いくら（イクラ）は、サケやマスなどの魚卵である。筋子の卵巣膜を取り除き、産卵前の熟した卵を1粒ずつに分けたものがいくらです。一般的には加熱加工せず、塩漬けや醤油漬けにして食べられます。
そんないくら（イクラ）はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか？
ANSWER 基本的にいくら（イクラ）は愛犬がたべても大丈夫な魚介類ですが、積極的に取るのをおすすめできる食材ではありません。
いくら（イクラ）は、少量でだけであれば犬にあげても大丈夫な食材です。日本でなじみのある食材で、寿司でも人気ネタのいくら（イクラ）は、豊富なビタミンの他、健康効果の高い良質な脂質が豊富に含まれています。具体的には、生活習慣病の予防や脂肪燃焼の促進に効果的な不飽和脂肪酸のDHA・EPAやリン脂質のレシチンなどです。私たちには栄養となるいくら（イクラ）は、犬も少量であれば食べることが可能です。
私たちが日頃食べているような市場に流通しているいくら（イクラ）は保存のために、塩や醤油につけてあり大変濃い味になっています。犬が食べるにしては味付けが濃すぎ、健康を害する恐れがあります。ですので、与える場合はごく少量にしてあげる必要があります。
このページではいくら（イクラ）について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
ビタミンA
成長、視力、皮膚・粘膜などに機能します。 特に視力維持や皮膚の健康状態を維持するために必要不可欠な栄養です。
ビタミンD
主にカルシウムの代謝に作用し、骨の健康に寄与します。
アスタキサンチン
免疫機能の改善や抗酸化作用の働きがあります。
オメガ3脂肪酸
白血球の働きを抑制、炎症を抑える働きなどがあります。
いくら（イクラ）を犬が食べた際の犬への効果・影響
免疫力アップのサポート、カルシウム吸収を助ける、血液をサラサラにするサポート、認知症の改善サポートなど
犬にいくら（イクラ）を与える際の注意点
いくら（イクラ）のおすすめの与え方
少量であれば与えてもOK!
サケやマスの卵「いくら」を犬が食べても、ごく少量なら基本的には問題はありません。しかし、流通しているいくらは保存のために、塩やしょうゆにつけてあり大変濃い味になっています。犬が食べるには味付けが濃すぎるのが問題です。
犬は人間のように塩分を取り過ぎても高血圧になることはないと言われていますが、ドッグフードに塩分がすでに適量含まれています。そのため、あえて増やす必要はありません。積極的に与える食材ではないといえます。
生で与えるのはやめましょう！
生食は食中毒の心配があるので与えるのはやめましょう。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科（現・動物応用科学科）出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師（牛）資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。
