青魚の中で最もよく食べられている魚の一つさば(鯖)は、旬が10~12月のお魚です。
さばの味噌煮やしめさば、鯖の竜田揚げなどの料理で愛されるさば(鯖)や鯖の缶詰はワンコに食べさせても大丈夫な食べ物なのでしょうか?
このページではさば(鯖)・鯖の缶詰について、ペット栄養管理士さんの伊藤さんに解説いただきましたので、愛犬のために一緒に勉強していきましょう。
ANSWER 基本的にさば(鯖)・鯖の缶詰は愛犬に食べさせても大丈夫です。
さば(鯖)・鯖の缶詰は、犬にあげても大丈夫な食材です。
さば(鯖)は、たんぱく質はもちろん、有名なDHA・EPAの他、ビタミンB2・B6・B12、ビタミンDなど、栄養が豊富な魚です。
DHAやEPAに代表されるオメガ3系高度不飽和脂肪酸を豊富に含んでいるため、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす一方、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
動脈硬化の予防、改善や高血圧などの生活習慣病の強い味方として親しまれているさば(鯖)。
そんな人気のさば(鯖)は、犬が食べても大丈夫です。
もちろん与えすぎは禁物です。青魚の食べ過ぎは「黄色脂肪症」に繋がりますので、少量をよく茹でて、骨を取り除き、細かくほぐして与えましょう。また、鯖の缶詰には塩分など味付けが濃いものが多いので、与える場合は「鯖の水煮缶」を少量与えるようにしましょう。生のさば(鯖)や鮮度の低いさば(鯖)はあたえないようにしましょう。
愛犬のサイズや年齢、健康状態に合わせて、愛犬とコミュニケーションを取りつつ与えてあげましょう。
タンパク質
犬にとって筋肉を始めとした体の原料であり、強い骨を作るためにも必要不可欠なものです。
タウリン
血圧の調整、血糖値コントロール、肝臓の解毒能力の維持、心臓の収縮運動の調整などの働きがあります。
カルシウム
カルシウムは骨と歯の構成成分の99%を占め、身体を支える骨格を強化する働きがあります。
オメガ3脂肪酸
白血球の働きを抑制、炎症を抑える働きなどがあります。
さば(鯖)・鯖の缶詰を犬が食べた際の犬への効果・影響
筋肉を作る、エネルギー源になる、疲労回復のサポート、抗炎症作用、血液をサラサラにするサポート、認知症の改善サポートなどの効果があります。
犬にさば(鯖)・鯖の缶詰を与える際の注意点
さば(鯖)・鯖の缶詰のおすすめの与え方
よく茹でで、骨を取り除いて与えましょう!
さば(鯖)はよく茹でて、骨を取り除き、細かくほぐして与えましょう。
生のままでは与えないでください!
さば(鯖)は生のまま与えるとビタミンB1欠乏症になる恐れがあるので決して与えないでください。
与える際は新鮮なさば(鯖)を与えましょう!
また、鮮度が低下したさばは「ヒスタミン中毒」を起こす可能性があるので注意しましょう。加熱してもリスクは減らないので、必ず新鮮なさばを与えてください。
与える量は少量に!
また、さばなど青魚の食べ過ぎは「黄色脂肪症」を招きます。ごく少量に留めてください。
鯖の缶詰も与えるのは少量のみにしましょう!
鯖の缶詰も味が濃いので、ほんの少しにしましょう。与えるなら水煮缶がおすすめです。
Adviser
伊藤 悦子さん
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身。ペット栄養管理士・家畜人工授精師(牛)資格所持。動物医療発明研究会会員。NPO法人「NEWSつくば」記者。犬は5匹、猫は6匹の他にモルモットやセキセイインコ、文鳥たちと暮らしてきました。現在は17歳になる茶トラの猫「りんごちゃん」がいます。人とペットの幸せを願って執筆しています。