
しつけ中に指示に従わないからと途中でやめてしまうのはNGです。なるべくしつけは短期集中で行い、必ず指示に従わせて終わるようにしましょう。
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点 2 子犬の社会化期を大切に
生後1〜3ヶ月を社会化期といい、とても大切な期間になります。この期間にさまざまな物や人、場所に慣れさせておきましょう。
成犬になった際の順応さは、この社会化期をどう過ごすかによって変わると言われています。プライドが高く子供や犬などに攻撃的に出てしまう面もあるとされているため、社会化期に子供や他の犬との交流を行い慣らしておくと、そういったトラブルの予防にもなるでしょう。
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点 3 活発なため運動は欠かさずに
小型犬ではありますが、非常に活発で運動量も多いです。そのため毎日の散歩は欠かせません。1日2回30分〜1時間程度の散歩を行うのが理想です。その他にもドックランでのボール遊びや、アジリティなども取り入れて全力で遊べる時間も作ってあげるとなお良いです。
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点 4 定期的な被毛のお手入れ
ダブルコートなため抜け毛が多く日頃のお手入れが必要です。最低でも週に1回はブラッシングを行い毛玉などができないよう心がけましょう。抜け毛や毛玉を放置しておくと皮膚病の原因にもなってしまうため、定期的なブラッシングと月1回程のシャンプーを行い皮膚を清潔に保ちましょう。
また口周りなどは食べ物やよだれで汚れてしまうため、濡れタオルなどでこまめに拭いてあげると良いでしょう。
スコティッシュテリアの飼い方・飼う際の注意点 5 かかやすい病気には注意を
スコティッシュテリアは発症しやすい病気が多く、犬の死亡率が高い悪性腫瘍もその中の一つです。定期的な健康診断を行い、発症したとしても早期発見、早期治療につなげることで予後が大きく変わります。家でも日頃から体を触り、しこりができていないか、皮膚の状態は正常かなどをチェックしておきましょう。異変にすぐ気付けるように日頃からの観察も大切になります。少しでも異変を感じた際は動物病院で診てもらいましょう。
スコティッシュテリアをお迎えする方法
ブリーダーさんからお迎えする
スコティッシュテリア専門の優良ブリーダーをネットなどで検索してみましょう。ブリーダーから子犬をお迎えする場合は両親が明らかなので、毛色や体格、性格などがわかるメリットがあります。
また、お迎え後もブリーダーさんに困った時に相談ができたり、兄弟犬の輪が広がったりとサポートしてもらえる繋がりがもてるのも心強いポイントです。
保護犬のスコティッシュテリアを探して里親になる
動物保護施設や動物愛護ボランティア団体などでは、繁殖犬を卒業して保護された子や、飼い主の事情で手放されて保護されているスコティッシュテリアを見つけられるかもしれません。事前にサイトやSNSなどで探してみてくださいね。
スコティッシュテリアの値段・価格の相場
スコティッシュテリアの子犬の値段相場は約15〜25万円前後です。血統などでより高額になることもあります。
まとめ
小さくてパワフルな小型犬なので子供がいるご家庭などには良き遊び相手にもなります。少し気難しい所もあるため、小さい時からいろいろな物に慣らし順応できるようにしておくと良いでしょう。