この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。
明るく陽気でどんな環境にも順応性が高く、抜け毛も少ないため、カフェや旅行にも連れて行きやすいマルチーズ。見た目の可愛さの通り、とても甘えん坊でスキンシップや飼い主さんと遊ぶのを好みます。
頭の先から足の先まで白い絹のようなシングルコートの毛で覆われています。被毛は伸びるので、毎日のブラッシングはもちろん、毎月のトリミングが必要な犬種です。また、白いため涙やけが目立つため、目の周りやマズル周りはこまめなケアが必要不可欠です。

そんなマルチーズは、トイプードルやビションフリーゼのようにもこもこふわふわの毛質ではありませんが、カットで大きく見た目を変えることのできるトリミング向きの犬種です。一体どんなカットが人気なの?どんな種類のカット方法があるの?といったカットスタイルが気になっている飼い主さんや、うちの子はマルチーズとのミックス犬なのでトリミングの参考にしたい!という飼い主さんに、今回は人気なカット方法をわかりやすく写真と一緒にご紹介します。ぜひお気に入りのカットスタイルを見つけてくださいね!
トリミングサロンでは理想カットの写真を見せよう!

「いつもより少し短くカットしてください」そう言ってサロンに預け、数時間後ウキウキでお迎えに。いざ愛犬と対面したらびっくり、想像以上に愛犬がツルツルに短くカットされていてショック!そんな経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
それもそのはず。「少し短く」といってもバリカンで丸刈りにするのか、ハサミでいつもより1mm短く仕上げるのか、どの部分をどれくらい短くカットするのかは人によって思い描くスタイルが違うのです。
そんな失敗を防ぐために大切なのが理想のカットスタイルの写真です。もちろんワンコによって毛量や毛質、毛の流れなどが異なるので、写真を見せても他のワンコと全く同じカットにすることは不可能です。ですが写真を見せてトリミングをお願いすることで、言葉で説明するよりも理想に近い形に仕上がるといえるでしょう。
また、逆に「このカットだけはやめて欲しい!」とトリマーさんに伝えるのも一つの手です。尻尾のボリュームだけはこだわりたい!だったり、お耳のカットスタイルだけはこだわりたい!など、こだわりたい部分が具体的に決まっている場合には、理想のカットスタイルだけでなくこれだけはやめて欲しいというカットスタイルも事前に見せておきましょう。そうすることで認識の差異が少なく、好みのスタイルに仕上がることが多くなるでしょう。
マルチーズのカット集お耳短め・長めカット

お耳の毛を短め、または長めにセットしたスタイルです。 短いとさっぱり爽やかな印象に、長めにすると女の子らしいかわいい印象を与えてくれます。長さを変えるだけで簡単にイメチェンできるので、定期的にスタイルチェンジしたい方におすすめです。
アフロカット

頭から口周りまでが一つの丸になるようなスタイル。遠くから見てもふわふわの頭が目立ち、存在感抜群で可愛いカットスタイルで、真正面、サイド、後ろ、真上のどこから見ても丸く見える愛らしさが特徴です。顔周りの毛が長い状態になるので、毎日のブラッシングが必要です。
ライオンカット

動物園で人気のライオンに似せたカットスタイルが可愛いライオンのタテガミのようにカットするライオンカットスタイルです。百獣の王ライオンといえばフサフサの毛が特徴のタテガミ。胸の毛はふんわりと残し、後ろを刈り上げたり、短くすることによってタテガミを表現することができます。
サマーカット

全身を短く整えるスタイルです。毛玉ができやすいワンコや、皮膚病などでお手入れが必要な時におすすめなカット方法です。
サマーカットは文字通り夏に行う飼い主さんが多くいますが、夏は紫外線が強く、皮膚が通常よりも日光や紫外線にさらされやすくなるというデメリットがあります。また毛質が変わってしまい癖が強くなってしまったり、艶がなくなる、毛が生えなくなることも。 デメリットとしっかりと理解した上で施術を行うよう気を付けましょう!
ひつじカット

名前の通り、まるで羊かのように足を短く、身体はふわっと仕上げるスタイルです。もふもふふわふわの毛と、そのワンコの毛量を活かしたカットと言えるでしょう。毛玉ができないようにこまめなブラッシングが必要ですが、手足はすっきりとカットしているので汚れにくくお手入れしやすいのが特徴です。
ブーツカット

足先に向かってボリューム大きく広がるようなカットスタイルです。「パンタロンスタイル」や「ベルボトムスタイル」とも呼ばれています。足の付け根から裾広がりにするスタイルか、肘(膝)から裾広がりにするのかで印象も変わってきます。途中まで短く刈り上げるとマイアミカットによく似てきますが、足先の形を裾広がりにすればブーツカット、まあるく整える場合にはマイアミカットとなります。ブーツカットの毛量でも印象がかなり変わってくるので、どの位置から始まり、どのくらい大きさのブーツカットにしたいのかをしっかりと伝えるようにしましょう。
チキン足カット

チキンカットは、足先の毛を刈り上げるスタイルです。お散歩やお出かけから帰ってきた後でも足裏をささっと洗うだけで綺麗になり、お手入れしやすいと人気です。手足に疾患があり、薬を塗るなどのケアが必要なワンコにぴったりなスタイルです。足先だけでなく、少し高い位置まで刈り上げても印象が変わってきますよ。また愛犬の爪切りを自分で行う飼い主さんであれば、爪がしっかりと見えるようになるので切りすぎて怪我をさせてしまうこともなくなるでしょう。
おパンツカット

お尻周りの毛をふわっとまあるく残すスタイルのことです。まるでおパンツ(おむつ)を履いているかのような、こどもらしく可愛いカットスタイルになります。おパンツのボリュームによっても印象が変わってくるのがポイントです。おパンツ部分が毛玉にならないよう、毎日のしっかりとブラッシングが大切になってきます。大きなおパンツにする場合には半年〜一年かけて育毛する必要があるので、ぜひトリマーさんに相談してみてくださいね!
たまごカット

おパンツカットをアレンジしたもので、胸や背中にかけてジグザグにカットしたスタイルです。まるで卵の殻を半分に割ったような、ポップな印象のおパンツカットのアレンジ方法です。普通のおパンツカットでは物足りないと感じてしまう、個性派な飼い主さんにおすすめです。カットラインをスカラップにしてみたり、好きな曲線にしてもらうのもおすすめです。
背中ハートカット

身体の一部にハートの形を残すカットスタイルです。背中や脇腹、足などその子の毛量や飼い主さんの好みに合わせて色々な場所に作ることができます。カラーリングをしてみたり、ハートを重ねてみたりと、様々なアレンジを楽しめます。アウトラインをしっかりとることでより立体的なハート型を作ることができます。ハートだと少し可愛すぎる!という飼い主さんには体に星型をつくる星型カットもおすすめ。
背中フラワーカット

もふもふの毛を活かして、お花の形を作り上げるスタイルです。カラーリングをすることでアレンジも楽しめます。 ワンコの毛質、トリマーさんの技術の両立が必要かつ、キープできるスタイルではないため一般的なスタイルではありませんが、特別な日に挑戦して欲しい特別なカットです。
ロングヘアでアレンジも!


綺麗に伸ばした被毛を生かして様々なアレンジも楽しめます。 毎日のブラッシングが必要不可欠ですが、マルチーズならではのアレンジを楽しみたい!という飼い主さんはぜひ挑戦してみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか? ぜひ記事を参考にして、愛犬だけのお気に入りスタイルを見つけてくださいね!
Writers
ワンコnowa 編集部
愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。
