犬はパンを食べても大丈夫?|犬にパンは与えていい?食べてはいけない?

犬はパンを食べても大丈夫?|犬にパンは与えていい?食べてはいけない?

小麦粉を主原料として作られるパン。もとは日本の食文化ではなく、1500年以降に伝来したといわれています。

パンにはさまざまな種類があり、甘い具を入れる「菓子パン」と塩気のある具を入れる「惣菜パン」に大きく分けられます。日本食ともいわれるあんこやカレーを使ったパンも作られており、朝食にパンを食べる人が多くいます。

はたして、犬にパンを与えても大丈夫なのでしょうか。

ANSWER パンは犬に食べさせても大丈夫です。

パンの主原料は小麦粉・酵母・砂糖・塩の4つです。これらは犬にとって害のあるものではないため、パンを犬に与えても問題ありません。

しかし、パンは小麦粉・酵母・砂糖・塩以外にもさまざまな材料を入れて作ることがあります。犬の健康を害する材料が含まれているパンを犬に与えてはいけません

この記事では、犬に与えても良いパンの種類や与え方について紹介します。愛犬がパンを欲しがって困っている飼い主さんは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

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パンの主な成分や栄養素

炭水化物

炭水化物とは3大栄養素のひとつで、体内に吸収されてエネルギー源になる糖質と、消化吸収されないがお腹の調子を整える食物繊維の2つに分けられます。体の中で1gあたり約4キロカロリーのエネルギーを生み出します。

タンパク質

タンパク質は体の筋肉や皮、臓器を作るうえで欠かせない成分です。タンパク質の摂取不足は免疫機能や抵抗力の低下を引き起こす可能性があるため、毎食摂取することを心がける必要があります。

脂質

脂質は、タンパク質や炭水化物の2倍以上のエネルギーを供給できます。その他にも内臓保護や体温調整を行い、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を促進します。

カルシウム

摂取したカルシウムのうち約99%は、骨や歯に使われています。カルシウムは体内で合成ができないため、食べ物から補う必要がありますが、カルシウムを摂取することで吸収が阻害される栄養素もあることから、与える量には注意が必要です。

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パンを犬が食べた際の犬への効果・影響

犬がパンを食べると、生きていくうえで必要な栄養をしっかり補うことができます。また、ミネラルのカルシウムも多く含まれており、骨や歯の健康にも役立つでしょう。

犬に与えてよいパンの量は?

小型犬の場合 約20g
中型犬の場合 約50g
大型犬の場合 約100g
子犬の場合 与えないほうが良い
老犬の場合 与えないほうが良い

犬にパンを与える際の注意点
パンのおすすめの与え方

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1口サイズにちぎってから与えよう

パンをカットせずにそのまま与えてしまうと、喉に詰まらせるおそれがあります。特に超小型犬、小型犬に与える際は小さめにカットしてから与えましょう。

また、小さくちぎって与えるのは、「消化不良を防ぐため」という理由もあります。パンにはたくさんの食物繊維が含まれており、犬は食物繊維の消化が得意ではありません。少しずつ様子を見ながら愛犬にパンを与えてくださいね。

パンは薬を飲ませる時に活用できる

「愛犬が薬を飲んでくれない」という悩みを抱えている飼い主さんは多いでしょう。そんなときに役立つのが、パンです。
食パンやフランスパンの柔らかい部分で包むようにして薬を隠します。それでも薬に気づいて吐き出してしまう場合は、愛犬の好きな食べ物の香りをつけると良いですよ。

あくまでも薬を飲ませるための方法なので、パンを与えすぎないよう気をつけましょう

菓子パンや総菜パンに含まれる材料を要チェック

人間が食べられる食材でも、犬にとっては害となる食材がたくさんあります。菓子パンや総菜パンを購入した場合、以下の食材が入っているパンは愛犬に与えないようにしましょう。

  • チョコレート
  • 玉ねぎ
  • ネギ
  • ニンニク
  • 香辛料
  • レーズン
  • ココア
  • マカダミアナッツ

また、犬にとって害となる食材が入っていないパンであっても、場合によっては糖分・塩分過多になるおそれがあります。犬にパンを与えるなら、味のついていないシンプルなパンがおすすめです

基本は人間用ではなく犬用パンを与えよう

人間用のパンは糖分・塩分・脂質が多く、積極的に愛犬に与えるのはおすすめしません。愛犬がどうしてもパンを欲しがるのであれば、犬用パンを食べさせてみてはいかがでしょうか。犬用ですのでもちろん犬にとって害となる食材が含まれていません。安心して与えることができますよ。

こんな時は犬にパンを食べさせないこと

小麦アレルギーの愛犬にパンを与えてはいけません。さらに、パンは卵・ナッツ類などが含まれていることもあります。何かしらのアレルギーを持っている愛犬にパンを与えるのは控えたほうが良いでしょう。

材料をきちんと把握せず愛犬にパンを与えてしまった場合は、まずは愛犬の様子をしっかり観察しましょう。数時間経過してから症状が出ることもあるため、半日~1日は愛犬の側にいてあげてくださいね。

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まとめ

愛犬にパンを与えても問題ありません。ただ、パンには犬にとって害となるチョコレートや香辛料などの食材が含まれている場合があります。必ず原材料をチェックしてから与えましょう。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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