犬に「靴」は必要?プロがおすすめする犬靴を社員犬たちが試着してみました!

犬に「靴」は必要?プロがおすすめする犬靴を社員犬たちが試着してみました!

愛犬の足裏・肉球問題炎天下、雨の日、雪の日。心配になるワンコの肉球問題

炎天下、雨の日、雪の日・・・ワンコの足は環境の変化をどう感じているのでしょうか?

雨が続く梅雨の時期には「ムレ」、夏の炎天下には「やけど」、冬の寒さや乾燥による 「ひび割れ」など肉球のコンディションが気になるけれど、どう対策すれば良いのか分からない。

編集部でもよく話題にあがるこのテーマを、今日はStand by youシリーズでお馴染み、ドッグマインダーの飛彈樹里さんと愛犬プラナちゃんに編集部へ来ていただき、日々感じている疑問を伺ってみました。

飛彈 樹里さん

イヌマニック代表。ドッグマインダーとして、ドッグトレーニング、食事・ヘルスケア、シッティング、介護・グリーフケアのトータルドッグケアサービスを通して、パピー期からシニア期のライフステージやそれぞれのご家族に合わせたサポートに取り組んでいる。

愛犬の靴の必要性犬靴はそもそも必要なのでしょうか?

ANSWER

夏のアスファルトや虫、砂利道、災害時など、
お出かけ先には肉球へのリスクがたくさん。
そんな環境から守ってくれる強い味方が靴なんです。

ファッションとして愛犬に靴を履かせることには違和感を感じる方がいらっしゃるかもしれません。ただ改めて、ワンコ目線でいつもの散歩道を思い起こしてみてください。

夏場だとアスファルトの表面温度は60度を超えると言われ、ワンコにとっては鉄板の上を歩かされている状況です。ワンコのお散歩道ではガラス片など危険なものが落ちていることを目にすることもありますよね。また自然豊かな道を歩く場合、砂利道や木々が多い道に慣れていないと歩きにくく、季節によっては毛虫のトゲや栗のイガなどが刺さってしまう危険性もあります。

そんな環境でも肉球を守りながら、安全で快適にお散歩を楽しむためのアイテムが犬用の靴です。

靴の活用はこれだけではありません。大災害が起こった際にワンコと一緒に避難している場面をイメージしてみてください。
食料や水など多くの避難用品を抱えた飼い主さんが、ワンコを抱っこしたりクレートを持つことはなかなか簡単ではないですよね?愛犬には、特に大型犬の場合は、自分の足で歩いてもらうことが大半だと思います。災害時、がれきなどがある中を歩かせるのは危険やケガのリスクがいっぱいです。

そんな時、愛犬が靴を履いて歩くことに慣れていれば、これらのリスクを少しでも軽減することができ、より落ち着いた避難行動にも繋がるでしょう。

私の愛犬、プラナが履いていた靴の裏を見ていただくと、滑り止めの一部に穴が空いていたり、擦れている跡がついているのがよく分かります。この靴裏を見ると、肉球にどれだけの負担が掛かっているのかお分かりになりますよね。

ワンコが屋外を歩く時には、これだけの強さが地面に足をつく時にかかり、年齢や歩き方のクセ等によっては肉球が擦れて血が出てしまこともあるのです。もし靴を履いていなければこれだけのダメージを直接肉球が受けると考えると、「犬に靴が必要ない」とひと括りには考えられないな・・・と感じます。

愛犬に犬靴を履かせるメリット愛犬に靴を履かせるメリットについて教えてください

ANSWER

特にシニア犬や関節の痛み等、お悩みがあるワンコは、お散歩時間が延びたり、滑りにくさや踏ん張りがきくなど、靴を履かせることでQOLが向上に繋がることも!
また靴を履かせるプロセスは、愛犬とのコミュニケーションの時間にもなります。

靴を履かせる前と後の変化をより感じるのは、シニア期に入った飼い主さんかもしれません。実際に靴を履くようになってお散歩時間が延びたというお話を伺うこともありました。履かせる時間、脱がせる時間はかかりますが、その分お散歩を楽しめる時間が延びれば、愛犬の楽しみだけではなく、自分の足で歩く力をキープすることにもなります。我が家の場合、靴を履かせる時は「お靴お願いしまーす!」と声を掛けると足を上げてくれます。

こんなやり取りもシニアになった愛犬と向き合う私にとっては愛おしい時間です。 また、シニアになってくると筋肉が徐々に衰え、腰が落ちてくるなど歩き方も変わってきました。その子によっては踏ん張ろうとしても足が滑ってしまったり、ナックリング(爪や足の甲を地面に擦ってしまったり、足がカクっと折れる歩き方)するようなこともありますよね。

そんな時、靴が心強いアイテムとなって、愛犬の歩き方や足の位置をサポートしてくれます。例えばこの靴はナックリングを防ぐ仕様になっているので、足のつまずきや歩き方に変化が出てきた場合にはこちらの靴を履いて肉球をしっかり地面に着地し、足の運びがスムーズになることで安全な状態で歩く喜びを感じながら1秒でも長くお散歩を楽しんでもらいたいと願っています。

愛犬の靴の選び方愛犬に靴を選ぶ時のポイントがあれば教えてください!

ANSWER

地面に接している面の長さ(愛犬の足のサイズ)を測り、
愛犬の足にフィットし、足の指がしっかり開くものを
選ぶようにしてあげましょう。

まずは愛犬の足のサイズを知りましょう。私たち人間と同じように、地面に接している面の長さを測ってください。足裏が濡れている時に紙の上を歩かせると正しい長さが分かるでしょう。その長さに合ったサイズを選んでいただくことが基本になります。 今は様々な種類の靴が手に入ります。私としてはファッション性よりも機能面に注目しています。

ポイントはワンコの足にフィットすると同時に、足の指を開いてしっかりと踏ん張れることです。履かせた後、どんな風に歩いているのかを観察して、愛犬にその靴が合っているのかもチェックしてください。

犬靴の正しい履かせ方愛犬に靴を履かせてもすぐに嫌がって脱いでしまいます。うまく履いて慣れてもらう方法はありますか?

STEP1履かせる前の準備をしよう!

ベルトなどが付いている靴の場合は、ベルトを緩め履き口をしっかりと広げて足が入りやすいようにしてあげましょう。

STEP2つま先でしっかり靴を履かせよう!

ワンコの体が動いてしまわないように、体をしっかりと安定させましょう。小型犬なら膝の上で抱っこを。大型犬なら初めのうちは2人で分担しながら行うのもオススメです。 履かせる順番も大事なポイント!優しくお声かけしながら、まずは後ろ足から履かせ、つま先までしっかり足を入れましょう!

POINT

前足は顔に近くて敏感なので、必ず後ろ足から履きましょう!

STEP3足を地面につけてベルトなどをしっかり締めましょう!

靴が履けたら、足を地面につけてベルトをしっかり締めましょう。この際に、毛が長いワンコの場合は少ししっかり目に締めてあげましょう。もう片方の後ろ足も同様に。緩みがあると歩いている時に靴が動いてしまうことも。履かせ終わったら、最後にもう一度フィット感を確認しましょう。

STEP4ワンコが靴を好きになってくれるが大切な工程!!

左右履かせ終わったら、リードなどで引っ張らず、ワンコが自ら歩き出すように、お名前を読んだり、大好きなおもちゃやおやつを使いながらはじめの一歩を促してみましょう。 ワンコが足を地面に付けられないようであれば、飼い主さんがワンコの足を地面に付けるように軽く手を添えてサポートしてあげても良いでしょう。

POINT

最初に靴を履いた際、ワンコは違和感からひょこひょこといつもと違う歩き方をすることもありますが、飼い主さんは絶対に笑ったりしないようにしましょう。

このことは靴を履く際の最重要ポイントと言っても過言ではないほど!ワンコが自信を失って、靴が苦手になる原因になります。

飼い主さんの方へ歩けたら、そのタイミングを逃さず普段以上に褒めてあげましょう!靴を履いて褒めてもらえたという楽しい時間と経験をたくさん作っていきましょう!

STEP5靴で歩くことに慣れていきましょう!

室内で歩けるようになったら、リードをつけていよいよ外へ。 まずは後ろ足のみで歩いてみて、慣れてきたら前足にも同様に靴を履かせてチャレンジしてみましょう!初めのうちは後ろ足のみで歩ける距離や時間を伸ばしてくのもオススメです。大切なのは飼い主さんの歩かせたい気持ちをグッと我慢し、ワンコのペースを守ること!そろそろ疲れそうかな、脱ぎたそうかな・・・と感じたら、その一歩手前の余裕のある段階で脱ぎましょう。

ワンコの靴デビューの注意ポイント!

もし嫌がったり、靴をずっと気にしているようなら、長時間は履かせず5分で脱がせましょう。 ワンコの性格や飼い主さんとの関係性によってすぐ靴に慣れる場合もあれば、半年かかることもあります。気長に、ワンコと一緒に楽しみながら靴を履くことを覚えてもらいましょう。靴を履いたままフセやオスワリが出来るようになったら、違和感を感じず慣れた証拠です。

靴の仕様によってはメーカーさんが推奨している履かせ方がある場合も。その際は案内に沿って履かせてください。

編集部からの本音質問!ワンコのプロである飛彈さんが愛用しているおすすめの犬用の靴はありますか?

ANSWER

履き心地が良い靴を探していた時に出会ったエクランさんワンコ靴をずっと愛用しています。

私が愛犬に靴を履かせるようになったのは、ヘルニアになった車椅子を使っていたダックスフンドのマリスがキッカケでした。車椅子に乗った際、リハビリを兼ねて後ろ足を下ろすと地面に擦れてしてしまう様子を見て、何かできないかと色々調べました。当時は情報や靴の種類が少なく、靴下に滑り止めが付いたものを履かせてみたものの、すぐに脱げたり履き心地が良くなかったのか嫌がるように。

そんな時に知人から『うちの子に履かせている靴が良いよ』と教わったのが「快適な靴」でした。 その時に相談にのってくださったのがエクランの葛生さんです。 その後、マリスに合うサイズを何度も調整しながら製作して頂き、うちの子仕様の靴を履くことができました。今まで気がかりだった脱げやすさや履き心地が格段にアップし、足を守ることもできました。最近ではシニアになったプラナがこれから先も大好きなお出かけで元気に歩き続けてくれこと、1秒でも長く自分の足で立つ姿勢をキープできることを目標に、エクランさんの靴にお世話になっています。

編集部からの本音質問!国内で熟練の職人が一足一足手作りしているドッグシューズメーカー「エクラン」さんとは?

愛犬家の葛生裕子さんが、ワンコの足を気にするようになったのは20年以上前のこと。ある夏の日に銀座で信号待ちをしている盲導犬が、左右の足を交互に上げているのを目にしました。愛犬のかかりつけ医に話すと、地面が熱いのでそのような行動をしているのだろうと言われショックを受けます。人間のために暑い夏の日中も出歩く盲導犬の足を守るための靴が作れないか、そんな靴があればペットの飼い主さんも使いたいのではないかと考えるように。基本となるワンコの体のつくりを学ぶために図書館へ通い、犬靴に適した素材を調達し、作ってくれる職人を探す日々が始まりました。

発明展に出した犬靴を新聞が取り上げてくれたことで、足先を切断する事故に遭ったワンコの飼い主さんから問い合わせを受け、地面の熱さ対策以外のニーズを知った葛生さんは、更にワンコにとって履きやすい靴を日々研究開発しています。エクランの会社としても目標は歩けなくなったという理由で捨てられる老犬をなくすことだそうです。

編集部からの本音質問!エクランさんの犬靴が多くのユーザーさんに
選ばれリピートされる理由とは?

01ワンコの履きやすさ、歩きやすさへのこだわり

「足の指がしっかり開く」「足首にしっかりフィットする」「縫い目がワンコの足に直接触れないように」などの細かな工夫や改善の積み重ねで、ワンコが嫌がらない靴に20年以上向き合ってきたエクランさん。その努力が今、たくさんの飼い主さんに支持される犬靴に繋がっています。

画像右が裏地。裏側もワンコの足に縫い目があたらないよう丁寧に作られています。

02ヒューマングレードの素材で作る靴

高橋尚子さんがオリンピックで履いたシューズと同じ素材や、海上自衛隊が採用している反射材を採用するなど素材にこだわり、履き心地や耐久性、機能性を常にアップデートし続けています。

03靴職人さんの熟練の技術でオーダーメイドから修理まで。

エクランさんの犬靴は、熟練の職人さんが1点1点手作り。ワンコの足に合わせたオーダーメイドや細かなお直し、靴底の修理なども、1点ずつ丁寧に対応してくれます。このようなワンコに合わせたきめ細かな対応が、多くのファンに長く愛される理由の1つです。

04靴のすり減り方からワンコの体調把握まで!

葛生さんのワンコへの理解と犬靴への知見から、修理に出された靴底のすり減り方からワンコの体調や体重、歩き方の変化まで把握し、より適切な靴やサイズ、履かせ方まで提案してもらえます。ワンコのちょっとした変化を靴裏から分析し、その時々に必要なアドバイスを頂けることに驚きです!ワンコ一頭一頭をしっかり見てくれるからこその愛情と職人力を感じます。

愛犬の靴の試着会実際に社員犬たちがエクランさんの靴を試着してみました!

nowa
チワワ/男の子/2歳

普段新しい服もなかなか慣れない子なので、履いてくれるか不安でしたが、「後ろ足から履かせること」「笑わずに褒めてあげること」というポイントを教えていただき、少し不恰好な形でしたが、こちらに向かって走ってきてくれた時は本当に感動しました!コツを教わるだけでワンコに「靴は嫌なもの」と感じさせないことができるのだと改めて飼い主側のエスコートの大切さを学びました。

シニアになった時のために、少しずつ靴慣れをさせてあげたいと思います!

たろう
ミニチュア・ダックスフンド/男の子/4歳

前に一度だけ靴を履かせてみたことがありましたが、上手く歩けず、うちの子には無理かなと諦めていました。履かせ方のポイントだったり飼い主の声かけ方法を教えていただき実践したところ、ぎこちなさは残るものの、最終的には外に出てお散歩することができてびっくりしました!また以前試した靴はすぐに脱げてしまいましたが、エクランさんの犬靴はその気配すらなく感動しました。

お散歩だけでなく災害時にも活用できるよう、これからトレーニングしていきたいと思います!

ウィンピー
ボストンテリア/男の子/4歳

洋服や帽子などは普段から身につけていましたが、靴は初めてだったので嫌がらないか少し心配していました。履いてみたら最初は戸惑った様子でしたが、大好きなおもちゃを見た瞬間慣れないながらも走り出した姿を見てホッとしました。飼い主側の声掛けやサポートの仕方、「ゆっくり慣れていきましょう!」ということも教えていただけたことで、飼い主も焦ることなく、愛犬もスムーズに受け入れられたと思います。

そして、実際に使用しているワンコ靴を見せていただき、すり減っている靴底を見てワンコの肉球へのダメージを実感しました。愛犬の大切な肉球を守るためにも、これからは靴を履かせたいです!

初めて犬靴にトライする方へ一緒に楽しんでトライできるうちに
犬靴に慣れておくことがとても大切です

愛犬がシニア期に入って上手く歩けなくなった、被災して瓦礫の上を歩かせることになった、そんな時に初めて愛犬に靴を履かせようとしても、履き慣れない靴では急に上手く歩くことはできません。また、飼い主のペースで無理矢理履かせると結果的に愛犬にストレスを与えてしまうことにもなるでしょう。 できれば若くて元気なうちや災害が起こる前から少しずつ靴に慣れ、無理なく楽しみながら履けるようになることが、いざというときに愛犬の肉球や足を様々なリスクから守ることに繋がります。もちろん地面の熱さなどから肉球を守ることにも靴は役立ってくれますから、靴を取り入れることでワンコのQOLが今よりさらに向上できたら、飼い主としても喜ばしいことです。

もちろん、靴を履くことが絶対ではありません。肉球から得る感覚や情報もワンコにとって大切なものです。

ただ、屋内・屋外の環境や加齢などによる身体の変化、災害時などで靴が必要になってくる場面やその子のワンコライフを助けてくれるものとして、必要に迫られる前から靴に慣れていれば、いざという時にワンコはもちろん、飼い主さんにとっても安心だと思います。

うちの子の今の状況に合わせ、その時々で上手に取り入れて行けるといいですよね! ワンコの靴をおしゃれ目的と思われていた方や、過去に履かせてみたけれどうまくいかなかった方も、この機会に改めて靴の役割や機能性を知って頂き、心強いワンコグッズの1つとしてお試しになってみてはいかがでしょうか?

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