犬はアスパラガスを食べても大丈夫?|犬にアスパラガスは与えていい?食べてはいけない?

犬はアスパラガスを食べても大丈夫?|犬にアスパラガスは与えていい?食べてはいけない?

アスパラガスはユリ科の野菜で、発芽直後の若い芽の部分を食用として食べます。原産地のヨーロッパでは紀元前から栽培されていたといわれています。

最近では年中販売されていますが、旬は4月下旬から6月下旬です。

アスパラガスの主な産地は長野県で、全体の23%を占めています。

私たち人間は他の食材と一緒に和えたり、茹でたアスパラガスにマヨネーズをつけたりして食べることが多いですが、はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER アスパラガスは犬に与えても大丈夫です。

アスパラガスは犬に与えて良い食材です。食感を好む愛犬も多い傾向にありますが、与え方には注意が必要です。

この記事では、アスパラガスの栄養や与え方について解説します。愛犬にアスパラガスを与えることによる影響はないのか不安な飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

Photo by @vivi1113mari

アスパラガスの主な成分や栄養素

アスパラガス酸

アスパラガス酸は、うま味のもとになるアミノ酸です。新陳代謝を活発にし、疲労回復に役立つと考えられています。特に穂先に多く含まれています。

カリウム

体内に溜まった余分な塩分を尿と一緒に排出する働きを持ち、血圧の安定・維持に効果的だといわれています。また、心筋や筋肉の機能維持、さらには神経刺激の伝達などの働きをしています。
しかし、血中カリウム濃度が上昇する高カリウム血症の危険性から、過剰摂取に注意しなければなりません。

βカロテン

βカロテンは、必要量のみ犬の体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持や視力維持をサポートします。また、ビタミンAとして働くだけではなく、βカロテン自身も活性酸素の発生を抑えたり免疫を強くしたりするなど、アンチエイジング効果も期待されています。

ルチン

ルチンはポリフェノールの一種です。抗酸化作用を持ち、血管強化や炎症抑制などの効果が期待できます。ビタミンCと一緒に作用する特徴があります。

アスパラガスを犬が食べた際の犬への効果・影響

犬がアスパラガスを食べることによって、抗酸化作用や血圧の安定、免疫力アップが期待できます。

犬に与えてよいアスパラガスの量は?

小型犬の場合 目安 1/3本
中型犬の場合 目安 1/2本
大型犬の場合 目安 1本
子犬の場合 少しずつ与える
老犬の場合 少しずつ与える

犬にアスパラガスを与える際の注意点
アスパラガスのおすすめの与え方

必ず加熱してから与えよう

生のアスパラガスは硬く消化に悪いので、必ず加熱してから与えましょう。

また、わずかですがアルカロイドという中毒性物質がアスパラガスに含まれています。このアルカロイドは熱に弱く、加熱したアスパラガスであれば、犬の健康に影響を与えることはほとんどないと考えられています。

ただ、猫は犬よりもアルカロイドに敏感です。犬と猫を一緒に飼っている飼い主さんは、生のアスパラガスを与えないよう特に気をつけてくださいね。

根元の固い部分は皮をむいてから与えると良い

アスパラガスの繊維が噛み切れず、口の中に残ってしまった経験がある人は多いでしょう。犬も同様で、繊維が固い部分はうまく噛み切れません。

特に根元の部分は固いため、ピーラーを使って皮をむきましょう。目安は、全体の1/3~1/4にあたる根元部分です。

茹でるのがおすすめ

犬用のアスパラガスの調理方法は、茹でるのがおすすめです。炒め料理だとどうしても油が必要になり、脂質を摂り過ぎてしまう場合があります。

お湯が沸騰したら根元を約1分ゆで、その後全体を入れてさらに2分茹でましょう。人間用であれば1分半~2分半がベストな茹で時間ですが、食物繊維の消化が得意でない愛犬には、柔らかめに調理してあげましょう。

葉を与えるのは絶対にNG

アスパラガスの葉には中毒性があります。絶対に葉を与えないようにしましょう。

スーパーなどで販売されているアスパラガスは葉がついていませんが、家庭菜園でアスパラガスを栽培している飼い主さんは、気をつけましょう。

また、愛犬が誤って生えている葉を食べてしまわないよう、愛犬が近寄れないスペースで育てることも大切なポイントです。

こんな時は犬にアスパラガスを与えないこと

アスパラガスにはシュウ酸が含まれているため、結石ができたことがある愛犬や腎臓に疾患のある愛犬にアスパラガスは与えないようにしましょう。

もしもアスパラガスを与えて下痢や痒みといった症状がみられたら、すぐに与えるのを止めてください。その後も症状が収まらないようであれば、獣医師の診察を受けてくださいね。

まとめ

アスパラガスは愛犬に与えても良い食べ物です。ただ、生のまま与えたり葉の部分を食べさせたりするのは危険です。

柔らかめに茹で、細かくカットしてから与えましょう。根元の固い部分をピーラーでむくと、消化器官に負担をかけずにすみますよ。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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