犬はひじきを食べても大丈夫?|犬にひじきは与えていい?食べてはいけない?

犬はひじきを食べても大丈夫?|犬にひじきは与えていい?食べてはいけない?

ひじきとは海藻の仲間で、ヒバマタ目ホンダワラ科の褐藻の一種です。
代表的な産地は三重県、長崎県、大分です。ひじきの収穫は年に1回で、冬から春にかけて採取が行われます。
海外では海藻を食べる文化はあまりありませんが、日本では古くから煮物や炒め料理の食材として食べられてきました。
はたして犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER ひじきは犬に与えても大丈夫です。

ひじきは犬に与えても大丈夫な食材です。食物繊維やカルシウムなどの栄養素を多く含み、ひじきを摂取することで健康維持に役立つことが期待できます。
ただ、人間が調理して食べるのと同様、与え方に注意が必要です。

愛犬にひじきを与えたいけれど食べさせ方が分からない飼い主さんは、この記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

ひじきの主な成分や栄養素

食物繊維

食物繊維は水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維に大きく分けることができます。腸内環境鵜を整えたり蠕動運動を活発化して排便を促進したりする働きがあります。過剰摂取すると、消化不良を引き起こす可能性があるため与える量に注意が必要です。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。
その他にも、細胞を酸化させる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持ち、大豆イソフラボンによる血流の改善が期待されています。

マグネシウム

体内に存在するマグネシウムの約半分は、骨に含まれています。マグネシウムはホルモン分泌を促す働きや体内のエネルギー代謝を正常に保つ働きなどがあります。
過剰摂取は結石になってしまうおそれがあるため、与えすぎないよう注意が必要です。

フコイダン

フコイダンとは褐色系の海草に含まれるヌメリ成分で、水溶性食物繊維の一種です。免疫力の向上、ウィルスの増殖の抑制、抗アレルギー作用、胃粘膜の保護などの効果があると考えられています。
食事のバランスを考えながら取り入れると、健康維持に大きく貢献するでしょう。

ひじきを犬が食べた際の犬への効果・影響

ひじきを摂取することで、腸内環境を整えられたり免疫力が高まったりするなど、健康体の維持につながります。

犬に与えてよいひじきの量は?

小型犬の場合 約5g
中型犬の場合 約25g
大型犬の場合 約50g
子犬の場合 約2g
老犬の場合 5~25g

犬にひじきを与える際の注意点
ひじきのおすすめの与え方

細かく刻んでから与えよう

ひじきには、大きさの異なる芽ひじきと茎ひじきがあります。芽ひじきは比較的小さいのでそのまま与えても問題ないでしょう。

ただ、茎ひじきをそのまま食べると、食物繊維の消化が苦手な犬は消化不良を起こする恐れがあります。包丁で細かく刻んだり、フードプロセッサーにかけたりしてから愛犬に与えましょう。

乾燥ひじきをそのまま与えるのはNG

乾燥ひじきを愛犬にそのまま与えてはいけません。乾燥ひじきを食べてしまうと、消化器官の水分によって体内で膨張し、胃痛や腸閉塞を引き起こす可能性があります。

乾燥ひじきだと常温で保管している家庭も多いでしょう。愛犬の鼻や口が届く場所での保管は避け、蓋つきのタッパーに入れて収納してください。

水またはお湯で戻し、2~3回洗ってから与えよう

ひじきは必ず水かお湯で戻してから与えましょう。商品パッケージに記載されている戻し時間を目安に戻すと良いですよ。

また、塩分が多く含まれていることが多いため、戻した後に2~3回洗って塩分を落としましょう。ひじきを戻したあとの水で洗わず、新しいきれいな水で洗ってくださいね。

醤油や塩で味付けしてはいけない

人間用に味付けされたひじき料理を愛犬に与えてはいけません。塩分や糖分が多く、愛犬の体に悪影響を及ぼすおそれがあります。
スーパーで販売されているひじきのお惣菜もNGです。
ひじきを与える際は、味付けせずに与えましょう。

こんな時は犬にひじきを与えないこと

結石がある愛犬や過去に結石ができたことのある愛犬にひじきを与えてはいけません。

というのも、ひじきに含まれているマグネシウムを過剰摂取すると、結石ができる、または症状を悪化させてしまうおそれがあるからです。

もちろん適量を守れば結石になるリスクは低いといえます。

少しでも愛犬の様子がおかしいと感じたら、獣医師の診察を受けましょう。

まとめ

ひじきには愛犬にとって害となる成分が含まれていないので、与えても大丈夫です。水やお湯で戻し、細かく刻んでから与えましょう。

ひじきには、マグネシウムが多く含まれています。結石の疑いがある愛犬や結石ができたことのある愛犬にはひじきを与えないようしてくださいね。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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