犬はキウイを食べても大丈夫！正しい与え方と注意点【獣医師監修】

犬はキウイを食べても大丈夫です。

今回は犬へキウイを与える場合の注意点や与える量、そして犬のキウイアレルギーなどについて解説しますので、是非参考にしてくださいね。

ANSWER

キウイは犬に食べさせても大丈夫です。

キウイは愛犬に食べさせても大丈夫な果物です。

グリーンキウイやゴールデンキウイなどいくつかキウイにはいくつか種類がありますが、いずれのキウイも犬に食べさせても問題ありません。キウイには食物繊維、ビタミン、ミネラルなど愛犬の健康維持とアンチエイジングにも良い成分がたっぷり含まれています。その中でもタンパク質分解酵素の「アクチニジン」は、肉や魚などに多く含まれるタンパク質を分解し、犬の消化吸収を助けてくれます。

キウイに限らずですが、もちろん与えすぎは禁物です。またキウイの皮は消化に悪く農薬が残っている可能性もあるので、犬には与えないように皮を剥いて食べさせるようにしましょう。食べすぎに注意し、愛犬のサイズに合わせながら、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。

犬に与えてもよいキウイの量は？

避妊・去勢手術済みの成犬の場合に与えて良い量の目安になります。

小型犬の場合（10kg未満）	1〜3切れ程度
中型犬の場合（10kg以上〜25kg未満）	4〜6切れ程度
大型犬の場合（25kg以上）	7〜8切れ程度
子犬の場合	少量のみ愛犬の様子を見ながら与えましょう。
老犬の場合	少量のみ愛犬の様子を見ながら与えましょう。

• 1cm程度の輪切りカットの場合。

犬にキウイを与える際の注意点
キウイのおすすめの与え方

キウイの皮は剥いて与える

キウイの皮は消化に良くないので必ず剥いてから与えるようにしましょう。また、皮には農薬が付着している危険性も高いので、むいて果肉のみを与えたほうが安心です。

キウイを使用した菓子・飲料・ジャムなどは与えない

キウイの加工食品には、人工甘味料や着色料、防腐剤、香料などの添加物が含まれていることが多く、犬の健康に影響を与えるおそれがあるため、与えないようにしましょう。

ミキサーにはかけない

キウイに含まれる「シュウ酸」は、キウイの細胞が壊れると舌や口の中にピリピリと痺れるような刺激を与えます。ミキサーにかけて液状にすると、キウイの細胞が壊れて刺激が強くなるため、ミキサーにはかけずにカットするようにしましょう。

小さくカットして与える

犬がキウイを喉に詰まらせないように、小さくカットして食べやすい状態にして与えてください。

様子を見ながら、少量ずつ与える

キウイに対するアレルギーを持っている犬もなかにはいます。ですので、初めてキウイを与えるときは、アレルギー反応がないか確認しながら、少しずつ与えましょう。

万が一、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出た場合は、すぐに動物病院を受診してください。

こんな時は犬にキウイを食べさせないこと

キウイには、尿路結石の原因の一つである「シュウ酸」が含まれています。尿路結石の中でも、シュウ酸が原因となるシュウ酸カルシウム結晶の持病がある犬、患ったことがある犬は、キウイを食べるのは避けましょう。

また、キウイにはカリウムが多く含まれており、心臓や腎臓に持病のある犬には制限が必要です。特に、腎臓病などで腎臓の働きが低下すると、キウイに含まれるカリウムを正常に排出できず、高カリウム血症などを引き起こすこともあります。

まとめ

犬にキウイを与える際は皮を取り除き、小さくカットしてあげましょう。

キウイに含まれる「シュウ酸」は、キウイの細胞が壊れると舌や口の中にピリピリと痺れるような刺激を与えます。ミキサーにかけて液状にすると、キウイの細胞が壊れて刺激が強くなるため、ミキサーにはかけずにカットするようにしましょう。