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【コッカースパニエルの種類】毛色・被毛 や大きさ、コッカースパニエルの種類を学ぼう!

【コッカースパニエルの種類】毛色・被毛 や大きさ、コッカースパニエルの種類を学ぼう!

この記事はワンコnowa編集部が監修・執筆を行っています。

ディズニー映画「わんわん物語」のレディ役で一躍有名になった犬種が長い耳が特徴のコッカースパニエルです。実は、このコッカースパニエルには2タイプがあり、一般にコッカースパニエルと呼ばれている犬種はアメコカとも称されるアメリカンコッカースパニエルで、その基礎犬となっているのがイギリスで誕生したイングリッシュコッカースパニエルです。この記事では、コッカースパニエルの歴史と2タイプの違い、性格やしつけの方法などについてご紹介します。

コッカースパニエルの歴史と性格について

歴史

スペインに起源があると考えられているスパニエル種から誕生した犬種がコッカースパニエルです。狩猟が盛んであったイギリスに渡ったスパニエル種にはさまざまな大きさがあったため、体の大きさと狩猟スタイルの違いから、ウオータースパニエルとランドスパニエルに分類されました。フィールドではたらくランドスパニエルは、さらにスプリンギングスパニエルとフィールドスパニエルに分けられました。フィールドスパニエルの中でも小さな個体は、主に湿った草原に生息するヤマシギを見つけ驚かせ、飛び立たせる仕事をする狩猟犬としてハンターの良きパートナーとして人気の犬種となったのです。このフィールドスパニエルが、コッキング・スパニエル(シギ猟用のスパニエル)に由来してコッカースパニエルと名付けられました。

より短く、よりコンパクトな体型、より丸い頭、より短い鼻、長いほど賞賛される耳、短くて強い手足そして体重は25ポンド(約11.3kg)以下」であることが、コッカーと認定される条件で、この条件に見合う犬を選択繁殖した結果、現代のコッカースパニエルが誕生したのです。1875年に、イギリスのケネルクラブでコッカースパニエルとして初めて登録され、上記の項目が、品種の標準として定められました。1800年代後半に北米に渡ったコッカーは、アメリカのブリーダーによって小型でエレガントな単色のコッカーと小型のフィールドスパニエルを交配することで、スポーツドッグとしての資質を高めた家庭犬として作出され始めました。1900年代に入った当時は、イギリスタイプのコッカースパニエルとアメリカタイプのコッカースパニエルは、同じ犬種とみなされていましたが、1914年、イギリスのケネルクラブ「ユナイテッドケネル」では、イングリッシュコッカースパニエルを正式に犬種として登録しました。この流れを汲んだAKCでは、1936年にイギリスタイプのコッカースパニエルをアメリカタイプとは別の犬種として認定し、1946年にはイングリッシュコッカースパニエルをアメリカタイプとは別の品種として認定したのです。

性格

イギリスタイプ、アメリカタイプともに明るく活発で、陽気な性格が特徴です。狩猟犬としての資質が高いイングリッシュタイプは、飼い主に忠実で賢く物怖じしない性質です。家庭犬として育種されたアメリカンタイプは、飼い主と一緒に遊ぶことが大好きで、甘えん坊な一面があります。なお、どちらのタイプもスポーティングドッグとして高い資質を持っていることも特徴と言えます。

コッカースパニエルの種類 コッカースパニエルの種類は2種類

多くの狩猟犬の中で、鳥をターゲットにした猟を行う犬が鳥猟犬です。現在、JKCに登録されている鳥猟犬は第7グループと第8グループに分類され、31犬種が登録されています。イングリッシュ、アメリカンともにコッカースパニエルは、第7グループ以外の鳥猟犬として第8グループに分類されています。ガンドッグ、バードドッグとも呼ばれ、イギリスでは現代でも狩猟犬として活躍しているコッカースパニエルですが、アメリカでは家庭犬としての人気が高く、スポーティングドッグとして分類されています。どちらのタイプも人間との共同作業を好む犬種です。

イングリッシュ・コッカースパニエル

イギリス原産の狩猟犬で、主にヤマシギ猟を目的として作出された犬種です。狩猟が盛んなイギリスで作出されたコッカースパニエルは、その役割からフラッシングドッグと呼ばれ、ヤマシギが生息するイバラなど湿った葉のある茂みの中や下に入り込み、鳥を驚かせて飛び立たせ、その居場所をハンターに教える役割を担っています。そのため、小型で活発に動き回れるコンパクトでバランスの良い外観が特徴です。イギリスでは、鳥猟犬としての能力を保持するために、スプリンガータイプのコッカースパニエルとの交配をメインに行い、脚が長く体調の長い四角いボディであることも特徴の一つと言えます。

アメリカン・コッカー・スパニエル

アメリカで育種され誕生したコッカースパニエルが、アメコカと親しまれているアメリカンタイプです。容姿の美しさ、訓練性の高さから、ドッグスポーツやセラピードッグとしてアメリカで最も人気のある犬種のひとつです。19世紀半ば、繁殖犬として北米に渡ったコッカースパニエルですが、狩猟を行わないアメリカではブリーダーによって、小型でエレガントな家庭犬としてのコッカースパニエルへと改良されました。小型のフィールドスパニエルとの交配や毛量を増やすための品種改良が行われ、狩猟犬であるイングリッシュ・コッカースパニエルに比べ毛量豊かで、多少足が短い体型が特徴です。

コッカースパニエルの毛色 コッカースパニエルの毛色の種類はイングリッシュタイプとアメリカンタイプで異なる

狩猟犬として育成されたイングリッシュコッカースパニエルと家庭犬として育種されたアメリカンコッカースパニエルとでは、許容されている毛色が異なります。ここでは、JKCが認めているそれぞれの毛色についてご紹介します。

イングリッシュコッカースパニエルの毛色は4タイプ

イングリッシュコッカースパニエル毛色 1単色

ブラック、レッド、ゴールド、レバー(チョコレート)の単色の他に、ブラックアンドタン、レバーアンドタンが認められています。なお、胸にある少量のホワイトを除き、ホワイトは許容されていません。

イングリッシュコッカースパニエル毛色 2パーティカラー(バイカラー)

ブラックアンドホワイト、オレンジアンドホワイト、レバーアンドホワイト、レモンアンドホワイトの4色が許容され、これらの毛色の場合は小さい班があってもなくても良いとされています。

イングリッシュコッカースパニエル毛色 3トライカラー

ブラック・ホワイトアンドタン、レバー・ホワイトアンドタンの2タイプが許容されます。

イングリッシュコッカースパニエル毛色 4ローン

ローンとは地色に細かくホワイトが入った毛色のことを指します。ローンは、イングリッシュコッカースパニエルならではの毛色とも言えます。ブルーローン、オレンジローン、レモンローン、レバー、ローン、ブルーローンアンドタン、レバーローンアンドタンの4タイプが許容されています。

アメリカンコッカースパニエルの毛色はバラエティ豊か

アメリカンコッカースパニエル毛色 1ブラック・バラエティー

ブラックの単色、タンポイントのあるブラックを含む毛色です。ブラックは、ジェットブラックであるべきで、ブラウンやレバーの色調があるものは望ましくないとされます。胸及び喉の少量のホワイトは許容されますが、その他の部分でのホワイトは失格となります。

アメリカンコッカースパニエル毛色 2ブラック以外の単色(アスコブ・バラエティー)

明るいクリームからダークなレッドまでが許容され、ブラウン及びタンポイントのあるブラウンも含まれます。全体の毛色は統一された色調で、飾り毛の明るい色は許容されます。胸及び喉の少量のホワイトは許容されますが、その他の部分でのホワイトは失格となります。

アメリカンコッカースパニエル毛色 3パーティカラー・バラエティー

2色以上のはっきりと区別できる単色で、そのうちの1色はホワイトでなければなりません。ブラックアンドホワイト、レッドアンドホワイト(レッドの範囲は明るいクリームからダークなレッドまでの色調)、ブラウンアンドホワイト及びローン(これらの色のコンビネーションのタンポイントを含む)。基本色が90%以上占めるものは失格となります。

コッカースパニエル飼育のポイント! コッカースパニエルの上手なしつけの方法

鳥猟犬であるコッカースパニエルは、獲物をしとめるのではなく、ハンターのパートナーとして仕事をする犬種です。コッカースパニエルの特徴は、飼い主を喜ばせることが大好き、常に尻尾を振っている明るく陽気な性格と訓練性の高さ。優しく従順な性質から、飼い主からの褒めことばやご褒美で、やる気を引き出すことができます。

また、常に飼い主に好かれる「いい子」でありたいと考えていることから、強い叱責や非難の声に敏感なため、強い口調でのしつけは逆効果となってしまいます。何と言ってもしつけをする際のポイントは、「褒めて伸びる」タイプと認識すること。子犬の頃からの社会化やトレーニングが有効です。

コッカースパニエルはこんな家族と相性が良いです!

究極の家庭犬とも評されるコッカースパニエルは、環境に適した能力やハンターの求める体型や性質など、さまざまな要求に合わせて品種改良を重ねられた犬種です。そのため、人間が大好きで争いごとは好まない、協調性が高い、訓練性能も高いなど家庭犬に向いている性質が特徴です。

人を喜ばせたいという気持ちが強く、家族に優しく温和なため、小さな子供がいる家庭にもおすすめです。ただし、コッカースパニエルは運動能力の高い犬種のため、運動不足は大きなストレスになるだけではなく、肥満や病気などを発症する原因にもなりかねません。そのため、毎日の散歩はもちろん、ボール遊びやハイキングなど飼い主と一緒に楽しむことができる適度な運動ができる環境を整えてあげることがとても大切です。

Writers

ワンコnowa 編集部

愛犬飼育管理士/ペットセーバー/犬の管理栄養士の資格を有し、自らもワンコと暮らすワンコnowa編集部ライターチームが執筆を行なっています。
チワワのような小型犬からゴールデンレトリーバーのような大型犬まで、幅広い犬種と暮らす編集部スタッフたちが、それぞれの得意分野を生かし飼い主視点でわかりやすい記事を目指しています。

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