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犬はきゅうりを食べても大丈夫。犬に生のきゅうりを与える際の注意点やアレルギーについて解説。

犬はきゅうりを食べても大丈夫。犬に生のきゅうりを与える際の注意点やアレルギーについて解説。

犬はきゅうりを食べても大丈夫です。犬に生のきゅうりを与える場合の注意点や与える量、そして犬のアレルギーや腎臓への影響などについて解説します。

現在市販されているきゅうりは緑色で、未熟果を食していますが、江戸時代頃までは完熟させた黄色くさらに大きい「黄瓜(きうり)」を食べていたそうです。ですので昔は苦味が強く人気のある野菜ではなかったそうです。幕末になり品種改良がすすみ歯応えがよくみずみずしいきゅうりへと進化していったことで愛される野菜になりました。

今では夏野菜の代表ともいわれるウリ科のきゅうりは水分量が多く、毎年6月から残暑が残る9月にかけて旬を迎えます。日本には白イボきゅうりや加賀太きゅうりなどがありますが、世界にはその他形や色が違うものが約500種存在し、どのきゅうりも歯切れの良さやシャキシャキ感、みずみずしさが特徴です。私たち人間はサラダに乗せて生のまま食べたり塩もみにして食べたりするだけではなく、時には肉と一緒に炒め料理として味わうことがあります。

台所できゅうりを切っているところに、愛犬がおねだりしてくるなんてこともあると思いますが、生のきゅうりは犬にも与えて大丈夫なのでしょうか。

このページでは、そんなきゅうりを愛⽝に⾷べさせても⼤丈夫か、きゅうりの栄養素や成分、愛⽝に与える際の注意点や与える場合の量について解説します。

ANSWER きゅうりは犬が食べても大丈夫な野菜です。
生のきゅうりは犬に小さくカットして与えましょう。

きゅうりは犬の健康に害を及ぼす成分が含まれていないため、与えても大丈夫な野菜です。特に水分が多いため、きゅうりを与えたことが直接太る原因にはならず、きゅうりに含まれるさまざまな成分が犬の健康維持に役立つといわれています。
しかし、きゅうりの成分をきちんと把握していないと思わぬ健康被害を招く危険性があります。何歳から食べてもいいのか、どのくらいの量を与えるべきなのか詳しく紹介していきますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

きゅうり(キュウリ)の主な成分や栄養素について解説

Photo by @haru0203mame

βカロテン

植物や動物に含まれる色素成分で、活性酸素を抑制する働きを持ちます。さらに、体内で吸収されたβカロテンは必要量に応じてビタミンAに変換され、皮膚や骨の健康を維持する働きをします。

カリウム

心筋や筋肉の機能維持に役立ち、ナトリウムとのバランスを保ちながら細胞内液の浸透圧の調整を行います。

ビタミンK

血液凝固作用を持ち、切り傷や擦り傷の出血を止める働きを持ちます。

きゅうり(キュウリ)を犬が食べた際の犬への効果・影響

  • 抗酸化作用
  • 利尿作用
  • 水分補給
  • 体温調節

犬に与えてよいきゅうり(キュウリ)の量は?

小型犬の場合 63g(半分)
中型犬の場合 63g(半分)
大型犬の場合 120g(1.2本)
子犬の場合 25g (0.2本)
愛犬の様子を見ながら少しずつから与えてみましょう。
老犬の場合 25g (0.2本)
愛犬の様子を見ながら少しずつから与えてみましょう。

犬にきゅうり(キュウリ)を与える際の注意点
きゅうり(キュウリ)のおすすめの与え方

Photo by @vivi1113mari

エネルギー補給食材として与えない

きゅうりには多少のたんぱく質や脂質が含まれていますが、エネルギー補給として十分な量を満たしておらず、もちろんきゅうりだけですべての栄養を補えるわけではありません。ドライフードのトッピングとして、また手作りの場合は、お肉や魚などのたんぱく質や米などの炭水化物をしっかり準備した上で、栄養や水分を補充する役割として与えましょう。
また、水分量の多いきゅうりは体温調節機能を持つので、散歩帰りのおやつにしてもいいかもしれません。

犬に生のきゅうりを与える際は様子を見ながら少しずつ

人間と違って食物繊維の消化が苦手な犬は、食物繊維を大量に摂取すると消化不良を引き起こす可能性があります。一度下痢になるとその食材に拒否反応を示す犬もいるため、一気にご飯皿にのせるのではなく、まずは様子を見ながら少しずつ与えていきましょう。
子犬から老犬まで食べても大丈夫な食材なので、愛犬の食べるスピードに合わせて与えていくことも大事なポイントです。

犬に生のきゅうりを与える際は、消化しにくいので小さくカット!

犬は野菜の細胞壁を消化する酵素を持たないため、上手く栄養素を吸収することができません。体の大きさに合わせて小さく刻み、特に普段からドックフードを噛まずに丸呑みする傾向のある犬は、のどに詰まらせる危険性があるため、必ず小さくカットしてから与えましょう。
また、きゅうりの皮は食べても問題ありませんが、中の部分よりも消化しにくく、食べ過ぎると消化不良を引き起こすため取り除くようにしましょう。ミキサーにかければ、顎の力のない老犬も摂取しやすくなります。

犬に乾燥したきゅうりは与えない

野菜の栄養素は調理することで失われやすく、炒めたり茹でたりせずにそのまま与えることで栄養素の損失を防ぐことができます。しかし、生のままだと食べにくいこともあるため、その場合は少し茹でてあげると柔らかくなって食べやすくなるという利点もあります。
きゅうりに含まれるβカロテンやカリウムは特に乾燥によって栄養素が失われていくため、生の状態または少し茹でて与えるといいでしょう。

アレルギーや腎臓疾患のある犬にきゅうり(キュウリ)を食べさせないこと。

アレルギーや腎臓疾患のある犬にきゅうり(キュウリ)を与える際は注意が必要です。

きゅうりにも微量ですがたんぱく質が含まれているため、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。初めてあげる際には様子を見ながら与え、もしも体を痒がったり体調が悪くなったりした場合はそれ以上与えないようにして、すぐに医師の診断を受けましょう。

また、たんぱく質だけでなく食物繊維にも注意しなくてはいけません。もともとお腹を壊しやすい犬は、少しの食物繊維で下痢になる可能性があるため、与えない方がいいでしょう。すでにウリ科のアレルギーを持っている愛犬には、きゅうりに対してもアレルギー反応を示す危険性があるため控えましょう。さらに、腎臓の悪い犬はきゅうりに含まれるカリウムを上手く排出できずに、高カリウム血症を引き起こす可能性があるため、不安な場合は医師に相談してください。

まとめ

Photo by @chika00oo

きゅうりは健康を害する成分が含まれていなので、愛犬が食べても問題ありません。きゅうりに含まれるβカロテンやカリウム、ビタミンKが持つ抗酸化作用や血液凝固作用によって、犬の健康維持にも役立つでしょう。しかし、大量に与えたりまるごと1本与えたりすると、消化不良を引き起こす可能性があります。初めて食べる場合は、小さく刻んで少しずつ与えるなどの工夫をしながら、愛犬の様子を観察しましょう。もちろんきゅうりだけで全ての栄養を補えるわけではないので、バランスの良い食事が必要です。


犬に食材を与える際の注意点

その食材が犬に与えて良いものかどうかを調べましょう。

食材には以下の4つのパターンがあります。食材を与える際にはそれがどれにあたるかを把握する必要があります。

01.中毒・アレルギーを起こす絶対に与えてはいけない食べ物。

犬に与えると「テオブロミン」という成分が、嘔吐や下痢などの中毒症状を引き起こすチョコレート、「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、貧血症状や下痢、嘔吐を引き起こすねぎや玉ねぎ。それ以外にもぶどう・レーズンや、アボカド、マカダミアナッツ・クルミ、キシリトールなど、食材の中には犬に与えると重篤な症状を引き起こすものがあります。

犬に手作りご飯や食材トッピングなどをする際は必ずこの犬に与えてはいけない食材を把握しておくようにしましょう。下記の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

02.与える際に注意が必要な食べ物

食材の中には基本的には与えても大丈夫ですが、与え方によっては注意が必要なものがあります。例えばじゃがいも。じゃがいもは犬に与えても大丈夫ですが、じゃがいもの芽や皮には「ソラニン」「チャコニン」という毒素が含まれていますので、与える際には芽や皮をしっかり取り除く必要があります。また、豚肉や刺身なども犬に与えて良い食材ですが、生の豚肉を食べると細菌やウイルスに感染してしまうリスクがありますし、人間用として処理された刺身は犬に与えても大丈夫ですが、食中毒などの危険性があるため、なるべく加熱してから与える方が良いでしょう。

それ以外にも、魚を与える際は骨をとる、野菜・果物を与える際は種やヘタを取り除くなど、食べられる食材の中にも与え方によって注意が必要な食べ物もあります。

03.人用に加工された食べ物

たとえば、その食材自体は食べさせられるものであったとしても、ジュースや缶詰、ドライフルーツ、ジャーキーなど人用に加工されたものは、油や調味料、糖分などが多く含まれており、犬に与えない方が良いものがほとんどです。食材は与えて大丈夫なものでも、与える前には人用に加工されたものではないか確かめるようにしましょう。

04.健康な成犬に与えても大丈夫な食べ物

犬に与えても大丈夫な食べ物もあります。ただし、子犬や老犬に与える際には小さく刻んだり、茹でて柔らかくして与えてあげましょう。また持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに相談してから与えるようにしましょう。また、元気な成犬でも与える量については注意が必要です。どんな食べ物も食べ過ぎには注意しましょう。適度な量を愛犬に合わせて少しずつ与えてあげるようにしましょう。

フードに食材をトッピングする際の注意点

いつものフードに食材をトッピングしている飼い主さんも多いのではないでしょうか?トッピングがうまく活用することで足りない栄養素を補えたり、愛犬のフードの食いつきを高めることができます。ただし、与える際には下記のことに注意が必要です。注意すべき食材や栄養バランス、摂取量に十分注意しながら、上手にバランスの良い食事を心がけましょう!

処理やサイズなど与え方に注意を。

特にトッピングする際には、愛犬が喉に詰まらせないよう食べやすい大きさにカットして与えるようにしましょう。固い野菜などは茹でて柔らかくしてかけてあげたり、すりおろしてあげるのもおすすめです。また果物や野菜をトッピングする際には、皮や芯、種やヘタをしっかり取り除いてからあげましょう。特に種や芯には、犬が中毒を引き起こす成分が含まれる場合があるのでしっかりした下処理が大切です。

フードと合わせたカロリーバランスを考える。

フードに混ぜて、トッピングする場合のトッピングの適正量は多くても1日の摂取カロリーの10%までといわれています。

愛犬に与えているフードのカロリーや栄養素を調べ、愛犬の体重と年齢などに合わせ1日の栄養・カロリーがトッピングと合わせてバランスよくなるように調整することが大切です。心配な場合は与えている量とトッピングの内容をかかりつけ動物病院の先生に相談してみましょう。

初めて与える食材は少しずつ

どんな食材でも犬によってはアレルギーを起こす可能性があります。初めて与える食材の場合は少量を与え体調の変化がないかを見るようにしましょう。特に持病のある犬については特に注意が必要です。新しい食材を与える前にはかかりつけの獣医師さんに与えて大丈夫か相談してから与えるようにしましょう。

Adviser

ペットフーディスト 佐々木なるみ

愛犬の偏食をきっかけに資格を取得。これまでに4匹のわんちゃんと暮らしてきた。動物愛護に関心を寄せ、犬を含む多くの動物が幸せに暮らせる日本を目指している。

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