イタリアン・グレーハウンドの基本データ
原産国 | イタリア |
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サイズ | 小型犬 |
犬種グループ | 視覚ハウンド(優れた視覚と走力で獲物を追跡捕獲する犬) |
飼いやすさ・しつけのしやすさ | 初級~中級 |
運動量 | 中程度 |
トリミング | 不要 |
ブラッシング | 2〜3日に1回程度 |
お散歩 | 1日2回×30分〜1時間程度 |
飼育費用 | 月1.5〜2万(医療費別途) |
かかりやすい病気・怪我 | 膝蓋骨脱臼、進行性網膜萎縮、淡色被毛脱毛症(CDA) |
イタリアン・グレーハウンドの性格と特徴
スレンダーなボディにしなやかな長い手脚のイタリアン・グレーハウンドは、古代エジプトの壁画にも描かれ、ファラオの宮廷に存在したとされるグレーハウンドが祖先とされ、原産国はイタリアです。ヨーロッパの王族や貴族に人気となり、「ルネッサンスの誇り」と称され、調度品や絵画などにも多数その姿が残されています。「グレー」は色のグレーではなく、諸説ありますがラテン語で「スリム」、古い英語で「ハンター」、インドヨーロッパ祖語で「美しい、見事な」という意味であるといわれています。その優れた動体視力を活かして猟をする狩猟犬「サイトハウンド」として、またドッグレースなどでも活躍し、素晴らしい瞬発力と高速のスピードで走るその姿は、美しく、優雅です。繊細で感受性が強いという一面もありますが、甘えん坊で穏やかな優しい性格です。
イタリアン・グレーハウンドの被毛の種類について
イタリアングレーハウンドの被毛は、シングルコートで、長さが1cmほどの光沢のある短毛です。毛色は、「ブラック」、「グレー」、「イザベラ」の色調の単色で、これらの色に胸と足にのみホワイトのマーキングが入ってもよいとされ、バリエーションがあります。また、年齢とともに毛色が変化することがあります。
ブラック系
「ブラック」「ブラック&ホワイト」「シール」「シール&ホワイト」シールは、ブラックより柔らかい赤茶色っぽいブラック。
グレー系
「ブルー」「ブルー&ホワイト」青みがかったグレー。
「スレート」濃いグレー。
イザベラ系
「イザベラ」「イザベラ&ホワイト」イザベラは、灰色がかった茶色。
「レッド」「レッド&ホワイト」レッドは、赤みがかった茶色。
「フォーン」「フォーン&ホワイト」フォーンは、金色がかった茶色。
イタリアン・グレーハウンドの大きさと体高・体重
ハウンドの中では最も小さいとされています。長い脚に、ボディは細く引き締まり、耳はローズイヤーで、口吻は細長く、尾は細く長い。「ローズ・イヤー」とは、付け根が高く、後方に向かって小さく折りたたまれている耳のことをいいます。
イタリアン・グレーハウンドの体重 | イタリアン・グレーハウンドの体高 |
---|---|
約3~5kg | 32~38cm |
イタリアン・グレーハウンドの平均寿命と人間年齢
イタリアン・グレーハウンドの平均寿命は13~16歳と言われています。
イタリアン・グレーハウンドの人間に換算した場合の年齢は下記の表をご参照ください。
犬の年齢 | 人間に換算した年齢 | 成長ステージ |
---|---|---|
3か月 | 4歳 | 子犬 |
6か月 | 7歳半 | |
9か月 | 11歳 | |
1歳 | 15歳 | |
1歳半 | 19歳半 | |
2歳 | 23歳 | 成犬 |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | シニア犬 |
7歳 | 44歳 | |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60歳 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | 高齢犬 |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ・注意点
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ 1 運動は楽しい遊びも取り入れて
イタリアン・グレーハウンドは、運動能力が高く、好奇心旺盛で、活発で遊び好きです。一方で、温和で感受性が強く、繊細でデリケートな面があります。子犬の頃から社会化トレーニングを行い、本来の陽気で快活な性質を引き出しながら上手にコミュニケーションをとっていきましょう。運動は毎日行い、走るのが得意なので、ドッグランなどで運動させてあげたり、サイトハウンドの特性を生かし、ボール遊びやフリスビーなどの遊びを運動に取り入れるのもよいでしょう。動くものに敏感に反応するため、「マテ」や「呼び戻し」を徹底し、噛み癖がつかないようにすることも大切です。また、動作が非常に俊敏なので、カラーやリードのすり抜けに充分注意し、お散歩の時は引っ張り癖がつかないよう、子犬の頃からトレーニングしましょう。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ 2 怪我に注意しましょう
イタリアングレーハウンドは、四肢や尾の骨が非常に細いため、骨折など怪我に注意する必要があります。骨折するとほとんどが外科手術となり、負担も大きくなります。高い所から飛び降りたり、他の犬や物との衝突、転倒などが原因で怪我をしないよう注意しましょう。ジャンプ力もありますので、室内では、階段の上り下り、段差からの飛び降りに注意し、障害物を極力なくすなどの工夫も必要です。関節に負担がかからないよう床を滑りにくくするなど生活環境を整えましょう。また、首がとても細いため、幅広でクッション性がある首に負担のかからないようなカラーやリードにするなども大切です。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ 3 ストレスをためこまないように注意
イタリアングレーハウンドは、さみしがり屋で繊細なため、長時間のお留守番や、運動不足には充分注意し、ストレスをため込まないよう注意しましょう。また、環境の変化も苦手です。ストレスの対象から、距離を置いたり、逃走したりすることで自分の身を守ろうとする習性があります。コミュニケーションを欠かさず、愛情深く優しく穏やかに接するとよいでしょう。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ 4 寒さ対策はしっかり
イタリアングレーハウンドは、非常に短い短毛のシングルコートのため、寒さに弱く、気温の変化にも敏感な傾向にあります。一年を通して温度と湿度の管理に注意し、冬は特に防寒対策をしっかりして暖かく過ごせるよう工夫してあげましょう。また、夏場でもエアコンの効きすぎには注意しましょう。
イタリアン・グレーハウンドの飼い方のコツ 5 皮膚のチェックは念入りに
イタリアングレーハウンドは、抜け毛は少ない方ですが、短毛のため毛が生え変わるサイクルが早いため、定期的にブラッシングを行い、皮膚を清潔に保ちましょう。皮膚に負担の少ないブラシを使用し、特に、冬場は乾燥による皮膚トラブルが起きやすいため、被毛や皮膚の潤いを保ち、保湿するなどの対策も必要です。また、皮膚を傷つけないよう、爪が伸びすぎていないか時々チェックすることも大切です。