ごぼうが日本に入ってきたのは縄文時代という説や平安時代など諸説あります。ヨーロッパや中国では古くから「薬用」として用いられており、食用の作物として栽培してきたのは実は日本だけで、台湾や朝鮮半島などで食用にされているのは日本人が伝えたものなのだそうです。
そんなごぼうはワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
ANSWER 基本的にごぼうは愛犬に食べさせても大丈夫です。
ごぼうは、犬にあげても大丈夫な食材です。
ごぼうといえば、食物繊維のイメージがありますが実はミネラルも比較的豊富です。ごぼうの食物繊維は、水分を大量に吸収し便を軟らかくし便通を良くしてくれます。歯ごたえがあるので、煮物や炒め物、天ぷらや炊き込みごはんなどとして人気のごぼうは、犬が食べても大丈夫です。
もちろん与えすぎは禁物です。ごぼうには、疲労回復をサポートするアスパラギン酸が含まれています。ただし、ごぼうは他の根菜類に比べてもかなり食物繊維が多い野菜で、たくさん食べると胃腸の負担になるため与える際は量に気をつけましょう。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
このページではごぼうについて、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
アスパラギン酸
新陳代謝を促し免疫力UPや疲労回復効果が期待され、アンモニアの解毒作用があります。
食物繊維
腸内環境を改善させ、正常な腸の機能を保ちます。
クロロゲン(ポリフェノールの一種)
クロロゲンはポリフェノールの一種で、犬の体内で抗酸化物質として働き、様々な健康メリットを付与してくれます。
ごぼうを犬が食べた際の犬への効果・影響
便通を整える、消化を助ける、疲労回復の効果があります。
犬にごぼうを与える際の注意点
ごぼうのおすすめの与え方
アクを抜いて、とにかく柔らかくして、細かくして与えよう!
ごぼうは、水溶性食物繊維「イヌリン」と不溶性食物繊維「リグニン」が含まれています。他の根菜類に比べてもかなり食物繊維が多い野菜です。
便通を整えてくれる働きが期待できますが、かなり固く、アクもあります。アクをしっかり抜いて、やわらかく茹でてから与えましょう。なるべく細かく刻んで食べやすくしてください。
食べ過ぎには注意しましょう!
たくさん食べると胃腸の負担になるため、少量に留めましょう。
下痢や嘔吐の不調が現れた時はすぐに病院へ!
食後、嘔吐や下痢などが見られたら与えるのを中止して、動物病院を受診してください。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。