ビション・フリーゼの寿命|平均寿命と病気

ビション・フリーゼの寿命|平均寿命と病気

この記事はワンコnowa編集部が取材・監修を行っています。

純白の被毛が美しいフランス生まれの小型犬「ビション・フリーゼ」は、その愛らしさから歴代の王や貴族たちにも愛されてきた犬種です。モコモコふんわりとしたゆるい巻き毛のアフロヘアと、大きめのつぶらな瞳、まるでぬいぐるみのような容姿が魅力ですよね。

ビション・フリーゼは陽気で人懐っこく、知らない人やワンコに対してもフレンドリーに接することができ、とくに飼い主にはよく懐くため、根強い人気のある犬種です。

この記事では、ビション・フリーゼの平均寿命と、かかりやすい病気、健康寿命を伸ばすために今からできることをご紹介します。

ビション・フリーゼの平均寿命と最高齢記録

2014年のアニコム損害保険会社が調べた「犬種別平均寿命調査」によると、日本で飼育されるビション・フリーゼの平均寿命は14.6歳でした。全犬種の平均寿命は14.2歳なので、ビション・フリーゼの寿命は決して短い方ではありません。

ビション・フリーゼの平均寿命は12〜15歳といわれています。公式記録ではありませんが、21歳まで長生きした子もいます。飼育環境によっても異なりますが、犬にとってストレスの少ない生活環境や被毛・口腔内のケア、適度な運動、定期的な健康診断を受けさせることなどが、長生きの秘訣です。

ビション・フリーゼの人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。

犬の年齢 人間に換算した年齢 成長ステージ
3か月 4歳 子犬
6か月 7歳半
9か月 11歳
1歳 15歳
1歳半 19歳半
2歳 23歳 成犬
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳 シニア犬
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳 高齢犬
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

ビション・フリーゼがかかりやすい病気

ビション・フリーゼがかかりやすい病気1流涙症

流涙症はビション・フリーゼに多い病気の一つで、涙の産生量と排出量のアンバランスにより、目に涙が多く溜まり、過剰な涙が目から流れ出ることで起こります。涙は、唾液と同じく、常時出ているものであるため、あふれ続けた涙が、涙やけを起こし、目の周りの皮膚を変色させることもあります。涙やけのために、目の下に細菌感染を起こし、皮膚炎を起こすこともあります。先天的な涙管閉塞の発生を予防することは難しく、また、他の病気に続発しておこっている場合は、早期発見、早期治療が重要になるので、流涙やその他にも目に何か症状などがみられたら、すぐに病院を受診しましょう。

ビション・フリーゼがかかりやすい病気2膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨とは、膝にある皿状の骨のことで、この膝蓋骨が正しい位置から外れる(脱臼する)ことを膝蓋骨脱臼といいます。膝蓋骨は、太ももの骨である大腿骨にある溝に収まるようになっており、靭帯によって支えられています。膝蓋骨脱臼は特に小型犬で多く、生まれつきこの溝の部分が浅かったり、靭帯に異常があったりなど脱臼しやすくなっている、発育していく段階で十分に骨や筋肉が成長していない、事故などによる外傷などが原因です。

膝蓋骨脱臼を起こすと、急に後肢を不自然に持ち上げたまま使おうとしない、スキップのような歩き方をする、触ると痛がるなどの症状が見られます。

ビション・フリーゼがかかりやすい病気3尿路結石症

尿路結石症は、ビション・フリーゼ、ミニチュア・シュナウザー、シー・ズー、パピヨン、パグなどがなりやすい病気で、結石が尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、尿道にできて粘膜を刺激し痛みが生じたり、尿が排泄できなくなったりする病気です。尿石と診断されたことがある場合は、膀胱炎の症状が出てしまったらすぐ治療を受けるようにしましょう。

ミネラル分の多い食べ物や水、タンパク質の多い食事は、尿石ができやすくなるので気をつけましょう。

ビション・フリーゼがかかりやすい病気4歯周病

犬は人間に比べて歯垢が歯石になるまでの期間が短いため、歯磨きをしないでいると歯石が歯と歯茎の表面を覆ってしまうほどになってしまう犬もいます。そのまま放置していると、歯石のなかの細菌が原因となって歯周病になってしまうことも少なくありません。

歯周病になった犬は、歯茎の腫れや歯のぐらつきなどの症状が出て、悪化すると歯が抜け落ちてしまうことも。

ビション・フリーゼの健康のために気をつけるべきこと

膝蓋骨脱臼に注意!滑りにくい環境を整えてあげよう!

小型犬全般に発症しやすい、膝蓋骨脱臼。ビション・フリーゼでも、子犬期から発症するケースもあります。遺伝的な要因もあると言われていますので、予防はなかなか難しいですが、フローリングを走り回っているときに大きな負担がかかり、痛めてしまう場合も。滑りにくい床材やカーペットなどを敷くなど足腰に配慮した環境を整えてあげましょう。同時に、大きな段差をなくす、高いところから飛び降りをさせないなどの注意も必要です。

お散歩は毎日必須!運動意欲を満たしてあげましょう

ビション・フリーゼは運動神経に優れ、体力もあり活発で、動くことが大好きです。1日2回、1時間程の散歩に連れて行くのが理想的です。室内運動だけではなく、短時間でいいので、積極的に散歩に連れて行ってあげることが大切です。室内ばかりだと、問題行動を起こす原因にもなります。また、お散歩は社会勉強にもなります。毎日の散歩で他の犬と触れ合わせることで、社会性が育まれます。

ご飯は小粒のフードなど食べやすいサイズを。

ビション・フリーゼは口が小さく噛み砕く力も弱いため、粒が小さいタイプのフードを与えましょう。トイプードルに特化したフードも販売されています。ドライフードが苦手な子は、ウェットフードや手作りご飯をあげてみてください。

歯と目のケアをこまめにしてあげよう!

ビション・フリーゼは涙やけができやすい⽝種です。⽬ヤニやあふれ出た涙は、湿らせたコットンやお⼿⼊れシートでまめに拭き取ってあげましょう。⼝腔環境も悪くなりやすいので、毎⽇の⻭磨きはしっかりとしてあげましょう。

毎日ブラッシングで皮膚もチェック!

ビション・フリーゼのトレードマークでもある純白のふわふわとした被毛は、日々のお手入れが欠かせません。毎日やさしくブラッシングをし、定期的なカットとシャンプーで美しい状態を維持しましょう。夏は特に被毛の影響で通気性が悪くなると皮膚炎を起こす可能性もありますので気をつけてあげましょう。

またブラッシング時に皮膚の状態もチェックしましょう!

ビション・フリーゼの寿命を伸ばすためにできること

それでは最後に、ビション・フリーゼにできるだけ元気で1日も長く家族のそばにいてもらえるように、私たち飼い主にできることを考えてみます。小さなことも毎日の積み重ねから。愛犬のためにできることから取り組んでみましょう。

01愛犬の健康診断にいこう!

人と一緒で、犬も病気を未然に防ぐことが大切です。健康診断をすることで、病気の早期発見、早期治療につながります。特に、犬は自分で話すことができないので、飼い主さんが、健康診断で犬の健康状態を把握しておいてあげることが重要です。また、実は、健康診断では「健康時の正常値を知る」ということがとても大事。健康な時のデータが取れていると、何か変化があった際に比較でき、正確な診断に繋がります。だいだい、5歳を過ぎたら毎年定期的に検査をするのがベストではありますが、毎年ではなくても良いので、なるべく元気な時に健康診断をしてあげましょう。

02愛犬に合ったバランスの良い食事を!

犬を健康に育てるには、人と同様やはり食事のバランスがとても大切です。ライフステージごとに愛犬に必要な栄養素が含まれているフードを選んであげるようにしましょう。またアレルギーのある子には、アレルギー用を、既存の疾患などがある子にはその子に合ったフードやサプリなどを組み合わせ、食事で健康を目指しましょう。もしフード選びに迷う際には、獣医師さんに相談し、原料・素材の良いもの、そして疾患などに対応したものを選んでいくようにしましょう。

また、犬は比較的胃が大きく、目の前にある食べ物を勢いよく食べてしまい、満腹感が得られず「もっともっと」とおねだりすることも。ただし、食べ過ぎやおやつの与えすぎは肥満やあらゆる病気につながるので気をつけましょう。
人の食べ物で、犬が食べてしまうと危険な食べ物はきちんと把握し与えないように注意しましょう!人が食べるために味付けされたものも絶対に与えないでください!

03愛犬のビション・フリーゼに合った適度な量の運動を!

食事同様に、犬にも適度な運動が必要です。犬にとって散歩や運動は、心と身体の健康維持に不可欠です。特に散歩は毎日の適度な運動になるだけでなく、ストレス解消や気分転換になります。散歩の頻度は1日に2回、朝と夕方に行うのが理想的ですが、必要とされる散歩量は、体の大きさや種類、年齢、健康状態によって異なるため、愛犬に合わせて調節することが大切です。

子犬期はお散歩だけでは足りない場合もあるのでさまざまな玩具を用いて遊びながらトレーニングをしたり、シニア犬の場合も認知症予防に玩具を使った遊びや無理のない散歩、運動を取り入れることで健康寿命につながってくるでしょう。

04早めの去勢・避妊手術を!

オスの精巣、メスの卵巣や子宮を摘出する去勢・避妊手術は、望まない繁殖を防ぐだけでなく、ワンコの病気予防やストレス軽減、行動改善といったメリットがあります。愛犬の健康状態を見ながら、かかりつけ動物病院の先生と相談し、適切な年齢で去勢・避妊手術を受けることは愛犬の健康に繋がってきますので、子犬を迎えたばかりの方へ一度、動物病院で相談してみてください。

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