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ヨーグルトは「発酵乳」の一種で、乳を乳酸菌や酵母で発酵させたものです。
その歴史は古く、起源はヨーロッパ、アジア、中近東など、様々な説がありますが、今では世界中で食べられています。
私たち人間は、ヨーグルトにトッピングをのせたりジャムを入れたりして食べることが多いです。また、ドレッシングに入れるなど、デザートではなく食事として楽しむことも。
はたして、犬にヨーグルトを与えても大丈夫なのでしょうか。
ANSWER ヨーグルトは犬に食べさせても大丈夫です。
ヨーグルトには、犬にとって中毒を引き起こすような成分は含まれていないので、与えても問題はありません。ただ、カロリーが高い点には要注意です。
この記事では、ヨーグルトの栄養や与え方について紹介します。
愛犬にヨーグルトを与えてもいいのか気になっている飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
ヨーグルトの主な成分や栄養素
タンパク質
タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。不足すると健康面でさまざまな支障が起きることから、毎日継続的な摂取が欠かせません。
脂質
脂質は、タンパク質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給できます。その他にも内臓保護や体温調整を行い、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を促進します。
カルシウム
摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。
乳酸菌
発酵によって糖から乳酸をつくる微生物の総称です。腸内で悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えます。
ヨーグルトを犬が食べた際の犬への効果・影響
犬がヨーグルトを食べることで、腸内環境が整います。ヨーグルトは栄養バランスが良く、健康な肉体を作ることが期待できます。
犬に与えてよいヨーグルトの量は?
小型犬の場合 | 小さじ1~2杯分程度 |
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中型犬の場合 | 小さじ4~5杯分程度 |
大型犬の場合 | 小さじ6杯分程度 |
子犬の場合 | 小さじ1杯分程度 |
老犬の場合 | 小さじ2~3杯分程度 |
犬にヨーグルトを与える際の注意点
ヨーグルトのおすすめの与え方
常温で与えると良い
冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトは冷たく、お腹を壊してしまうおそれがあります。必ず常温に戻してから与えましょう。
ただし、電子レンジで温めてしまうと、栄養素が失われてしまうおそれがあります。さらに、火傷をしてしまうおそれもあるため、常温に戻してから与えてくださいね。
プレーンヨーグルトを選ぼう
人間用のヨーグルトを愛犬に与えて問題ありません。ただ、ヨーグルトにはさまざまな種類があり、加糖タイプを与えるとカロリーオーバーになるおそれがあります。さらに、犬にとって害となるぶどうなどのフルーツが入っているものも危険です。
原材料を確認してから購入してくださいね。
食事と一緒に与えるのもおすすめ
ヨーグルトはいつ与えても問題ありませんが、食事と一緒に摂取することで、嗜好アップを狙えます。夏バテ気味の愛犬や老犬に試してみてください。
さらに、食後に食べることで、乳酸菌を多く腸に届けることができます。今回紹介した目安量を参考に、与えてみてくださいね。
手作りヨーグルトに注意
手作りヨーグルト自体に問題はなく、愛犬に与えても大丈夫です。
しかし、ヨーグルトの菌以外の雑菌が混入し、食中毒が起きてしまうおそれがあります。現にそういったケースが報告されております。
健康被害を考えると、市販のヨーグルトを与えたほうが安全といえます。
こんな時は犬にヨーグルトを食べさせないこと
肥満(肥満気味)や乳糖不耐症、乳製品アレルギー持ちの愛犬に与えてはいけません。
ヨーグルトはカロリーが高く、継続的な摂取でどんどん体重が増えてしまいます。また、乳糖を分解できない乳糖不耐症の愛犬がヨーグルトを食べると、下痢や嘔吐を引き起こすおそれがあります。
乳製品でなくても、なんらかのアレルギーを持っている愛犬にヨーグルトを当てる際は、しっかりと様子を確認しながら与えてくださいね。
まとめ
ヨーグルトは愛犬に与えても大丈夫な食べ物です。栄養バランスも良く、愛犬の健康維持に役立つ食べ物といえます。
ただ、与えすぎると、カロリーオーバーになるおそれがあります。冷蔵庫から出してすぐのヨーグルトは冷たいので、常温に戻してから与えてくださいね。
Adviser
ペットフーディスト 佐々木なるみ
愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。