ヨークシャーテリアの寿命|平均寿命と病気

ヨークシャーテリアの寿命|平均寿命と病気

この記事はワンコnowa編集部が取材・監修を行っています。

「Yorkie/ヨーキー」の愛称で呼ばれるヨークシャーテリアは、世界最小の超小型犬としてギネスブックに登録されたこともある、とにかく小さくて可愛らしい犬種です。くりくりの瞳にあどけない表情で愛らしさ満点ですが、美しく光り輝くシルキーヘアを持つため「動く宝石」とも称されるほど、気品漂う容姿をしています。

その反面、性格は明るくやんちゃで、飼い主には甘えん坊なところも大きな魅力でしょう。人気犬種ランキングでも、常にベスト10入りしています。

この記事では、ヨークシャーテリアの平均寿命と、かかりやすい病気、健康寿命を伸ばすために今からできることをご紹介します。

ヨークシャーテリアの平均寿命と最高齢記録

2014年のアニコム損害保険会社が調べた「犬種別平均寿命調査」によると、日本で飼育されるヨークシャーテリアの平均寿命は13.8歳でした。ヨークシャーテリアの平均寿命は全犬種の中で11位となっており、寿命は決して短い方ではない犬種です。

ヨークシャーテリアの平均寿命は13~16歳と言われています。イギリスで暮らしていた「ジャック」というヨークシャーテリアが26歳まで長生きし、ヨークシャテリアの世界最高齢とされています。ちなみに日本でのヨークシャーテリアの最高齢は、20歳です。飼育環境によっても異なるので、室内飼育して適切な環境を整え、定期的に健康診断を受けることが大切です。

ヨークシャーテリアの人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。

犬の年齢 人間に換算した年齢 成長ステージ
3か月 4歳 子犬
6か月 7歳半
9か月 11歳
1歳 15歳
1歳半 19歳半
2歳 23歳 成犬
3歳 28歳
4歳 32歳
5歳 36歳
6歳 40歳 シニア犬
7歳 44歳
8歳 48歳
9歳 52歳
10歳 56歳
11歳 60歳
12歳 64歳
13歳 68歳
14歳 72歳 高齢犬
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19歳 92歳
20歳 96歳

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気1門脈体循環シャント

ヨークシャー・テリアは、門脈シャントを起こす犬種のひとつです。「シャント」と呼ばれる異常な血管が存在し、肝臓で分解されるべき毒素や老廃物が全身にまわってしまう病気です。

門脈とは、腸管から肝臓につながっている静脈です。腸管から栄養やアンモニアなどの毒素が吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれます。門脈体循環シャントとは、全身につながる大きな静脈と門脈とをつなぐ異常な血管が存在する状態です。これにより、本来肝臓で解毒される毒素が体中に運ばれてしまい、さまざまな障害が引き起こされます。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気2膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨とは、膝にある皿状の骨のことで、この膝蓋骨が正しい位置から外れる(脱臼する)ことを膝蓋骨脱臼といいます。膝蓋骨は、太ももの骨である大腿骨にある溝に収まるようになっており、靭帯によって支えられています。膝蓋骨脱臼は特に小型犬で多く、生まれつきこの溝の部分が浅かったり、靭帯に異常があったりなど脱臼しやすくなっている、発育していく段階で十分に骨や筋肉が成長していない、事故などによる外傷などが原因です。

膝蓋骨脱臼を起こすと、急に後肢を不自然に持ち上げたまま使おうとしない、スキップのような歩き方をする、触ると痛がるなどの症状が見られます。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気3気管虚脱

空気の通り道である気管が変形し、途中でつぶれてしまう「気管虚脱」。症状が進行すると、呼吸困難になってしまう病気です。中高齢(5~6歳)以降のチワワなどに多い病気です。

気管虚脱のサインとして咳があり、獣医師が診察をすれば見つかる可能性は高いです。偶然見つかるケースも。自然治癒することはないため、早めに発見して今後のケアについて、進行の度合いを見ながら獣医師にアドバイスしてもらうことが良いでしょう。

ヨークシャーテリアがかかりやすい病気4水頭症

また、ヨークシャーテリアの遺伝性疾患として、脳脊髄液が脳に過剰に溜まることが原因で起きる「水頭症」になる可能性もあります。「水頭症」とは、髄液が頭蓋骨内に溜まり脳が圧迫される病気で、ふらつきや旋回運動、てんかん様発作、斜視などの症状があります

ヨークシャーテリアの健康のために気をつけるべきこと

不安分離症に注意!

ヨークシャーテリアは警戒心も強いので、吠え癖や噛み癖が問題になることがあります。パピーの頃から人やほかのワンコや音などに慣れさせるなどの社会化トレーニングが必要です。

また、飼い主への依存度が高く留守番が苦手なので、ひとりにされる気配を感じると敏感に反応し、いたずらする子もいます。パピーの頃から、中におやつを入れて長時間遊ばせる知育玩具などを与えて、ひとりの時間に慣れさせましょう。

しかし、長時間の留守番はワンコの健康を損なう可能性もあり、ヨーロッパのペット先進国では、ワンコだけで長時間お留守番させることを禁止している国もあります。「分離不安症」にさせないためにも、なるべく留守番させないようにする方が良いですね。

膝蓋骨脱臼に注意!滑りにくい環境を整えてあげよう!

小型犬全般に発症しやすい、膝蓋骨脱臼。ヨークシャテリアでも、子犬期から発症するケースもあります。遺伝的な要因もあると言われていますので、予防はなかなか難しいですが、フローリングを走り回っているときに大きな負担がかかり、痛めてしまう場合も。滑りにくい床材やカーペットなどを敷くなど足腰に配慮した環境を整えてあげましょう。同時に、大きな段差をなくす、高いところから飛び降りをさせないなどの注意も必要です。

毎日ブラッシングで皮膚もチェック!

ヨークシャーテリアの被毛は細く絡まりやすく、また、美しい輝きを保つためにも毎日のブラッシングが不可欠です。夏は特に被毛の影響で通気性が悪くなると皮膚炎を起こす可能性もありますので気をつけてあげましょう。

またブラッシング時に皮膚の状態もチェックしましょう!

お散歩や運動でストレス発散を

ヨークシャーテリアは運動欲求は高くないので、おうちの中で飼い主さんと遊ぶだけで満足できる子も多いのですが、室内運動だけではなく、短時間でいいので、積極的に散歩に連れて行ってあげることが大切です。室内ばかりだと、問題行動を起こす原因にもなります。また、お散歩は社会勉強にもなります。毎日の散歩で他の犬と触れ合わせることで、社会性が育まれます。

ヨークシャーテリアの寿命を伸ばすためにできること

それでは最後に、ヨークシャーテリアにできるだけ元気で1日も長く家族のそばにいてもらえるように、私たち飼い主にできることを考えてみます。小さなことも毎日の積み重ねから。愛犬のためにできることから取り組んでみましょう。

01愛犬の健康診断にいこう!

人と一緒で、犬も病気を未然に防ぐことが大切です。健康診断をすることで、病気の早期発見、早期治療につながります。特に、犬は自分で話すことができないので、飼い主さんが、健康診断で犬の健康状態を把握しておいてあげることが重要です。また、実は、健康診断では「健康時の正常値を知る」ということがとても大事。健康な時のデータが取れていると、何か変化があった際に比較でき、正確な診断に繋がります。だいだい、5歳を過ぎたら毎年定期的に検査をするのがベストではありますが、毎年ではなくても良いので、なるべく元気な時に健康診断をしてあげましょう。

02愛犬に合ったバランスの良い食事を!

犬を健康に育てるには、人と同様やはり食事のバランスがとても大切です。ライフステージごとに愛犬に必要な栄養素が含まれているフードを選んであげるようにしましょう。またアレルギーのある子には、アレルギー用を、既存の疾患などがある子にはその子に合ったフードやサプリなどを組み合わせ、食事で健康を目指しましょう。もしフード選びに迷う際には、獣医師さんに相談し、原料・素材の良いもの、そして疾患などに対応したものを選んでいくようにしましょう。

また、犬は比較的胃が大きく、目の前にある食べ物を勢いよく食べてしまい、満腹感が得られず「もっともっと」とおねだりすることも。ただし、食べ過ぎやおやつの与えすぎは肥満やあらゆる病気につながるので気をつけましょう。
人の食べ物で、犬が食べてしまうと危険な食べ物はきちんと把握し与えないように注意しましょう!人が食べるために味付けされたものも絶対に与えないでください!

03愛犬のヨークシャーテリアに合った適度な量の運動を!

食事同様に、犬にも適度な運動が必要です。犬にとって散歩や運動は、心と身体の健康維持に不可欠です。特に散歩は毎日の適度な運動になるだけでなく、ストレス解消や気分転換になります。散歩の頻度は1日に2回、朝と夕方に行うのが理想的ですが、必要とされる散歩量は、体の大きさや種類、年齢、健康状態によって異なるため、愛犬に合わせて調節することが大切です。

子犬期はお散歩だけでは足りない場合もあるのでさまざまな玩具を用いて遊びながらトレーニングをしたり、シニア犬の場合も認知症予防に玩具を使った遊びや無理のない散歩、運動を取り入れることで健康寿命につながってくるでしょう。

04早めの去勢・避妊手術を!

オスの精巣、メスの卵巣や子宮を摘出する去勢・避妊手術は、望まない繁殖を防ぐだけでなく、ワンコの病気予防やストレス軽減、行動改善といったメリットがあります。愛犬の健康状態を見ながら、かかりつけ動物病院の先生と相談し、適切な年齢で去勢・避妊手術を受けることは愛犬の健康に繋がってきますので、子犬を迎えたばかりの方へ一度、動物病院で相談してみてください。

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