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犬は栗を食べても大丈夫!正しい与え方と注意点【獣医師監修】

犬は栗を食べても大丈夫!正しい与え方と注意点【獣医師監修】

本記事は獣医師やペット栄養管理士が執筆・監修を行っております。

犬は栗を食べても大丈夫です。

今回は犬へ栗を与える場合の注意点や与える量、そして犬の栗アレルギーなどについて解説しますので、是非参考にしてくださいね。

ANSWER

栗は犬に食べさせても大丈夫です。

栗は愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。

栗には、犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。柔らかく茹で、鬼皮・渋皮をしっかり取り除いたものを小さく刻んで与えましょう。

Photo by @hiiisaaa987

加熱していない状態の栗はとても硬く消化しにくいので、必ず柔らかくなるまで煮たものを細かく切って与えるようにしてください。また、渋皮の部分はとても苦く、タンニンという成分も含まれていますので、犬への与えやすさや消化の面から渋皮は取り除いてあげるのがよいでしょう。

栗に限らずですが、もちろん与えすぎは禁物です。愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。また、栗の加工品については注意が必要です。原材料が栗のみの場合は与えてもOKですが、人間用に味付けされた缶詰や甘露煮などは与えないようにしましょう。記載されている原材料をよく確認し愛犬に与えてよいものか飼い主さんがしっかりと判断することが大切です。

栗の主な成分や栄養素

食物繊維

食物繊維は、腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。

ビタミンC

粘膜の強化、体内組織の修復、ストレスの軽減、免疫力のアップ、コラーゲン生成の補助など多くの機能や効果があります。ただし大量に摂取することで軟便や下痢の原因になることがあるので、注意しましょう。

炭水化物

主要成分である炭水化物(デンプン)は、犬が生きていくうえで必要なエネルギー源になります。

犬に栗を与える際の注意点
栗のおすすめの与え方

Photo by @megu_roi

渋皮も取り除いて実の部分のみを適量与える

外側の固い「鬼皮」を剥いてから与えるのはもちろんですが、実の表面に付いている内側の柔らかい皮である「渋皮」も取り除いてから与えるようにしましょう。犬は渋皮をうまく噛み砕けないため、消化不良を起こす可能性があるからです。

また、栗は糖分を多く含むため、栗をおやつとして与える場合は、以下の量を目安にして与えてください。

小型犬の場合 13~25g(大0.5個~大1個)
中型犬の場合 29~58g(大1.3個~大2.5個)
大型犬の場合 72~143g(大3個~大7個)

必ず加熱し小さくカットしてから与える

愛犬に栗を生のままで与えることはないと思いますが、生栗は固く、熱を通さないデンプンは消化しにくいため、必ず茹でるや蒸すなど加熱してから与えてください。

また、超小型犬や小型犬は栗を1個そのまま丸呑みすると、喉に詰まらせてしまう可能性もあります。
そのため、与える際には必ず小さく切るか、細かく刻んであげるようにしましょう。

人間用の加工品は与えない

栗きんとんなど人間用の栗の加工品には糖分や添加物が沢山加えられています。
ですので、人間用に加工された栗は与えないようにしましょう。

様子を見ながら、少量ずつ与える

栗に対するアレルギーを持っている犬もなかにはいます。ですので、初めて栗を与えるときは、アレルギー反応がないか確認しながら、少しずつ与えましょう。

万が一、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診してください。

こんな時は⽝に⾷べさせないこと

栗は糖分を多く含むため、糖尿病や肥満傾向の犬に与えるのは控えてください。

まとめ

Photo by @_kuma.com_

犬に栗を与える際は鬼皮・渋皮をしっかり取り除き、与える量に注意しながらあげましょう。

栗は果物か野菜かどちらかわかりにくいですが、実は栗は「果樹」の仲間です。あの黄色い身の部分は栗の種子なのです。そんな栗には、犬が中毒を起こすような成分は含まれていないため、与えても基本的には問題ありません。

栗を犬に与える際には、柔らかく茹で、鬼皮・渋皮をしっかり取り除いたものを小さく刻んで与えましょう。また、高カロリーなので与えすぎに注意が必要です。1日の総カロリー10%ほどの量を与えるようにしましょう。

Supervisor

西岡 優子 にしおか ゆうこ

獣医師。北里大学獣医学科卒業後、香川県の動物病院に就職。結婚を機に、都内の獣医師専門書籍出版社にて勤務。現在は、パート獣医として働く傍ら、犬・猫・小動物系のライターとして活動。ペット栄養管理士としても活躍中。

西岡 優子
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