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犬はびわを食べても大丈夫?|犬にびわは与えていい?食べてはいけない?

犬はびわを食べても大丈夫?|犬にびわは与えていい?食べてはいけない?

伝統的な楽器である琵琶の形に似ていることから、「びわ」と名付けられました。日本にも自生していたといわれていますが、江戸時代に中国から伝わった品種をもとに栽培が本格化しました。

びわを栽培するには、十分な日照と暖かい気候が欠かせません。そのため、日本では特に温暖な地域で栽培が盛んで、長崎県、千葉県、続いて鹿児島県や愛媛県、香川県などで生産されています。

私たち人間はびわをそのまま食べたりジャムなどに加工して食べたりしますが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER びわは犬に食べさせても大丈夫です。

びわにはさまざまな栄養素がバランス良く含まれおり、犬に与えても大丈夫な果物です。

しかし、実が皮に覆われており、種が大きいといったことから、与え方には注意が必要です。

今回は、びわの栄養や犬への与え方について紹介します。

「びわを食べていると愛犬が欲しがってくるが、与えていいのか分からない」という飼い主さんは、この記事をぜひ参考にしてくださいね。

Photo by @kuroshiba.coo.41

びわの主な成分や栄養素

水分

水分は生命維持に欠かせない成分で、体を冷やす効果があります。びわには100gあたり約88.6gの水分が含まれています。

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。不足すると健康面でさまざまな支障が起きることから、毎日継続的な摂取が欠かせません。

βカロテン

βカロテンは、必要量のみ犬の体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持や視力維持をサポートします。また、ビタミンAとして働くだけではなく、βカロテン自身も活性酸素の発生を抑えたり免疫を強くしたりするなど、アンチエイジング効果も期待されています。

クロロゲン酸

クロロゲン酸は、さまざまな植物に含まれる天然のポリフェノール化合物です。抗酸化作用や、体内に摂取された糖質の吸収を緩やかにする効果があるといわれています。

Photo by @shibadog_rin

びわを犬が食べた際の犬への効果・影響

びわを食べると、生命維持に欠かせない水やタンパク質を摂取することができます。さらに、βカロテンやクロロゲン酸の摂取によって、アンチエイジング効果や免疫力の向上などの効果が期待できます。

犬に与えてよいびわの量は?

小型犬の場合 約30g
中型犬の場合 約50g
大型犬の場合 約100g
子犬の場合 与えないほうが良い
老犬の場合 少しずつ与える

犬にびわを与える際の注意点
びわのおすすめの与え方

Photo by @maruchiwa_latte

種や葉に有害成分が含まれているため与えてはいけない

びわの種や葉にはアミグダリンという成分が含まれています。このアミグダリンそのものに毒性はありませんが、犬の体内に入ると酵素の働きによってシアン化水素という毒性の強い青酸を発生させます。

嘔吐、発熱、歩行困難、意識障害などが起こり、最悪の場合死に至ります。

愛犬にびわの種や葉を絶対に与えてはいけません。

皮を剝いてから与えよう

びわの皮は比較的薄いですが、食物繊維が多く含まれています。

犬は食物繊維の消化が苦手な動物なので、皮を剥き、中の実だけを食べさせましょう。

新鮮なびわを選ぼう

傷んだ食べ物は消化に悪く、愛犬の胃腸に負担をかけてしまいます。

せっかくびわを愛犬に与えるなら、新鮮でおいしいびわを選びましょう。

以下、鮮度の高いびわの特徴です。

鮮度の高いびわの特徴

  • 皮にハリがあり、シワがない
  • 鮮やかで色ムラがない
  • 産毛がある
  • 皮全体が綺麗なオレンジ色
  • 左右対称に丸みを帯びた形
  • ヘタが青々としてしっかりしている

びわの旬は4月下旬から6月下旬です。この時期を狙ってびわを購入すると良いですよ。

購入後は冷暗所で保管し、2日以内に食べきりましょう。

ジャムなどの加工品はNG

人間用にびわのジャムやコンポートなどの加工品が販売されていますが、これらを愛犬に与えてはいけません。

ジャムやコンポートは食材と砂糖をあわせ、煮詰めたものです。愛犬が摂取すると糖分過多になり、肥満になるおそれがあります。

朝食でパンにつけたりヨーグルトに入れたりしてジャムなどを食べる機会が多い飼い主さんは、「少しだけなら大丈夫でしょう」と思わず、びわを愛犬に食べさせるのであればそのまま与えてくださいね。

びわを与えてはいけない犬種は特にいません。

ただ、なんらかのアレルギーを持っている愛犬や、びわを初めて食べる愛犬は、様子を見ながら少しずつ与えましょう。

びわを食べて嘔吐や下痢などの症状が出たら、食べさせるのをすぐに止めてくださいね。

症状が長引くようであれば、獣医師の診察を受けることをおすすめします。

まとめ

びわには水分やタンパク質、βカロテンなどの栄養素がバランス良く含まれています。愛犬に与えても良い果物です。

与える際は種や皮を除き、中の実だけを食べさせましょう。びわは足の速い食べ物なので、購入後はなるべく早めに与えてくださいね。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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